近所に映画館があったらなぁと、
こどもの頃よく思っていた。
特に高校生の時かなぁ。
大人たちが若い時、
映画館に入り浸っていたなんて話を読んで、
近所にあるこじんまりした名画座と喫茶店、
この二つは文化的暮らしの象徴のように思っていた。
喫茶店の方は何軒か素敵な店があったけど、
映画館の方はあいにく、
日活ロマンポルノ3本立てのしかなく、
ぼくの文化的生活は半分しか実現しなかった。
(まぁ日活にも行ったけど)
それがついに、
近所にシネコンができちゃった。
何か知らんが「東洋一」というから、
今どき「東洋一」っていう宣伝文句も笑えるけど、
とにかく立派だということで、
ぼくの若い夢は、
30年ほど遅れて大スケールでかなった。
ネット予約をして、
母と「レッドクリフ Part1」を見に行った。
知り合いの「シニア」の女性が「面白かった」といったからだ。
これなら母も寝はしまい。
真新しいカーペットに立派な椅子。
ぼくが信じられない気分になったぐらいだから、
母はいかほどだっただろう。
映画はご存じ三国志の赤壁の戦いが題材。
ジョン・ウー監督、
CGを駆使して、
大スペクタクルに仕上げていた。
エンタテイメントとして、
確かに評判だけのことはある。
母は映画のストーリーより、
すごい勢いでポップコーンを食べるぼくにあきれていた。
でも、
最後まで寝ずに見ていたから、
分からないなりに、
満足していたのだろう。
ぼくとしては、
BSに続き、
またしても誘惑が増えたことで、
本を読む時間がなくなりそうと、
嬉しい悲鳴をあげている。
●て、ぼくにしても三国志は読む方は挫折したクチ。NHKの人形劇は見てたけど。たまたま先日のBSで予備知識があったから、知ったかぶりができたものの、たぶん知らないと映画の筋はチンプンカンプンだろう●それでも小さな名画座にはあこがれる。このシネコンでも1スクリーンぐらい、そういう感じでやってくれないかな。
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