2011年9月10日土曜日

処世

「天声人語」を書き写したあと、
僭越ながら、
その読後感を「上」「中」「下」で評価している。

始めてひと月余り。
大半が「中」でたまに「下」。
きょうやっと「上」をつけた。

民主党の「仕分け」で凍結されながら、
今年度よさんで復活し着工した、
埼玉県朝霞市の国家公務員住宅のことを書いた。

昨年末に建設を認めた財務大臣は、どじょう首相その人である。財政危機の下、国民に復興増税を求めておいて、公僕の、公僕による公僕のための低家賃住宅では、示しがつくまい。(中略)国の正念場にも微動だにしない最強の「耐震住宅」は、増税論議をBGMに鉄骨を組み、2年後に完成する。住み心地がよかろうはずもない。

文句なしに「上」だ。

ただし、
まだ甘い。

そういう住宅に心地よく住める人が、
この世の中にはたくさんいるのである。

思うに野田首相なる人、
典型的な「失点しないで昇進する」タイプに見受けられる。

表向きは自分の意見をほとんど明らかにせず、
よって上げ足をとられることも少ない。

その実、
衆目の及ばないところでは、
人知れずこんな税金住宅の建設に「GO」を出す。

永田町という組織で生きるには、
そりゃまぁいろんな処世術があるんだろうけど、
基本、
政治家としての志は低いといわざるをえない。

「下」

「人知れず」といえば、
先日マスコミにちらっと出ていた辻元清美議員が、
民社党入りするという話にはがっかりした。

すでに彼女、
民主党と連立を解消したとたん、
社民党を離党していた。

それから1年余り。

弱小政党の限界を思い知った上での、
現実的な判断ということなのだろうが、
見ようによっては、
「寄らば大樹の陰」ともいえる。

「そーり、そーり」と、
無鉄砲な彼女には好感をおぼえた。

日本の女性総理第1号は彼女だと確信していた時期もある。

社民党の福島党首は「裏切り」とカンカンだが、
土井たか子はどう思っているのだろう。

「上」→「中」

野田と辻元。

二人の50代の処世術を見ていると、
ある台詞を思い出す。

「正しいことをしたければ偉くなれ」(踊る大捜査線)。

それはもっともなんですがねぇ。。。

●昨日から仕事を頑張りすぎ。夕食後、爆睡してしまった。でも土曜日、元町行きますよ。


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