2011年6月23日木曜日

往時

東京からこの春出向してきたT君とは、
深夜帰宅のタクシーで相乗りになることが多い。

車内での話題は当然のように、
ぼくが東京に出向していた当時の、
御世話になった人たちの事になることが多い。

あのころ新人だった若い人が、
ずいぶん重要な仕事をしていたり、
当時すでに偉かった人は、
もっと偉くなっていたり。

当然その反対のケースもある。

そりゃそうだ。

あれからもう5年だ。

多くの水が流れたのだ。

浮かびもせず、
沈みもせず、
相変わらず同じような仕事をしているのは、
ぼくぐらいのものだろう。

そういう意味で会社でのぼくは、
係留された気球みたいなものだ。
上昇することはないけれど、
無理やり地上に降ろされることもない。

いずれ内部のガスが減って、
自然に高度が下がるのを、
周囲の人はただ見ているだけだ。

もっと高いところからの景色が見れないのは残念だが、
さりとてここからの眺めも悪くはない。

上に行けば行ったで苦労もあろうし。

案外、
居心地のいい場所を、
キープできているのかもしれない。

これそ「漂えど沈まず」

●ウィンブルドンで伊達がビーナスから1セット奪い、もう少しで勝てるところだった。感動した。

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