陸沈と書いて「りくちん」と読む。
広辞苑にも載っていない、
この言葉を知ったのは、
小林秀雄の講演CDでだった。
「国が滅亡すること」と解説している辞書もあるけど、
調べてみるとこれは荘子の書に、
「陸沈者」として出てくる。
簡単に言えば、
爪を隠し、
世俗の中で暮らす鷹といったところか。
小林の講演では、
「近所のご隠居」と説明していたかと思う。
どっぷりと世間にまみれ、
時に馬鹿にされながらも、
実は知恵も勇気もあるという存在。
水戸黄門も「御隠居」と呼ばれているけど、
あれはちょっと目立ち過ぎかもしれないナ。
少々飛躍するけど、
「第一線」
「表舞台」は、
必ずしも「最上」ではないということだ。
こういう陸沈者が多い国は、
きっと、
懐が深いはず。
さて、
日本はどうだろう。
●「人のセックスを笑うな」で印象的だった松山ケンイチが「銭ゲバ」に主演しているので見てみた。脚本がねぇ、どうなんでしょう?「家なき子」みたい?。
0 件のコメント:
コメントを投稿