つい先日、
「あなたは空白の時間をどうすごしますか?」
と問われ、
ぼくは「本とテレビとネット」と答えた。
散歩とか寝るとか、
人それぞれいろんな過ごし方があるだろうが、
ある人の答えには笑った。
「野菜を刻む」
その人が空白の時間に野菜を刻む姿が、
リアルに頭に浮かんだのだが、
確かに野菜を刻んでいると、
時のたつのを忘れ、
無心になれるような気がする。
天声人語を書き写していると、
ふと頭が真っ白になっていることがある。
それに似てるのかも。
そういえば、
腰を痛めて半年ほど療養していたという、
瀬戸内寂聴さんが先日徹子の部屋に出ていて、
病室でヒマがあると指で写経をしていたと語っていた。
坊さん続きでいえば、
NHKで「空海 至宝と人生」っていう、
3回シリーズを見た。
空海といえば弘法大師。
天下の三筆の一人である。
その番組の中で、
高名な書家が、
空海の直筆をそっくりまねて書く場面があった。
臨書というらしい。
書家はその意味について、
こんなことを言っていた。
書を見るのは楽譜を見るようなもの。
臨書するのは、
実際に楽譜を演奏してみるようなもの。
なぁるほど。
一点一角、
忠実に自分で再現することによって、
空海の気持ちを推し量ることができるのだという。
手本を真似る意味って、
テクニックを身につけるとうことではなくて、
本当はそこにあるんだね。
特に毛筆だと、
そこに人格のすべてというか、
その時のその人のすべて、
体と心のありようが、
まんま出てしまうのだな。
子どものころ、
しばらく書道を習っていたけど、
そんな観点は全然教えてくれなかったぞ(怒)。
よって今に至っても、
悪筆のままの心。
空海なんて、
神様だわな(笑)
●学生時代のバイト先に、字とボーリングは滅茶苦茶うまかったけど、会社の金を「横領」しちゃった人知ってるけど、、、●「(プロフィール欄の小生の)真っ直ぐな瞳に恥じぬよう精進します」と残暑見舞い。実はぼくの気持ちもそうなんです、、、
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