2012年12月18日火曜日

改憲

憲法改正には衆参それぞれ3分2の議員の発議があって、
その上で国民投票が行われて賛成多数なら実現する。

ぼくが子どもの頃はいわゆる55年体制だったから、
「3分の2の発議」なんてまず不可能で、
国民投票になっても絶対に否決されると思っていた。

子ども心に、
もし5分の4とか規定されていたらどうなるのかと考えた。

あるいは、
憲法自体に「絶対に変えてはならぬ」と書かれていたらどうなるか。

もう革命とかもう一度敗戦とか、
とんでもないことが無い限り絶対変えられないことが、
いささか歯がゆくもあった。

それが現実味をもって語られる日がこんなに早くくるなんて、、、

大人になった今は改憲に絶対反対だ。

慣れという問題かもしれないけど、
政党やマスコミが出してくる試案の、
内容以前に文章がいけない。

文章としてぼくは現行憲法は好きだ。

特に前文。


日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

この格調ある憲法を、
安倍晋三は「はしたない」と表現した。

もちろんそれは文章がというよりも、
この憲法が戦勝国アメリカに「押し付けられた」
というのが理由なのだが、
それにしても「はしたない」と表現する資格が、
はたして安倍晋三にあるのか。

今回の衆院選を通じて、
「政治はプロに任せなさい」という論調が出てきた。

政治経験のないなんとかチルドレンが、
いきなり国会議員になることの弊害はぼくも認める。

何事にもプロがあるように、
政治にもプロが必要だとも思う。

問題なのは素人に政治ができるかというより、
プロ政治家を名乗る輩が本当にそれに値するのか、
という点だと思う。

●アップ忘れてました。


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