先日、
自転車で最寄り駅までプラプラ走ってた時のこと。
前方の交差点の左から、
猛然と自転車をこぐ小学1年ぐらい男の子が、
車体を傾かせながら、
右(コチラ側)に曲がって来た。
ぼくはもう、
プラプラと勢いがないから、
避けようがなく、
ただその場に止まって、
男の子が何とか避けてくれるのを祈るしかなかった。
男の子は直前になってぼくに気づき、
精一杯ブレーキをかけ避けようとしたけれど、
もうダメだと思ったのか、
顔は下を向いて耐ショック姿勢になっていた。
ガシャン。
ぼくはイヤホンしてたので、
実際にそんな音がしたかどうかは分からないけど、
とにかく男の子の自転車は、
止まりきることはできず、
ぼくの左足のペダルあたりに、
男の子の左足のペダルがぶつかるような格好になった。
男の子は、
かろうじて転倒をまぬがれ、
左足で車体と体を支えて止まった。
ぼくには全くダメージはなく、
男の子に、
「大丈夫?」
と聞いてみたけれど、
男の子は何も答えず、
車体を立て直してぼくの後ろに向けて走って行った。
それから少し考えた。
あの子をしかるべきだったのじゃないか?
ぼくの方に非がないのは明らかだった。
男の子が安全確認せず、
一方的にぼくの自転車めがけて突っ込んで来たのだ。
もし、
ぼくの方が自転車ではなく自動車だったら、
男の子はけがをしたか、
車が凹むか、
いずれにせよ、
今回のようにあっさりとは済まなかっただろう。
でも、
ああいう時、
咄嗟にしかる言葉が出てこなかったのも事実。
日ごろ子どもをしかることなんかないし、
「コラ」とか、
「気をつけろ」とか言っても何だかマヌケに思えた。
というか、
基本的にああいう言葉って、
こちらがヒヤリとしてるから感情的に出るのであって、
今回のように、
少年の一部始終を観察するほどの余裕がある場合、
出てこない。
かといって、
これこれぼく、
そんな乗り方してたら危ないやんか。
いつか事故遭うで。
なんて言う時間もなく。
ところであの男の子は、
少しはヒヤリとしたのだろうか?
だったら、
今後は注意するだろうから、
それが一番なんだけど。
そうそう。
逆に男の子が自動車だったら、
ぼくはどうしてただろう。
もう逃げようがなかったんだから、
ぶつかるしかないよな。
スタントマンみたいに、
ボンネットに飛び乗ってクルリと着地、
なんて出来るわけもなく。
左足骨折ぐらいにはなってたかな。
なるほど。
ぼくも少しはついているらしい。
●楽天王手。諸事情により、元町には火曜日に参ります。あしからず。