きのうの晩、
名取市のホテルでテレビを見ていたら、
「はやぶさ」の生還までのドキュメントをやっていた。
そして一夜明け、
今日は、
ぼくが家に生還できるかどうかが最大の問題となった。
朝起きると、
窓の外はすごい風雨。
すでに仙台空港へ向かう電車はストップ、
タクシーも30分待ちだった。
とはいえ、
ぼくには一つやり残した用事のため、
ホテル近くの市役所へ行き、
ちょっと確認をしてから、
昨日のタクシーの運転手の携帯に電話を入れると、
二つ返事で迎えに来てくれた。
再び被災地に向かいながら、
マイパッドで飛行機の運航状況を確かめると、
ぼくが予約していた最終便が、
早くも欠航となっている。
あわててその場で、
予約がとれる直近の便に変更し、
被災地での用事を切り上げ、
そのまま空港へ向かった。
そして待つこと2時間近く。
やっと現れた飛行機は、
何とプロペラ機!
それでもいい、
一刻も早く飛び立たないと、
台風がどんどん近付いてくる。
そう思っていたら、
そのプロペラ機君、
整備不良で飛べなくなってしまった。
おーまいがっと。
結局、
すでに欠航になった便の一つ前の、
午後5時35分発のジェットに振り替えになった。
夕闇が迫り、
風雨はさらに強まる。
空港のテレビでは、
東京がひどいことになっている状況が報告されている。
すでに東海道新幹線は全面運休。
この飛行機が飛ばなければアウトだ。
そんなギリギリの状況でジェットは現れ、
台風の風のおさまる隙をついて飛び上ってくれた。
仙台から伊丹まで、
ちょうど台風をまたぐようにして、
ぼくは何とか生還を果たした。
被災地をこの目で見るという、
目的からすれば、
旅の達成率は10%にも満たなかったと思う。
費用対効果もずいぶん高かったかもしれない。
でも、
先日の赤松さんのライブの最中に思いつき、
その場でマイパッドで飛行機とホテルを予約し、
強行した今回の旅は、
いろんな意味で印象深かった。
他人に話して聞かせるようなたぐいのエピソードは、
ひょっとしたらこの飛行機話ぐらいかもしれない。
しかし、
旅の醍醐味はたぶん、
他人にはな~んにも面白くない、
地味な空気感や景色だったりするものだと、
久々に思った次第。
さぁ休みは終わり、
仕事にいそしもう。
●その前に元町へ寄りますけどね(笑)●マイパッド、便りになった。ブログの更新、位置の確認、飛行機の予約変更、運行状況、台風の状況、暇つぶしのゲーム、、、ほんと助かった。