2009年1月8日木曜日

途方

地球に隕石が衝突して、
その熱で海水がすべて蒸発する「全海洋蒸発」と、
赤道までもが凍りつく「全球凍結」。

この年になると、
10年や100年ぐらいは「すぐ」って感じになったけど、
億年の単位で繰り返されたという、
想像を完全に超えた、
地球のダイナミズムに、
ぼくの物差しは全く役に立たない。



NHKが新年から始めた、
「地球大進化」が箆棒に面白い。



再現CGでは、
直径5キロの隕石が地球に衝突すると、
その熱で海水や雪や植物や岩や、
地表のありとあらゆる物を焼き尽くし、
わずか30分後には、
地球が、
丸ごと燃える炭のようになってしまった。

かと思うと、
ある時を境に地球は凍り始め、
氷河期のレベルをはるかに超えて、
地球丸ごとフローズンしてしまった。
その状態が何百万年だか、
何千万年だか続いたのだという。

もちろん再現といっても、
科学的想像なんだけど、
化石や地層など、
それなりの根拠はあるわけだ。



肝心なのは、
灼熱や凍結といった地球の変化は、
決して「過去」のものではないってこと。
つまり、
終わってしまったことではなく、
今も続いていていて、
ぼくらは、
その真っ只中にいるのだ。

CGがテレビにしては迫力満点で、
眺めていると、
ただただ、
はぁーっとなり、
人類など一瞬の存在、
ぼくごときの日常の悩みなど、
どーでもよくなる。



この「途方もなさ」。
憂き世に疲れた時には、
ちょうよさそうだ。

保存しとこう。



●新聞を読んでいて印象に残ったこと。社会貢献したい20歳代の若者は64%。定額給付金2兆円で、派遣社員100万人を雇用できる●ガザの惨状に、国際世論がようやく動き出しそうだ。そりゃそうだ。これで終決へと向かうのだろうか。本当に、人間って何やってんのかねぇ。

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