「日本をダメにしたB層の研究」(適菜収、講談社)
B層ってなんじゃ?
ってな感じで買ったのだけど、
これ著者の造語じゃなくて、
小泉改革の時に広告代理店が作製した企画書に基づいている。
国民をABCD層に分類している。
縦軸にIQ、
横軸に当時焦点だった構造改革への賛成度合いととっている。
小泉政権の戦略は、
IQは低いが構造改革には賛成の「B層」に、
集中的に訴えかけるというものだったそうだ。
なんとなく「構造改革は善」と思い込ませたわけだ。
なんか「金融緩和は善」っていう今とよく似ている気もするのだが。
それはともかく。
この分類を元に著者は「B層」についてこう書く。
B層は〈近代的諸価値を妄信するバカ〉ということになります。
平等主義や民主主義、普遍的人権などを信じ込んでいる人たちですね。
重要な点は、B層が単なる無知ではないということです。
彼らは、新聞を丹念に読み、テレビニュースを熱心に見る。そして自分たちが合理的で理性的であることに深く満足している。
その一方で、歴史によって培われてきた〈良識〉〈日常生活のしきたり〉〈中間の知〉を軽視するので、近代イデオロギーに容易に接合されてしまう。
で端的にわかったことは、
それぼくじゃん
ってこと。
中途半端に分かったような口をきくやつは、
何にも知らないよりたちが悪いということ。
つまり、
知識はないけど毎日規則正しく家事をこなし、
古くさい事ばっかり言ってるけどブレない母の方が、
この国の安定にはよほど重要だってこと!