「力本」ばやりだ。
Amazonの和書で「力」をキーワードに検索しただけで、
悩む力(姜尚中)
鈍感力(渡辺淳一)
察知力(中村俊一)
関心力(井上富紀子)
頑固力(岡田彰布)
決断力(羽生善治)
質問力(斎藤孝)
読書力(斎藤孝)
参謀力(童門冬二)
雑談力(武藤清栄)
指導力(山本七平)。。。。
3文字のタイトルだけでこれだもん。
キリがない。
生きるには、
実にいろんな「力」が必要だ。
でも、
ぼくがこうした本を書くとしたら、
タイトルは間違いなくコレだ。
「夢中力」
夢中になること。
年齢も
性別も
立場も
時間も
場所も
何もかも忘れて一心不乱に打ち込むこと。
これ以上に幸せなことはない。
昨日の話の続きにもなるけど、
夢中になるためには、
音楽でも何でも、
まず、
自分を好きになることが絶対必要だと思う。
誰よりも自分のファンであること。
自分を好きじゃない人は、
たぶん他人も好きになれない。
そして、
誰にも自分を好きになってもらうことはできない。
ぼくは子どものころから歌うのが好きで、
フォークギターや、
バンドや、
カラオケと、
年齢によって形は様々だけど、
好きだったから歌っていたし、
歌っている自分が好きだった。
でもある頃からそうではなくなった。
自分の歌が自分で心地よくなくなっていた。
それは誰かに強制されて歌ったからとか、
声が悪くなったからとかではなく、
たぶん、
自分の歌の下手さ加減に気づいたんだと思う。
上手い人の歌を聞くたびに、
何でぼくはあのように歌えないのだろうと、
そんな思いが積もり積もった。
そうなると聞いてくれる人の反応も悪くなった。
ぼくがぼくの歌を好きだった時は、
下手ではあったけど、
聞いてくれる人は好意的だった。
でも自分で自分の歌を好きじゃなくなると、
どれだけ歌っても、
人の心をつかむことができなくなった。
そういうことは、
本当に「手に取るように」わかった。
人前で歌うことが怖くなった。
そのまま諦めてしまうことだって出来た。
別にぼくはプロじゃない。
歌わなくても生きていける。
でも人生最大の挫折があって、
多くのものを失い、
その時ぼくの中に残っていたのは、
歌しかなかった。
歌うことさえも捨ててしまえば、
ぼくは本当に何の取り柄もないと思った。
なにせキャッチボールも満足にできないのだ。
だからいい年して頑張ろうと思った。
そしてまた、
少しずつだけど、
自分の歌が好きになりつつある。
●今週は仕事でじゃず家に行けない。来週23日が本年最後になるだろう●ユニクロでフリースのパーカーを買った。デザインが「進化」していて驚いた。たかが、されどである●小学校の時、中学受験を目指す同級生が下敷に「常在戦場」と書いていて驚いたという話は前にもしたけど、その時、ぼくも何かと思い書いた言葉を、さっき風呂に入っていて突然思いだした。「一期一会」だった。山口百恵が好きな言葉だといっていて、「ちょっと迫力ないな」と思いながら書いたのを覚えている。30年たってその意味がわかり始めた。
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