2008年12月29日月曜日

北京五輪の開会式を演出した、
チャン・イーモウ監督に、
俳優の香川照之がインタビューした番組を、
NHKで、
時間がかぶった「情熱大陸」を録画で見た。



チャン監督は、
文化大革命の下方政策で青年期の10年間を、
地方で暮らした。

その後、
映画学校に入学し、
世界的映画監督になるのだが、
その「失われた」10年があったからこそ、
今の情熱があるのだというようなことを言っていた。



そして、
情熱大陸は、
例の竜王戦の密着ドキュメント。

3連勝の後、
4連敗を喫した羽生にインタビューしていて、
そこで羽生は、
「将棋にミスはつきものか」と問われる。

羽生は「そーですねぇ」といつもの調子で少し考え
次のように言った。

将棋には「最善」が分からない局面というものがある。
その時が大事だと。



どちらの番組も、
同じことを示唆している。

人生、
目標がはっきりしている時などほとんどない。
目標があれば、
それだけで既に幸せだ。
だってあとは努力するだけだもの。

だから肝心なのは、
目標が見つからない時だ。

何を目指したらいいか分からない時に、
どれだけ考え、
思いを募らせ、
もだえ苦しむかなんだなぁ。



きっとその時間、
人は心の根を深く張る。



●コーナーポケットで久々にゆったり時間を過ごし、三宮へ。前から一度聞きたかった矢野直道さんのライブは、素敵なショーでした。その後、武庫之荘mクアトロのセッションで1曲だけ歌った。情けない歌になってしまった。反省。

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