2011年9月26日月曜日

閉店

先日、
会社の目の前の定食屋に行こうと思ったら、
いつのまにか閉店していた。

軽いショックだった。

ビルの地下にあるその店は、
正直なところ流行ってはいなかった。

でもぼくはそこで月に一度か二度、
トンカツ定食を食べながら、
マガジンとジャンプを読むのが好きで、
それはここ数年のマイルーティンワークだった。

それが、
張り紙一枚出さず、
突然消えてしまった。

確かに、
いつ潰れてもおかしくはない店だった。

おやじさんが一人で切り盛りしてて、
食事がとびきり美味しいわけではなく、
サービスのコーヒーだって、
一度淹れたのを鍋で沸かし直したような、
ただ苦いだけの代物だった。

それでもぼくには、
ここは精神的なオアシスだったし、
オーダーなしで品物が出てくる、
貴重な店だった。

それが、
一言の挨拶もなしに、、、

予期せぬ別れってこんな感じなのか。

同じような毎日なのに、
たまに歯車がコトリと動く音が聞こえる。

そんな出来ごとだった。

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...