2011年8月26日金曜日

革新

スティーブ・ジョブズが、
アップルのCEO(最高経営責任者)を辞任した。

病気が原因だというから、
相当に深刻なのだろう。

アップルといえばジョブズ。

ジョブズといえばアップル。

iMacにiPodoにiPadにiPhone。

革新的な商品の数々は、
すべて彼によってこの世に送り出された。

ぼくにとってアップルの製品は長年、
魅力的ではあるものの敷居が高いというか、
食わず嫌いなところがあった。

ようやくiPodに手を出し、
iPadに足を伸ばし、
使ってみて初めて、
どれほどアップルという会社が偉大であるか、
分かり始めた矢先だった。

それは例えば、
各駅停車しか乗ったことのない子が、
新幹線に乗ったような感覚。

それほど、
既存の商品とは比べ物にならない、
製品の先進性と完成度。

世界中の電気メーカーが、
束になってかかっても、
ついにその牙城は微動だにしなかった。

それどころか、
先日、
一時的にではあるが、
アップル株の時価総額は、
アメリカ1=世界1になった。

ジョブズが座右の銘にしていた言葉で、
ぼくが好きなのは「ずっと無謀で」だ。

彼は、
誰もが無謀と思えることを、
強い信念と美学で貫き、
世界中をあっと言わせ続けた。

先日、
余人を持って代えがたい人のことを書いたけど、
彼こそは相応しい。

ジョブズのいないアップルが、
これまで通りのアップルでいられるとは、
とても思えない。

それは、
ビートルズの後継者がいなのと、
同じように不可能なことだ。

人類は、
もう、
「あの頃」を懐かしむことしかできなくなった。

●辞任発表だけで、株価は下落し、その総額は4兆円近くになるという●ジョブズがいた間に作られたアップル製品を何か買おうと思案中である●本日、元町詣でをいたします。


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