2012年12月20日木曜日

分類

「日本をダメにしたB層の研究」(適菜収、講談社)

B層ってなんじゃ?

ってな感じで買ったのだけど、
これ著者の造語じゃなくて、
小泉改革の時に広告代理店が作製した企画書に基づいている。

国民をABCD層に分類している。

縦軸にIQ、
横軸に当時焦点だった構造改革への賛成度合いととっている。

小泉政権の戦略は、
IQは低いが構造改革には賛成の「B層」に、
集中的に訴えかけるというものだったそうだ。

なんとなく「構造改革は善」と思い込ませたわけだ。

なんか「金融緩和は善」っていう今とよく似ている気もするのだが。

それはともかく。

この分類を元に著者は「B層」についてこう書く。

 B層は〈近代的諸価値を妄信するバカ〉ということになります。
 平等主義や民主主義、普遍的人権などを信じ込んでいる人たちですね。
 重要な点は、B層が単なる無知ではないということです。
 彼らは、新聞を丹念に読み、テレビニュースを熱心に見る。そして自分たちが合理的で理性的であることに深く満足している。
 その一方で、歴史によって培われてきた〈良識〉〈日常生活のしきたり〉〈中間の知〉を軽視するので、近代イデオロギーに容易に接合されてしまう。

で端的にわかったことは、

それぼくじゃん

ってこと。

中途半端に分かったような口をきくやつは、
何にも知らないよりたちが悪いということ。

つまり、
知識はないけど毎日規則正しく家事をこなし、
古くさい事ばっかり言ってるけどブレない母の方が、
この国の安定にはよほど重要だってこと!

遺志

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