どんなによい仕事をしたと思っても、
家に帰ってきて風呂に入っている時などにふと、
もっといい案があったと、
地団太踏むことがある。
そんな時、
どうすれば忘れられるか。
とりあえずは寝る。
そして次に出社した時、
真っ先にもう一度その仕事を取り出して、
自分としてのモアベターな状態に更新する。
それは決してもう、
具体化されるわけではないのだが、
自分の中での「落とし前」は付けられる。
実は今もそんな心境なのだ。
ぼくの仕事に「完璧」はない。
手を入れれば入れるほど、
知恵を絞れば絞るほど、
絶対に出来は向上する。
それは10年以上かけて知った、
ぼくなりの仕事の真理だ。
だから時間が許される限り、
最後の1秒まで、
全力を傾けるべきなのだ。
だから本当に悔しいのは、
仕事の出来の良し悪しではなく、
最後の最後まで粘り尽くせなかった、
自分のふがいなさに対してなのだ。
●帰宅すると、母の手書きメモ。「サッカー危なかったな~」。72歳母、一人でなでしこ対韓国戦を見ていたらしい。終盤はずいぶんハラハラしたことだろうが、その光景を想像すると笑えた。