2011年6月9日木曜日

猶予

「最高の人生の見つけ方」(ロブ・ライナー監督)をDVDで。

ジャック・ニコルソンと、
モーガン・フリーマンの共演。

どんなストーリーでも、
どんな監督でも、
面白くならないわけがない。

大金持ちだがさびしい男と、
地味な自動車修理工だが家族に愛される男。

二人が末期がんで同じ病室になったことから、
友情が芽生え、
大金持ちの自家用ジェットで世界中を旅しながら、
やりたかったことを片っ端から実現させていくという、
夢のようなストーリー。

ガンになった立花隆が前に、
「現代医学でガンは治せないけれど、ガンで死ぬというのは、その他多くの死に方よりずっといい」みたいなことを言ってたっけ。

実際に死ぬまでに猶予があり、
しかも薬の力で、
ある程度は元気に過ごせるからだとか。

そういわれてみれば、
なるほどそうかもしれない。

とするならば、
もし金があるなら、
この映画の二人のように、
思いっきり羽目をはずしてみたくなるかもしれないな。

あの世に金は持っていけないしね。

でも映画では結局二人とも、
最期は家族の元に帰っていく。

世界中を回って、
ようやくそこが最上の場所だと見つけるのだ。

ぼくの親父もガンで死んだけど、
最期まで病気と付き合いながら、
孫のスポーツの試合を見ることを最上の楽しみにしてたっけ。

金があれば、
いったい何がしたかっただろう?

いや、
たぶん親父は最初っから、
家族の元が最高の人生だと、
知っていたのだと思う。

そういう賢い人だった。

戒名を浄賢という。

●ネタばれしちゃったけど、見て損はない作品●ちなみにぼくの戒名は浄愚がふさわしい(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...