出勤前、
いつものドトールに寄って、
奥の長椅子席に座ると、
左隣にトートバッグが。
その席には、
たぶん50歳代と思われる、
いかにもサラリーマンではなさそうな「チョイ悪」風な男性と、
連れの女性が向かい合わせに座っていて、
どうやらトートは男の持ち物らしい。
一瞬で気に入った。
こういう物を見抜く眼力には自信がある。
サイズといい質感といい、
最近探している出勤用のバッグにピッタリだ。
一体どこのブランドだろう。
気になって仕方がない。
とはいえ、
バッグの方には女性が座っており、
しかもその女性は生足を組んでいる。
まじまじと見るわけにもいかず、
仕方なく写真に撮った。
念のため断わっておきますが、
あくまで主眼はバッグですから。
しかしながら、
撮った写真を拡大してみても、
どこにもブランド名は記されていない。
こりゃ直接尋ねるしかないか。
そう思ったのだが、
二人は熱心に話しこんでおり、
割って入れる雰囲気でもない。
そうこうしている間に、
会社に行かなきゃならない時間になった。
あきらめて席を立ったちょうどその時、
女性がトイレのため中座した。
これぞ天の助け。
やっぱりこのバッグとは縁があるんだ。
意を決したぼくは男性に尋ねた。
「すごくカッコいいバッグですけど、何ていうブランドですか」
男性は突然の質問に一瞬戸惑った風だったが、
落ち着いた口調で丁寧に教えてくれた。
「あぁ、これユニクロですよ」
自分の眼力を恥じるべきか、
ユニクロのデザイン力を褒めるべきか。
いずれにせよ教訓は、
カッコいい人が持てば何でもカッコいい、
ということだ。
●聞くは一時の恥とは言うけれど、、、まぁネタにはなったからよしとしよう。
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