「素直」ということを考えた。
この年齢になって思うのは、
若い人は素直な方が「得」だということだ。
大人を侮らない若者は、
大人に好かれる。
ぼくが言うことに耳を傾けてくれれば、
単純に嬉しい。
可愛いヤツだとなって、
じゃあこれはどう、
ついでにあれもどうと、
あれこれ面倒をみたくなる。
だから素直な若者は、
精神的にも物質的にも得だ。
しかし、
素直といっても、
丸飲みするということではないだろう。
何も考えず、
無条件に大人を肯定するようでは、
可愛がられはしても、
彼(彼女)の成長にはつながらない。
それは素直なのではなく、
調子の良い、
大人のご機嫌取りだ。
好き嫌いなく「まず」受け入れてみる素直さ以上に、
肝心なのはそれをかみ砕く「心の歯」だと思う。
それでこそ「食べた」物は栄養となり、
成長する糧となりうる。
中身を味わう「心の舌」も、
自然と鍛えられる。
では「心の歯」を丈夫にするにはどうしたらよいのか。
固いせんべいでもバリバリかみ砕くような、
強い心の歯が欲しいなら、
若者はどうすべきか。
ぼくもよく分からないんだけど、
結局、
本当の歯と同じように、
しっかり歯磨きすることなのかな。
つまりいつも自分を鍛え、
かつ手入れを怠らないこと。
柔らかいもの、
甘いものが氾濫する日本で、
しっかりしたものをしっかり食べてる、
丈夫な「心の歯」を持った若者は探せばちゃんといることを、
ぼくは知っている。
翻って、
ぼくの心の歯は、
まだどれぐらい丈夫なのだろう。
本人はまだまだ、
「せんべいぐらい平気さ」って思っているが、
案外、
ポロリと欠けたりするかもしれない。
用心、
用心。
●西宮北口「コーナーポケット」へ久しぶりに。お店の奥様と、初めてまとまった話をさせていただいた。よい休日の午後だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿