2008年12月2日火曜日

「素直」ということを考えた。

この年齢になって思うのは、
若い人は素直な方が「得」だということだ。
大人を侮らない若者は、
大人に好かれる。

ぼくが言うことに耳を傾けてくれれば、
単純に嬉しい。
可愛いヤツだとなって、
じゃあこれはどう、
ついでにあれもどうと、
あれこれ面倒をみたくなる。

だから素直な若者は、
精神的にも物質的にも得だ。



しかし、
素直といっても、
丸飲みするということではないだろう。
何も考えず、
無条件に大人を肯定するようでは、
可愛がられはしても、
彼(彼女)の成長にはつながらない。

それは素直なのではなく、
調子の良い、
大人のご機嫌取りだ。



好き嫌いなく「まず」受け入れてみる素直さ以上に、
肝心なのはそれをかみ砕く「心の歯」だと思う。
それでこそ「食べた」物は栄養となり、
成長する糧となりうる。
中身を味わう「心の舌」も、
自然と鍛えられる。

では「心の歯」を丈夫にするにはどうしたらよいのか。
固いせんべいでもバリバリかみ砕くような、
強い心の歯が欲しいなら、
若者はどうすべきか。

ぼくもよく分からないんだけど、
結局、
本当の歯と同じように、
しっかり歯磨きすることなのかな。

つまりいつも自分を鍛え、
かつ手入れを怠らないこと。

柔らかいもの、
甘いものが氾濫する日本で、
しっかりしたものをしっかり食べてる、
丈夫な「心の歯」を持った若者は探せばちゃんといることを、
ぼくは知っている。



翻って、
ぼくの心の歯は、
まだどれぐらい丈夫なのだろう。
本人はまだまだ、
「せんべいぐらい平気さ」って思っているが、
案外、
ポロリと欠けたりするかもしれない。

用心、
用心。



●西宮北口「コーナーポケット」へ久しぶりに。お店の奥様と、初めてまとまった話をさせていただいた。よい休日の午後だった。

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