ライブに出かける時は、
本が欠かせない。
演奏中は1人でも平気なのだが、
セットの間にやることがないからだ。
1月24日(土) 14:00~2ステージ
三宮 CREOLE
ミュージックチャージ 2000円
「clair」
Guitar&Violin 武藤 ケンイチ
Vocal 田口 菜穂美
Piano 赤松 真理
今日、
この演奏を聞きに行くにあたって、
どの本を持って行こうかと考え、
すぐに思い浮かんだのが、
「猫を抱いて象と泳ぐ」(小川洋子著、文芸春秋)。
本やで手にとってパラパラめくった瞬間に、
「これはイケる」と直感して買っておいたものだ。
「博士の愛した数式」もそうだったけど、
小川さんの文書には、
はっきり彼女だとわかるテイストがある。
「私の大切にしてきた宝物を、あなただけにそっとお見せします」
みたいな。
作者と特別な関係がもてるような気になる。
赤松さんのピアノは、
小川さんの小説に似た肌ざわりだ。
背伸びせず、
手に届く範囲のものを大切に大切に扱ってる感じ。
だから、
オリジナルでもスタンダードでも、
安心して耳をゆだねられる。
といっても決して「ありきたり」ではなく、
聞いているうちに、
色んな「思い」や「情景」がぼくの中で生まれてくる。
それは、
彼女の演奏が、
抑制されていながら、
「雄弁」に様々な感情を表現しているからだろう。
パワーやパッション全開にして、
こちらの気持ちを鷲掴みするという類の音楽ではないけど、
聞きながら、
そして聞き終わった後、
心がマッサージされたような気になる。
リフレッシュ完了って。
●で、本はまだ読みかけなのだけど、思った通り、赤松さんにも、ライブ会場にもピッタリはまった●それからぼくはカラオケボックスに寄り、三宮の眠眠で「かた焼きそば」を食べ(ここの店は本当においしいと思う)、さらに住吉の喫茶店で「チョコレートパフェ」を食べた。寒いけど大満足の一日だった。
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