2013年11月1日金曜日

衝突

先日、
自転車で最寄り駅までプラプラ走ってた時のこと。

前方の交差点の左から、
猛然と自転車をこぐ小学1年ぐらい男の子が、
車体を傾かせながら、
右(コチラ側)に曲がって来た。

ぼくはもう、
プラプラと勢いがないから、
避けようがなく、
ただその場に止まって、
男の子が何とか避けてくれるのを祈るしかなかった。

男の子は直前になってぼくに気づき、
精一杯ブレーキをかけ避けようとしたけれど、
もうダメだと思ったのか、
顔は下を向いて耐ショック姿勢になっていた。

ガシャン。

ぼくはイヤホンしてたので、
実際にそんな音がしたかどうかは分からないけど、
とにかく男の子の自転車は、
止まりきることはできず、
ぼくの左足のペダルあたりに、
男の子の左足のペダルがぶつかるような格好になった。

男の子は、
かろうじて転倒をまぬがれ、
左足で車体と体を支えて止まった。

ぼくには全くダメージはなく、
男の子に、

「大丈夫?」

と聞いてみたけれど、
男の子は何も答えず、
車体を立て直してぼくの後ろに向けて走って行った。

それから少し考えた。

あの子をしかるべきだったのじゃないか?

ぼくの方に非がないのは明らかだった。

男の子が安全確認せず、
一方的にぼくの自転車めがけて突っ込んで来たのだ。

もし、
ぼくの方が自転車ではなく自動車だったら、
男の子はけがをしたか、
車が凹むか、
いずれにせよ、
今回のようにあっさりとは済まなかっただろう。

でも、
ああいう時、
咄嗟にしかる言葉が出てこなかったのも事実。

日ごろ子どもをしかることなんかないし、
「コラ」とか、
「気をつけろ」とか言っても何だかマヌケに思えた。

というか、
基本的にああいう言葉って、
こちらがヒヤリとしてるから感情的に出るのであって、
今回のように、
少年の一部始終を観察するほどの余裕がある場合、
出てこない。

かといって、
これこれぼく、
そんな乗り方してたら危ないやんか。
いつか事故遭うで。

なんて言う時間もなく。

ところであの男の子は、
少しはヒヤリとしたのだろうか?

だったら、
今後は注意するだろうから、
それが一番なんだけど。

そうそう。

逆に男の子が自動車だったら、
ぼくはどうしてただろう。

もう逃げようがなかったんだから、
ぶつかるしかないよな。

スタントマンみたいに、
ボンネットに飛び乗ってクルリと着地、
なんて出来るわけもなく。

左足骨折ぐらいにはなってたかな。

なるほど。

ぼくも少しはついているらしい。

●楽天王手。諸事情により、元町には火曜日に参ります。あしからず。


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