菅野がロペスのあり得ないトンネルなどで先に2失点した時、
日本中の9割がたは、
楽天日本一確定!
と思ったに違いない。
ぼくもそう思った。
何せ昨日、
菅野が2点以上取られたら負け、
って断言したもん。
ただ、
2失点といっても、
菅野のピッチングそのものは悪くはなかった。
逆に田中の方が、
被安打は多かった。
でも、
田中はピンチを背負ってからが強い。
しかし、
今日はさすがに気負ったのかもしれない。
5回。
ロペスへのすっぽ抜けを2ランホームランにされ、
天才中の天才、
高橋由伸には、
ストレートで3球勝負に行って、
センター前に弾き返されて逆転されてしまった。
だから勝負事は、
下駄を履くまでわからない。
天才集団のプライドをかなぐり捨てた巨人と、
巨人を今度こそ完封してやると意気込んだ、
無敗男のプライド。
田中が見せた、
平静さの中に芽生えた「色気」。
それを巨人は見逃さなかった。
そして特筆すべきは菅野。
2失点したあと、
制球の悪いフォークを捨てて、
カーブ主体の投球に組み立てを変え、
結局7回3安打で追加点を許さなかった。
後ろは断崖絶壁の状況で、
あそこまで平然と普段通りのピッチングをする新人。
気迫満点の則本とは別の意味で、
恐るべき新人。
そしてさらにいえば坂本。
2戦目は苦もなく同級生の田中にひねられ、
その後もどん底の不調から抜け出せなかったのに、
何と田中から3安打。
あの逆転劇も坂本のフェンス直撃2塁打が始まりだった。
そして、
それでもやっぱり一番恐るべきは田中。
9回160球を投げ、
なお最後に152キロのストレートを投げ、
高橋由伸を三振に切って取った。
化け物か、
アンタ?
とにもかくにも、
いい試合を見せてもらいました。
こうなったら、
巨人が日本一にならなきゃ、
絶対に許さない。
杉内、
3戦目のような無様は、
二度と許されないぞ。
ちなみに、
楽天応援してる姉からは、
何のメールも来ません。
ショックで寝込んだのかもしれません。