関西電力が、
長期運転休止中の火力発電所5基を、
再稼動させる方針を決めた。
定期点検入りする原発の代替なのだが、
大規模補修が必要で、
来年の夏に間に合うかは不透明だそうだ。
震災があって福島原発が大事故を起こしてから、
5ヶ月近くたって、
今頃何を馬鹿なこと言ってんのと、
言うのはたやすいが、
彼らはそんなに馬鹿ではない。
というよりむしろ、
我々庶民よりははるかに(ズル)賢い。
彼らは同時に猛暑が復活して、
電力供給が逼迫しているとも喧伝している。
つまるところ、
彼らは独占供給している電力をタテに、
庶民を脅しているのである。
原発を再稼動させないと、
大変なことになりますよと。
一私企業のこんな横暴を前に、
マスコミはただ彼らの「脅し文句」を、
ハイハイと垂れ流すばかり。
ご丁寧に彼らの作った「でんき予報」のマークまでつけて。
「報道災害【原発編】」(上杉隆、烏賀陽弘道著、幻冬舎新書)にならえば、
これは報道ではなく広報である。
批判精神の欠片もない。
震災、
津波、
原発事故の報道を、
第二次世界大勢時のそれと比べる人が、
意外に多いことに勇気づけられる。
70年前と同じ過ちを、
ぼくら日本人は現在進行形で行っている。
黙っていることは、
加担しているのと同じだ。
しかし残念なことに、
そうした「正論」が「大本営発表」でかき消される状況もまた、
70年前と同じである。
当時との決定的な違いはネットの存在であるが、
まだまだネット上の言説は、
既存マスメディアが作り上げた信用を凌駕するには至っていない。
いかがわしい、
胡散臭い、
眉唾物。
決定的正論は、
時としてそんなゴミくず言説の中にある。
ゴミかそうでないか。
見極める目が大切だ。
菅総理の退陣がいよいよ迫っていると、
大マスコミがやっきにあおっている。
もっとも当のご本人はその気はないようだが。
(KANーFULL BLOG)
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