エアコンが新しくなった。
もちろん快適である。
消費電力も減った(はず)。
でも少し後ろめたい。
「脱原発」を求める大規模な動きがようやく始まった。
asahi.com(16日付)から引用する。
東京電力福島第一原発の事故を受け、ルポライターの鎌田慧さんや音楽家の坂本龍一さんらが呼びかけ人となり、国に「脱原発」への政策転換を求める1千万人の署名運動が始まった。9月19日には東京・明治公園で5万人規模の「原発にさようなら集会」も開く。
発起人がいささか御年なのが気になるけど、
主旨に異論はない。
石原伸晃は「集団ヒステリー」と言うだろうが。
しかし1000万人の署名とは大きく出たものだ。
でももし1000万人がヒステリーを起こせば、
これは大変な力だ。
国を動かせるかもしれない。
こういう動きに対して、
原発推進派はどういう対抗策を考えるだろう。
ひょっとしたら、
この夏は大きな停電が起きて、
かなり社会が混乱するかもしれないな。
そもそも、
原爆を2発落とされたこの国が、
原子力発電所を建設するに至ったのは、
「エネルギーの自給」という大命題があったからと推察する。
日本が太平洋戦争に突入したのも、
石油の輸入が断たれたことが大きな引き金だったともいわれる。
そのトラウマが戦後、
日本に油田開発や、
原発という「夢のエネルギー」に走らせたのではなかろうか。
それはそれで当時としては、
必死で苦肉の選択であったのだろう。
だがしかし、
それならば食料自給率だって100%を目指すべきなのに、
実態はお寒い限りで、
まったく整合性がとれていない。
広島の原爆記念公園の原爆死没者慰霊碑にはこう刻まれている。
「安らかに眠ってください 過ちは 繰り返しませぬから」
その思いに嘘はなかったと思う。
あえていえば、
過ちを繰り返さぬための原発だったはずだ。
だけど、
それはやはり過ちだったのだ。
この期に及んで原発を推進するということは、
震災の犠牲者のみならず、
原爆の犠牲者をも冒涜することだ。
そして、
現実的な話としても、
今の日本の技術を結集すれば、
原発に変わる本当のクリーンエネルギーを作ることは、
きっと可能だと思う。
原発の時代を超えて。
脱原発というのは、
原発からの撤退ではなく、
より高い次元への偉大なる挑戦なのだ。
●「さようなら原発 1000万人アクション」
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