2011年9月5日月曜日

報告

天声人語書き写しノートの1冊目が、
やっと終わった。

7月30日から9月4日まで、
毎日とはいかなかったが、
とりあえず31日分を写してみて思ったこと。

俳句や短歌に川柳。

とにかく引用が多い。

ちなみに、
書き写した31日分をざっとめくってみただけで、
12日分でこうした引用がある。

それから意外なことに、
世間でいわれているほど、
文章は上手くない。

天声人語といえば、
泣く子も黙る達意の名文と、
かってに思い込んでいたのは、
ぼくの方だけど。

切り口が鮮やかなわけでもなく、
読んでいるだけで泣けてくるわけでもなく、
どちらかといえば、
ああでもない、
こうでもないと、
難儀しながらマス目を埋めている感じがする。

普通に書けば原稿用紙10枚ぐらいになるところを、
1枚半に凝縮しているというより、
頑張れば1枚で済むところを、
水増ししているとでもいおうか。

字数ぴったり、
というのも案外簡単な技で、
要は漢字があるのにひらがなにしたり、
あってもなくてもいい助詞を挿入したりして、
1行分ぐらいはどうにでもなる印象だ。

特にこういうコラムでは、
最後の一文が最も大切だと思われるが、
確かに何となく格調高いんだけど、
鮮やかな切り返しや、
寸鉄人を刺すというものは余りない。

なによりも喜怒哀楽、
筆者の生の感情が伝わってこない。

格調の高さと、
感情の吐露は相反するものではないはずだ。

子どものころに読んだ印象と随分違うのは、
こちらが年をとったせいなのか、
筆者の腕の問題なのかは、
定かではない。

断わっておくけど、
もちろん基本は「上手い」わけで、
そこまでぼくはうぬぼれてはいませんよ。

これはあくまで中間報告。

明日から2冊目がスタートだ。

●台風12号が存外の被害を出している。自然は怖い。一寸先は闇だ。

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