去年の今頃、
あれほど自信満々に、
打撃の極意をつかんだかのごとく話していたイチローが、
一年後の今、
何を語るのか。
22日BS「MLB群像」の録画を楽しみに見た。
つかんだと思っていたものが、
実は違ったと、
素直に認めていた。
イチローほどの人でも、
そんなことがあるのかという思い。
と同時に、
やっぱり打撃に極意なんかないんだと、
その方が面白いよなと、
納得した。
生身の人間と対峙するスポーツや芸術において、
「絶対」の極意など、
あるとしたら逆につまらないではないか。
仮に打撃の極意があるとして、
それをイチローが本当につかんだなら、
そりゃ沢山ヒットを打って、
素晴らしい成績を残すだろう。
でも、
それはもはや彼にとって「当然」のことであって、
見ているこっちはドキドキもワクワクもしない。
イチロー自身だって、
そうなったら野球がつまんないだろう。
この辺は、
将棋の「解」を出すコンピューターの話と通じる。
「絶対」がないことこそ、
人間の魅力だ。
恐らく、
実際にあるのは、
極意そのものではなく、
理想を正しく設定する、
その設定力ではないか。
そして、
理想に対して正しい方を向く力。
これだって大変な能力で、
凡人が凡人である所以は、
何事においても、
間違った理想を追い求める点だと思う。
常に北を指す、
正しい方位磁石みたいなものを、
イチローはもっているから、
スランプという「闇」に落ち込むこともないし、
やっぱり「天才」なんだなと、
あらためて納得した。
北に何が待っているかはわからなくても、
北に歩き続けられるということは、
それだけでとてつもなくすごい。
●それにしても、イチローって、何でも格好つけたがるし、実際格好いいんだけど、それプラス何か笑えるんだよなぁ。いわゆる「ミスター長嶋」的●本年最後の「じゃず家」セッション。プロのジャズ歌手・ハービー・トンプソン氏が、何故がよくわからないが来ていて、歌が聞けた上に、ぼくの歌を直接ほめてくれた!最高のクリスマスプレゼントだった●作ったハンコを、セッション仲間のKちゃんの楽譜に無理やり押させてもらった。トンプソンさんにも、ぼくの楽譜に押して、メアドとともにお渡しした。来年は押しまくるゾ。
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