2008年12月19日金曜日

合掌

長嶋茂雄は「水戸黄門」ファンで、
月曜8時になると、
自宅和室に一人で行き、
座布団の上に正座をして鑑賞する。

と聞いたことがある(もちろん今はそんなことないだろうけど)




「風のガーデン」が終った。
何回か見逃したこともあって、
決してよい鑑賞者ではなかったが、
このドラマを見るときは、
なにか居ずまいを正してしまった。
ソファにごろ寝では見れないような。。。

ガンですでにこの世にいない緒形拳演じる医師が、
末期ガンの息子を演じる中井貴一を看とるという、
何ともいえぬ切なさ。
そして、
黒木メイサの美しさ。。。




ちょうど去年のこの季節、
親父がガンで死んだ。

だから、
主人公が実家に帰ってから亡くなるまでの中井喜一の演技が、
本当にリアルに迫ってきたのだが、
不思議と、
悲しみがよみがえるというより、
スッとあの頃に引き戻される感じだった。

最後の入院から2週間。
親父は点滴だけになってどんどん痩せ、
麻薬のせいで意識がもうろうとしてるんだけど、
家族や親せきが毎日集まって、
時に笑い、
時に涙したその期間が、
どれほど大切なものであったか、
思い出させてくれた。


●竜王戦第7局も素晴らしかった。終盤、形勢逆転、逆転、また逆転。解説しているトップ棋士でさえ先がまったく読めない展開。BS中継の枠にも入りきらず、ネット中継もつながらず、結局深夜に渡辺明竜王が3連敗から4連勝という「奇跡」を知った。連続5期、これで初の永世竜王だ。後世まで語り継がれる名勝負だった。ど素人のぼくでさえこんなに感動させたのだから●それに引き換え映画「地球が静止する日」。近所のシネコンで観た。前日の「インディ」に続いてまたも宇宙人ものというだけでいささか食傷気味の上、内容があまりにもお粗末。ハリウッドの民主党支持者がオバマを宣伝するために作ったのに違いない。やたら「WE CAN CHANGE」ってセリフが出てくるし。

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