2011年9月15日木曜日

独占

東電が電気代を15%値上げする、
それだけでも言語道断なのに、
3年たって値上げを終了したら、
社員の賞与を元に戻す考えとのことで、
開いた口がふさがらない人は多いと思う。

まさしく亀のごとし。

批判があるとヒュっと頭をひっこめ、
風雨が去ったとみるや、
知らん顔してのそっと同じ頭を出す。

案の定、
政府の第三者機関から駄目出しをくらったようだが、
仮にそれで東電が諦めたとしても、
この会社がそういう「亀体質」であるということは、
紛れもない事実として残る。

資金が足りなくなったら電気代を上げれば済む。

それは電気会社が地域独占企業だからにほかならない。

自家発電など持たぬ関東の大衆は、
電気を使いたければ東電から買うしかないのである。

電力会社は口には出さぬが、
所詮命綱を握っているのは俺らだと、
引っ込めた頭の中で考えているに相違ない。

しかもこの亀会社の利益の仕組みは奇怪で、
単純に言えば、
かかった経費の3.5%を利益にしてよいと、
法律で決められているのである。

だから、
原発のような、
莫大な建設費のかかる施設を建てるほど、
利益が自動的に上がる仕組みになっているのだ。

この一点だけでも、
東電ならびに各電力会社が、
原発にしがみつく理由がわかる。

彼らにとって原発は、
打ち出の小づちなのだ。

独占な上に、
法律でガチガチに擁護されている、
こんな会社に、
一般にいうところの経営努力とか、
合理化とかの精神があるはずがない。

まずはこんな滅茶苦茶な法律を何とか変える必要がある。

それから、
思いつきだけど、
ガス会社はもっと本格的に発電事業を行うことはできないのだろうか?

発送電分離ってやつですか、
そうすれば、
確かに市場原理が成り立つ可能性がある。

枝野経産相がホンモノか否か。

東電への姿勢で分かるはずだ。

●同じことは国にも言える。野田総理よ、増税する前にやることは、山のようにあるぞ。

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