八重の桜は、
何が面白いのかわからないまま、
ずっと見続けているのだけれど、
山本覚馬が二度目の妻と離縁するに至った、
今回の下りは興味深かった。
伝えられている史実によれば、
覚馬の二度目の妻・小田時栄は、
13歳の時から覚馬に献身的に尽くし、
後に結婚し娘をもうけた。
しかし、
ある時、
具合が悪くなって覚馬が医者を呼んだところ、
妊娠5か月であることが判明。
しかし覚馬には覚えがない。
つまり、
時栄は不倫をしていたのである。
しかし、
覚馬は時栄がずっと尽くしてくれてきた過去の経緯から、
これを許そうとした。
そこに待ったとかけたのが八重。
「臭いものに蓋をしてはならない」
と、
時栄を徹底糾弾し、
ついに山本家から追い出してしまった、、、
これだけ読むと、
八重は今でいうKY。
キリスト教だか何だかしらないが、
夫婦の何十年のやりとりも分からないのに、
一方的に時栄を悪者にしてしまったことになる。
そこらあたりが、
先日のドラマでは微妙にぼやかされ、
八重があたかも時栄に同情が集まる形で、
家を出るように、
あえて憎まれ役を買ったかのように描かれていた。
真実がどのようなものだったか。
それはわからない。
ただ興味深いのは、
離縁した後の時栄の消息はわからないという点だ。
時栄は覚馬の妻としてのみ史実に存在し、
離縁してからのことは、
一切わからない。
時栄がドラマで言うセリフ。
「山本覚栄の妻ということが誇りでした」
って、
そういう意味も含まれているのだろうなぁ。
時栄役の谷村美月。
結構好きなんだよな。
だからどうしても、
時栄をかばいたくなる。
ちなみに谷村美月、
堺市出身です。