沢のINACと宮間の湯郷が、
須磨の総合運動公園で試合するというので、
思い切って見に行った。
サッカー観戦は、
日韓W杯以来だから、
ざっと10年ぶりになる。
電車を乗り継ぎ約1時間、
試合開始の午後3時まで小一時間あるというのに、
すでにかなりな人が集まっていた。
とりあえずグッズ売り場に行ったけど、
すでに大半の品は売り切れており、
それでも真っ赤なINACのキャップを記念に買った。
グラウンドには、
沢や宮間のほかに、
大野や海掘や川澄や近賀ら、
テレビでしか見たことのなかったヒロイン達がいる。
双眼鏡を片手に、
わくわくしながら見守る。
試合は湯郷が1点先制したものの、
スター軍団のINACが3点を入れて逆転勝ち。
しょーもない巨人の試合を観ているより、
よっぽど面白かった。
でもぼくは試合展開というより、
もっぱら沢一人の動きを追った。
W杯の時とは違い、
激しい動きは若手に任せ、
中盤でボールを受けると、
ほぼワンタッチで誰かに回す「省エネ」プレー。
それでも、
あの沢を生で見れた喜びは大きかった。
試合終了後、
選手たちがグラウンドを一周。
ぼくは客席最前列まで行き、
沢がやってくるのを待ち構えた。
INACのその他の選手に遅れ、
彼女は一人で姿を現した。
クイーン沢。
なんでこんなにぼけているのかというと、
実は試合前に、
缶コーヒーをデジカメにこぼして壊してしまい、
急きょ携帯で撮った画像を、
トリミングして拡大したからなのだ。
2万1000人が詰めかけた観客席に手を振る沢。
ぼくは心の中で「ありがとう」と何度も唱えた。
たぶん観客のみんなが同じ思いだったと思う。
●INACのファンクラブに入ろうかと、真剣に検討中。
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