2009年4月30日木曜日

涅槃

「ぼくらはロックで大人になった」の続きを見る。

どんどん時代が今に近づいて、
全然知らないバンドも出てきたけど、
全7回なかなか楽しめた。

しかし、
ビートルズが全くスルーされてるというのは、
英国ではロックバンドとみなされていないということか。

それはともかく、
「ニルヴァーナ」が素敵だった。
カート・コバーンってぼくとあまり年齢変わらないんだな。

自殺が良い事であるわきゃないんだけど、
YAZAWAみたいに、
はなっから金持ちになりたかった人ならともかく、
結果的に成功して大金持ちになったロッカーが、
過去を振り返って笑ったりしてる場面を見ていると、
何か変だよなと思う。

その点、
世界的に「成功」しながらも、
「(昔は)素敵な古着を見つければ幸せだった」
みたいな心情を吐露をしながら、
重圧に押しつぶされてしまったカートは、
ある意味「誠実」なんだと思ってしまった。
ブルース・スプリングスティーンも、
同じような悩みを抱えていたらしいけど。

社会の底辺で怒りをぶちまけてたロッカーが、
売れればリムジンで送り迎えされるようになってしまうのは、
ジレンマだなぁと思う。
ストーンズなんか、
どうやってあんなラジカルな態度をとり続けられるのだろう。
ひょっとして見せかけだけなのか。

まぁそんな大成功するバンドはほんの一握りで、
消えていったバンドは星屑のごとくだが。

カートが死ぬ3カ月前に収録された、
アンプラグドライブでの彼の絶唱は、
鬼気迫るものがあって、
胸を締め付けられた。



ニルヴァーナ(涅槃)か。。。


●一日一歩も家を出なかった。何年かぶりだと思う。豚インフル効果か●今日からまた仕事だ。

2009年4月29日水曜日

経緯

「みんなロックで大人になった」という、
以前録画したBSの7回シリーズを、
大型連休(ぼく自身のは小型だが)を機に見ようと思い立ち、
今日で4回目の途中、
ヘビメタまで進んだ。

様々なバンドが紹介されるのだが、
初回いきなりストーンズが出てくるのに驚く。
だって他のほとんどのバンドはもはや活動を止めたのに、
彼らは現役で、
しかも先日みた「シャイン・ア・ライト」みたいに、
今なお最高にカッコいいのだから。

そうそう、
クラプトンも初回に出てきた。



ここまでで一番面白かったエピソードは、
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が出来たいきさつ。

ディープ・パープルが、
レコードを録音するはずの建物に到着したその夜に、
そこが全焼しちゃったそうで、
その建物の前が湖で、
湖面を白い煙が漂っていたという実話だったとは。
あれだけ聞いたのに全然知らなかった。

アルバム製作の最後に7分ほど時間が余って、
何かもう1曲作んなきゃってなって、
リッチー・ブラックモアがあのリフを思いつき、
そんじゃあの火事のこと歌詞にしちゃえって、
そうやって出来たそうだ。
確かに歌詞無茶苦茶だもんな。

名曲には案外そういう類が多い。
ストーンズの「サティスファクション」の話もイケル。
あのリフはキース・リチャーズが夜中、
夢で見た(聞いた)のを夜中に朦朧としながら録音して、
また寝ちゃったんだって。

本人もあんまり覚えてなかったらしくて、
朝起きて巻き戻したら、
自分のギターが録音されてたとか。
キースは「テープの残りは俺のイビキが入ってたよ」だって。

ビートルズの「イエスタデイ」も、
ポール・マッカートニーがある朝目覚めたら、
もう頭の中で出来上がってたというし。



それにしても1965年ごろの演奏は、
本当に稚拙だ。
当時のジャズマン達からしたら、
児戯としか思えなかったろうな。



今もか。



●天満「じゃず家」セッション。3曲歌ったが、歌詞間違えまくり。いやはや●マスクやっとゲット。豚インフルが目出度く「新型インフル」襲名●明日は小型連休はや最終日。

2009年4月28日火曜日

思惑

両目を閉じて足踏みをすれば、
老化現象がチェックできるらしい。
いつまでもその場にいられればOK。

でも、
大抵しばらくするとかなり移動してしまう。
少なくとも向きは変わる。
まったく動かなければ、
平衡感覚が良いのだそうだ。



新聞の株式欄を見ると「ダイワボウ」や「シキボウ」といった、
繊維会社の株価が急上昇している。

マスクの原材料を作っているのだ。

豚インフルでマスク需要が上がると読んだ人が、
先手を打って買っているのだ。
豚インフルはすでに株式欄に感染している。

天変地異や大事件も含め、
株価は、
地球上のあらゆる出来事を金額に置き換える。
株式欄は資本主義の本質を生々しく伝える。

いや、
出来事そのものというより、
出来事に対する人間の思惑のようなものかもしれない。

「希望」「期待」「恐れ」「不安」「絶望」。。。

人は何がしかの思惑によって動き、
あるいは動かされ、
気がつけばトンでもない所にいたりする。

ぼくたちは、
目を開けて人の世を渡っているようでいて、
実は目を伏せているのかもしれない。

思惑の海に碇を下ろすには。
夜空の北極星を見上げ、
蚊帳の外に出るには。

●世間は大型連休が始まったらしい。来週の休みも知らないぼくには、ほとんど関係がないけど。

2009年4月27日月曜日

美学

午前4時を回り、
どうして!っていうほど寒くて、
思わず暖房をONにする。

昨日までは冷房だったのに。

この冬も風邪をひかず、
花粉症にも縁がなく、
いよいよマスクもいらぬと思った矢先、
豚インフルが不気味な様相を示している。

転ばぬ先の杖など、
もういらぬと誓ったぼくではあるが、
一応マスクを買いに行ったら売り切れていた。
どうやら遅れをとったらしい。
「考えることは同じ」ということだ。

日本で豚インフル患者が確認されたら、
かつての石油ショックの時のように、
マスクを求めて薬局に行列ができるだろうか。
「おひとり様2個まで」とか。
家族4人並んで8個買って、
何度も並んで家中マスクだらけになったりして。

「安心・安全」が宣伝文句になるということは、
今の時代、
「不安」は一番の売れ筋とみえる。

そういえば沈みゆくタイタニックで、
最後まで正装をして悠然としていた紳士がいたっけ。

もちろん映画の話だが、
確か実在の人物のはずだ。
はて誰だっただろう。

さて、
ぼくの「美学」は何だろう。


●スポーツ大陸は体操の富田洋之。彼の美学は「美しい体操」●難波「YAKATA de Voce」の昼のセッションに久しぶりに行った。気持ちよかった。

2009年4月26日日曜日

美味

「今晩はカイコーローや」
母が朝から威勢がいい。

でも、
それはホイコーロー(回鍋肉)。

って別にいいんだよ。
読み方知らなくたって。
美味しけりゃ。

いや別にまずくたっていい。
そのチャレンジ精神が素敵じゃないか。

そしてその夜の食卓。
人生71年にして始めた作った回鍋肉が載っている。
「ちょっと失敗した」と母。
豚肉が少し分厚かったので、
火を通し過ぎて堅くなったそうだ。

「やっぱり中華は難しいわ」

何の何の上出来じゃないか。
これからも頑張ってください。



と思っていた矢先に豚インフル。
おいおい鳥じゃなく豚かよ。
トンデモナイ事になった。

別に焼いて食べりゃ大丈夫だと思うんだけど、
こうなった以上、
我が家に回鍋肉はおろか、
豚肉料理が並ぶことは、
当分ないだろう。

残念だ。

●甲状腺がんで声を失った韓国人テノール歌手のドキュメントを見た。声帯の仕組みがとてもよく理解できた。巨人、亀山代打逆転サヨナラ3ラン。強い。

2009年4月25日土曜日

反省

友人が高校生の時、
とある事で自宅謹慎となり、
当時の担任は反省文を書くよう彼に求めた。

根は真面目な彼は、
彼なりに一生懸命に反省文を書いた。
そして自宅を訪ねた担任に見せた。

「あなたは分かってません」

彼は次の日もその次の日も、
色んな反省文を書いて担任に見せた。

「あなたは、まだ分かってません」

しかし担任はこう言い続けたという。

結局彼は、
何を反省すべきなのか分からないまま、
謹慎が明けることとなった。
その時、
担任はこう言ったという。

「あなたが考え続けることが重要だったのです」

草彅会見を見ていた母は、
「全然反省してへんな」と言った。
珍しくぼくも同意見だった。

逮捕された事などはどうでもいい。
もっと大事な問題に、
彼は気づけるだろうか。


●鳩山発言は、記者から「強制猥褻(事実は公然猥褻)で逮捕」と聞かされた(あるいは誤解した)からという説がある。それなら「最低の人間」発言も理解できないこともないと思っていたら、「最低最悪の行為」に変更するだって。「罪を憎んで人を憎まず」とでも言いたいのか。政治家の言葉は重いのだ。女子高生が「剛サイテー」というのとは違うのだ。この人も、何を反省すべきかわかってない●ペンギンさんが屋外で立ち話していた。4月の太陽を浴びて、気持ち良さそうに見えた。

2009年4月24日金曜日

最低

鳩山邦夫にはあきれ果てた。

SMAPの草彅剛さんが泥酔全裸で逮捕された件で、
この人は記者団にこう言ってのけた。

「最低の人間としか思えない。絶対許さない」と。

深夜3時、
人気のない公園で、
泥酔した30男が全裸で一人わめく。

そりゃ恥ずかしい行為ではある。
近所迷惑だったことだろう。
公務執行妨害にならなかったのは、
彼にとってはむしろ幸運だったかもしれない。
こうなった以上、
「社会的制裁」とやらは受けねばならん。

しかし「最低の人間」はないだろう。
4代目のお坊ちゃん政治家には分からんかもしれんが、
人には飲んだくれて正体不明になりたい夜もあるのだ。

この世間知らずの総務相は、
最近では東京中央郵便局の再開発に突然いちゃもんをつけて周囲を慌てさせ、
また法務相だった時には、
わずか半年ほどの間に13人の死刑執行を次々命じた。
そして今回の発言。

麻生太郎と同様、
政治家として致命的な欠損を感じる。
この人は「国」というものを、
ただ玩具のようにもて遊んでいるだけなのではないか。

だからこう言わざるを得ない。

鳩山邦夫は最低の政治家としか思えない。
世襲議員は絶対に許さない。


●しかし警察も保護すればいいだけなのに。しかも家宅捜索までするか。クスリを疑ったのだろうが、よく令状が出たものだ●TKに5年の求刑。こりゃ恐らく実刑判決になる。危うしTK。

2009年4月23日木曜日

大群

北朝鮮が自称「人工衛星」打ち上げに成功した時、
それを祝うマスゲームが行われ、
TVで見たぼくは事の善悪よりも、
あまりの見事さに一瞬心を奪われた。

しかし、
おびただしい数の人間が、
文字通り「一糸乱れず」動く様は、
整然としてはいるが、
とても不気味でもある。

その点、
同じ大群でも、
先日BS-hiで紹介していた生物の大群は、
大分様子が違った。

虫や哺乳類や魚が、
何千何万、
時には何億もの生物が織り成す群舞は、
全体が別の生物のようだった。

アフリカのなんとかという蚊など、
確か何兆の単位だったと思うが、
煙か水蒸気のようにうねりながら川面に立ち上る。

あんなのに襲われた村は大変だろう思ったら、
村人はしっかりしたもので、
その蚊を塗らした鍋で嬉々として捕獲し、
何万匹という数でハンバーグを作っていた。
貴重な蛋白源なのだというが、
ぼくは食べられるだろうか。

それはともかく、
どうやら生物の大群には2種類あるようで、
役割分担のある鉢やアリと、
そうではない蚊や魚とは、
大群といってもかなり印層が違う。

社会性のあるなしと言い換えてもよい。

アリみたいに小さな生き物に社会性があって、
ずっと大きい魚にないというのも不思議なものだ。
ひょっとするとアリや蜂には、
意識があるのかもしれない。
しかしアリや蜂に脳はあっただろうか。

ふとぼくの脳や体も、
細胞という生物の大群なのだと思った。


●巨人が強い。今日も逆転で5連勝。でも100勝できるわけはなく、必ず負けが込む時が来る。帳尻は必ず合う。

2009年4月22日水曜日

音速

先日見た演出家蜷川幸雄のドキュメントで、
素人役者として起用された、
とぼけた味のじいさんが、
元は自衛隊の戦闘機乗りで、
すごい音をたてているコックピットが、
音速を超えた瞬間、
静寂に包まれるのだと言っていて、
妙に感心した。

一日一回転する地球の表面に張り付くぼくらは、
時速1500キロほどのスピードで振り回されている。
それは時速340キロの音速をはるかに超える。
こうしてPCに向かっているぼくも、
本当は音速を超えて移動しているのだから、
静寂に包まれればいいのに、
日々喧噪の中で右往左往している。



今日のプロフェッショナルには「武装解除のプロ」という、
32歳の女性が出ていた。
「武装解除」という言葉と「プロ」という言葉が、
どうにも馴染まない。

「平和のプロ」とか、
「幸せのプロ」とか、
「人生のプロ」とか変でしょ。
それと同じ。

人生や、
その集積としての歴史の一回性を思う。
どんな賢人であっても人生については素人だ。

孔子だってキリストだって、
音速の5倍で振り回されながら、
「初体験」の人生を右往左往したに違いない。

●清水由貴子が自殺したと知って驚いた。頭の中にあるノホホンとしたイメージと、硫化水素自殺というリアルさが結びつかない。

2009年4月21日火曜日

沸騰

「47歳歌姫 ネット沸騰」
今日の朝日新聞夕刊の見出しに引き付けられた。

英国のオーディション番組に出たスーザン・ボイルさんのビデオが、
YouTubeで大評判になっているという。
早速見てみた。

まず何より彼女が歌う、
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の「夢やぶれて」という歌が泣かせる。
YouTubeから歌詞を拾い書きしてみると。。。



過ぎ去りし日の夢
希望に満ちていたあの頃
とわの愛を夢みて
神もお許しになろうと

若さゆえの怖さ知らず
夢ははかなく破れ
何もない私はここに

歌は歌い尽くし
酒も飲み干した

でも虎は夜やってくる
雷のように低くうなりながら
希望を八つ裂きにし
夢も恥と変わる

私は夢見るあの人が…
ともに人生を歩んでくれると

でもかなわぬ夢もある
避けきれぬ嵐もある
こんなはずじゃなかった
こんな地獄で暮らすとは

こんな哀れな姿で

夢やぶれしわが人生



この歌を、
独身で休職中、
キスもしたことがないというおばちゃんが、
朗々と歌い上げる。
見事にハマった感じ。

でも、
夢って、
「破る」ことはできても
「破れる」ことはないんだよ。
きっと。

ドリカムみたいだけど。


●「レッド・クリフPartⅡ」(ジョン・ウー監督)を観た。Ⅰを観て良いと思った人はⅡも楽しめるはず●TVで17歳石川遼と71歳蜷川幸雄のドキュメントも見る。情熱燃やすのに年齢は関係ないなと思った。やっぱり夢は破れない。

2009年4月20日月曜日

変化

去年の今頃の歌声を聞いて驚いた。
上手か下手かの問題ではなく、
声の「質」が今と全く違う。
そりゃ違うだろうと想像していたけど、
まさかこれほど変わっていたとは。。。

録音の声は、
どちらかと言うとバリトンのような、
(あくまで比較のために表現すると)ツヤのある声だ。
今はもっとかすれている感じ。

洋食から和食へ。
油絵から水墨画へ。

決して声を潰したわけじゃない。
たぶんこれがぼくの「生成り」声なのだ。

今となっては録音のような声も出せないし、
歌い方もできない。
自分の変化って本当に気付かないもんだなぁ。

来年の今ごろのぼくは、
どんな風になっているだろう。
すっごく楽しみだ。

かつての自分の声に赤面すると同時に、
大いに励まされた。


●天満「じゃず家」で三田裕子(Vo)古林環(Vo)能勢英史(G)大森 成彦 (B)ライブに。個性の違う二人のボーカルを楽しんだ●昨夜のNHKトップランナーにチュートリアル(tutorial)が出ていた。「個別指導時間」という意味だと初めて知った。

2009年4月19日日曜日

反芻

ぼくは週一のペースで元町に行く。
この2年ほどの間に、
本題以外にするべき事がいくつかできた。

まずは本屋に寄る。
そこは品ぞろえが少し変わっている事と、
帆船が描かれた濃紺のカバーが気に入っている。
行けば少なくとも一冊は買うから、
これだけでも年50冊は本を買うことになる。
全部読んでいるかどうかは別だけど。

先日は「赤目四十八瀧心中未遂」(車谷長吉著、文春文庫)を買った。
その前は例の「多読術」で、
「赤目…」は「多読術」で絶賛されていたのだ。
ここで買った本でどれほど考えさせられただろう。

そしてjamjam。
地下に広がるこのジャズ喫茶は本当に「異空間」だ。
ソファに座って一時間ほどJAZZにどっぷり浸る。
ここを知ったから今のぼくがあるといって、
言い過ぎじゃない。

それからジャンカラ。
梅田もそうだけど、
ここの店員はぼくのことをどう思っているだろう。



これらは英語でいう「ルーチン」と化している。
「決まり事」ではなく「決め事」だ。
先日の読売新聞には、
イチローは起床からのルーチンをこなしている間に、
鈴木一朗からイチローへと変身するのだと書いてあった。

ぼくはこれら「元町ルーチン」をこなす度に、
いくつかの思いを反芻する。
それらの思いは少しずつぼくに刻まれ、
今やうっすらとした模様ぐらいにはなってきた。
外からは容易に見えないだろうけど。

このルーチンを繰り返し、
ぼくは何者になるのか。

あと何年かすれば分かるだろう。


●携帯が電池切れを起こし、驚いた!●性懲りもなく厚手のシャツを着て出勤したら、途中であまりに暑くて、HEPのBEAMSに飛び込み、パッと目についたシャツを買った。ストライプなんだけど、一見裏返しになっているようなデザインが気に入った。うっすら透けるストライプが●「飛び込み」と言えば競泳が日本新ラッシュ。SPEED水着誕生の前と後。スポーツにおいて、これほど画期的な技術革新は前代未聞だと思う。

2009年4月18日土曜日

海容

イチローが「張本超え」を果たした。
「3086安打は彼にとって通過点」みたいに言われて、
実際そうなんだろうけど、
WBCの不振や、
開幕前に胃潰瘍など、
彼もやっぱりそれなりに大変だったのだと、
改めて思った。

そういえば最近、
彼が急に老けたように見えるのは僕だけだろうか?

彼が天才なのだとすれば、
それはバッティング技術に関してというより、
変人的なまでにストイックな姿勢を貫ける、
性格の方にぼくは強く感じる。

何でも彼は最近「上司にしたい人ランク」の上位らしいが、
少なくともぼくは遠慮したいナ。
まず監督には向いていないと思う。
「なんであの球打てないの?」とか無邪気に言われそうだし。



胃潰瘍で思い出したけど、
ぼくは「海容」という言葉をつい最近まで知らなかった。
同じ言葉がサブタイトルのTVドラマが始まって、
録画しているだけで見るかどうかわからないけど、
この言葉は印象に残った。

広辞苑によると、
海容「寛大の心を以て、人の罪過をゆるすこと」
とある。

仏教用語かと最初思ったがどうにも違うようだ。
不思議な感触の言葉だ。


●ペンギンさんに久しぶりに会い、約2時間話し込む。最近、こんなに長く人と話したことはない。そっか。アラフォーねぇ(笑)

2009年4月17日金曜日

流行

洋服ダンスをあさっていたら、
この冬から春にかけて、
一度もそでを通していないシャツがあることに気づいた。

一昨年の冬に買った少し厚手でのやつだ。
すでに季節はずれの感もあるけど、
折角なので着て出勤したら、
やっぱり暑かった。

「衣装持ち」という訳では決してない。
ぼくは元来ファッションに無頓着で、
ワンシーズン上下2パターンあれば、
交互に着て通してしまっても平気だ。
仕事柄、
スーツを着る必要もない。

ただ1年ほど前、
堰を切ったように服や靴を買った時期があって、
その時のストックがタンスに眠っていたのだ。

ぼくは若いころからずっと、
体重の増減が激しくて、
MAXで75キロ、
今は60キロを切っていると思う。
それほど違えば、
前年買った服がもう着れなくなっていたり、
逆に体重が減って以前のがまた着れるようになったものの、
すでに時代遅れ、
などといったりしたことがしょっちゅうで、
必要に迫られて服を買ってきた。

最近はあまり体重の増減がないので、
服を買い換える必要もない。

実に健康的で、
かつ経済的なんだけど、
この調子なら、
何年も同じスタイルになりそうだ。

●イチロー3085安打。満塁弾とは。恐れ入りました。本当に。

2009年4月16日木曜日

暴論

「多読術」(松岡正剛著、ちくまプリマー新書)に、
ドキッとする指摘があった。

人類が黙読するようになったのは、
14世紀から16世紀以降のことで、
それ以前は読書といえば音読であったと。

ここまでは「なるほど」の世界。
で、
ここから先に驚いた。
マーシャル・マクルーハンという英文学者は、
黙読が無意識を生んだと仮説したという!

いやぁそりゃどんな説を唱えても自由だが、
この世には文盲の人もいれば、
盲目の人もいるのだ。
万が一この仮説が正しいとしたら、
これらの人には無意識がないということになる。
大丈夫か松岡正剛。



ただ疑問は湧いてきた。

盲目の人は夢を見るのか。

調べたところ、
答えはどうやら音だけの夢を見るらしい。
匂いや感触はどうなのだろう。
そういえば、
匂いのある夢って見たことあったっけ。

いずれにせよ、
人間が何かを感じている限り、
その感じたことに対する夢はあるのだろう。
そして夢がある限り、
無意識もまた存在するのではないだろうか。

では、
五感をすべて失った人に夢はあるのか。

ふむ、
難問だ。


●大好きな5月を先取りしたような一日●などと書いているうちに朝だ。

2009年4月15日水曜日

輪郭

目を閉じて頭の中に、
ボールを思い浮かべる。
野球でもサッカーでも何でもいい。
誰でもできることだ。
そして目を開けて、
今想像したばかりのボールを描こうとする。
でもこれは非常に難しい。

第一、
真円が描けない。
視覚的にはイメージできるのに、
手が思い通りに動かない。
何度やっても紙の上の円は歪んでしまう。
□でも△でも同じ。
イメージ通り手は動いてくれない。
そこに見えているのに。。。



じゃず家のセッションに通い始めたころ、
よく一緒になった女性ボーカルがいる。
努力家でライブを積み重ね、
最近ではベテランのバックとの共演も多い。
当然セッションで会う機会は減った。

その彼女の歌を久々に聞いて感動した。
かつてセッションでよく歌っていたバラードだ。
当時と劇的に変わったということはないのだが、
でも何かが大きく違ってた。

ちょっとしたタイミング。
微妙な抑揚。
ふとした仕草。
自信というか余裕というか。
マイクを持つ手の力加減からして違う。

演奏をよく聞き、
メリハリをつけ、
心を込めて歌っていることが、
聞いている方に伝わってくる。

彼女が抱く歌の輪郭が、
より正確にアウトプットされるようになっている。
そんな感じがした。

●暖かくなったといってもやっぱり寒いと感じる日から、寒いといってもやっぱり暖いと感じる日。今日はそんな境目の日だった●NHKプロフェッショナルに血管手術のスペシャリストが出ていた。それにしても、どうしてこんな優秀な医師があれほど酷使されるのか。国はもっと厚遇すべきではないか。絶対に人間国宝だよ。

2009年4月14日火曜日

教訓

携帯電話がないと気づいたのは日曜日の午後のこと。
いつもジャケットの胸ポケットに入れてるのだが、
この日はとても暑かったので脱いで手に持っていた。
どこかで滑り落ちたのかもしれない。

とりあえず直近に行ったじゃず家に戻ったがなかった。
ひょっとすると持って出るのを忘れたのか。
公衆電話で自分にかけてみると、
数回鳴っては留守番電話に切り替わる。
何度やっても同じだ。

帰宅して探したがなく、
どうやら本格的に落としたらしい。
こりゃヤバイと少しだけ焦ったが、
JRに問い合わせるとすでに天満駅に届いていた。
じゃず家に着く直前に落としたらしい。

ほっとする間もなく今度はPCがネットにつながらない。
先日いろいろ操作したのがいけなかったのだろうか。
プロバイダーに問い合わせたら、
ルーターの電源を入れなおすよう言われ、
やってみたらあっさりつながった。

大きな石が頭のすぐ上を2度通り過ぎたような感じだ。
こういう嫌な展開はこれまでも何度かあった。
3度目はきっと直撃だろう。

その時の教訓は?

そうだ、
慌てるな。

●携帯にネット。もはや必需品なのかなぁ。でも財布を落とす方が100倍痛いと思う。ということは…●「WANTED」をレンタルで見る。モーガン・フリーマンやアンジェリーナ・ジョリーは好きだけど、これはねぇ。

2009年4月13日月曜日

目的

人をナイフで刺殺したからって、
ナイフが悪いわけではない。
悪いのはナイフの使い方を誤った人間である。

では、
資本主義も使い方を誤らなければ大丈夫なのか。

その答えのヒントは、
19世紀の経済人類学者カール・ポランニーの次の言葉にあるかもしれない。


「市場経済のもとでは、自由も平和も制度化することはできなかった。というのは、市場経済の目的は利益と繁栄を作り出すことであり、平和と自由を作り出すことではないからである」


資本主義というシステムにとって、
平和や自由の実現は「知ったこっちゃない」のである。
「繁栄」という目的のためであれば、
平和や自由を脅かすこともいとわない。

ここでいう「繁栄」とは、
人間の繁栄ではなく、
資本主義の繁栄なのである。

道具とシステムの違いがここにあって、
道具は人間の使い方次第だが、
システムというやつは、
人間が作り出したものでありながら、
人間をも巻き込んでしまう。

人間が生み出したシステムによって、
人間の命が脅かされる。

戦争と同じようなものだ。


●天満・じゃず家の昼ライブに行く。鈴木道子(Vo)塩本彰(Gt)吹田善仁(Bs)。東京で活躍されている女性ボーカルということで、バック共々素晴らしいステージ。

2009年4月12日日曜日

学説

「資本主義はなぜ自壊したのか」は面白い。
第三章「『悪魔のひき臼』としての市場社会」は、
なかなか勉強になった。

「悪魔…」という言葉は、
19世紀の経済人類学者カール・ポランニーが使った用語だそうだ。
彼は第二次大戦中に書いた「大転換」という著書でこう書いている。


「資本主義とは個人を孤立化させ、社会を分断させる悪魔のひき臼である」


言っておくが彼は社会主義者ではない。
だが市場経済で取引してはいけないものを3つ挙げている。
それは「労働」「土地」「貨幣」だ。

彼は商品の本質は「再生産可能かどうかにかかっている」とする。
人生も土地も再生産不能だ。
だから本来この二つは売り買いされるべきものではないと述べる。

そして貨幣は、
本来取引の手段でしかないものだ。
それが、
金本位制をやめた時点から、
あたかも貨幣そのものが商品のようになってしまった。

こうして資本主義は3つのタブーを犯してしまったがゆえに、
「悪魔のひき臼」として機能し、
本来社会的である人間を粉々にしてしまうと説くのである。

ぼくなりのめちゃくちゃ粗い理解だが、
なるほどと膝を打ちたくなる。

でも百年以上も前にそんな先見の明を持った人がいながら、
なぜ人間はかくも愚かな過ちをしでかすのか。。。

たぶん占いと一緒で、
今を読み解くことができる道具として、
彼の主張が一番しっくりくるということなのだと思う。

きっと今もあまたの経済学者が、
世界経済はかくあるべしとそれぞれの持論を展開しているだろう。
でもそんなこととはお構いなしに事態は進行していく。

その論が正解かどうかが100年たたないと分からないという点が、
なんとももどかしいではないか。

●引き続き読書は続きます●マスターズ。遼クン最後は自滅したけど、大健闘だったと思う●巨人5連勝。嘘みたいだ●久々にjamjamに行けた。普段大阪勤務なので、たまに元町界隈を歩くと、いい気分転換になる●先日のライブに来てくれて、今日、改めて「よかった」と言ってくれる人がいた。本当に嬉しかった。ありがとう!

2009年4月11日土曜日

処世

「資本主義はなぜ自壊したのか」(中谷巌著、集英社インターナショナル)が売れている。
新自由主義の旗振り役だった経済学者が、
自らの長年の主張に反省を加えた書だ。

まだ少ししか読んでいないのだけど、
これだけの格差社会を日本に生み出した肩棒を担いでいながら、
いまさら「転向」して「いやあれは間違いでした」と言われても、
「誠実」というよりは「何なんだ」という感が強い。
彼らの主張のおかげで一体どれだけの人が経済的苦境に立たされ、
ある時は命まで奪っていったというのに。
どうせこの本の印税も彼の大きな収入になるのだ。

こういうのは長期的なマッチポンプである。

結局いわゆる「専門家」といっても、
確かに情熱もあり頭も良いかもしれないが、
所詮自分の専門領域でしか世界を見ることができず、
その結果大きな誤りを犯すのだ。
いわんやワイドショーの「コメンテーター」の類の意見は、
まったく信用できない。

そんな時に母が珍しく大阪の橋本知事に腹をたてている。
母曰く「自分の言い分が通らないとスネるし、すぐに泣く」のが気に入らないらしい。
一介のお年寄りのそんな直観は、
きっと世の中の「権威」や「権力」よりよほど的を得ているのかもしれない。

とはいうものの、
本書は経済にど素人のぼくには参考になる。
最初の部分で印象的なのは、
民主主義といっても結局、
最新情報にアクセスできる人間がそうでない人を搾取するという構図だ。
かつての日本社会、
あるいは「自己責任」色が強いアメリカでさえかつては政治にバランス感覚があって、
弱者を救わねば結局国全体が衰退するということをわかっていた。
「中流」が分厚い国はやはり安定しているのである。

この10年ほどの世界はそういうことを忘れ、
制御不能のマネーゲームが「金融工学」などの美名のもとに喧伝され、
経済を自由放任にさせすぎたのだ。

これからしばらく世界は保護主義的色彩を強めるだろうと見られているが、
不況を脱する一番の特効薬は「戦争」であることは忘れてはなるまい。

派遣切りやネット難民なんてのが当たり前の世の中で、
やたら最近「革命」という言葉が目につくのが気になる。

●石川遼17歳。マスターズで奮闘している。彼は本物だ●PCハードディスク領域問題が再燃していて、ついにCドライブとDドライブの領域割合を変更するという荒業に挑戦した。本屋で日経PC21を買ってきて、おっかなびっくりの作業だったが、何とか成功した。これでまたしばらくはしのげる。

2009年4月10日金曜日

墨汁

子どものころ書道を習っていたぼくは、
通っていた流派の書き初め大会に出席するため、
家族とともに東京・日本武道館に向かった。

その数年前に開かれた東京五輪の柔道で、
神永とヘーシンクが闘った「伝説の場所」に行くというだけで、
幼いぼくには十分緊張すべき出来事だった。
新幹線に乗ったのもたぶんその時が初めてだったと思う。

広いフロア一面に何百人という子供たちがいて、
親は子どもの「晴れ姿」を観客席からドキドキしながら眺めている。
一面に漂う墨汁の匂い。
「よいこ」という3文字を書くためだけに上京するというのも、
今思えばどーかとも思うが、
とにかく家族一同非常に興奮していた。

ハイテンションの中で書き始めたぼくは、
「よい」のところで無性にトイレに行きたくなった。
さっさと「こ」を書けばいいものを、
我慢できなかったぼくは中座してトイレに走った。
たぶん人に尋ねたり迷ったりしたのだろう。
かなりの時間がかかったようだ。

驚いたのは観客席の親で、
別の場所にいた姉に気をとられている間にぼくがいなくなっていて、
いつまでたっても戻ってこない(実際には10分もかかってないと思うが)。
今なら誘拐騒ぎになっていたかもしれない状況だ。

そんな親の心配をよそに、
用を足してスッキリしたぼくは何とか自分の場所に戻り、
心を込めて「こ」と書き終えたのだが、
あとから親にこっぴどく叱られたのは言うまでもない。

今にして思えば、
「よいこ」と一気に書けなかったのは、
その後の人生を暗示していたのだ。


●その時の「よいこ」の書は、なぜか叔母の家にあるという●マスターズが開幕した。遼クンがどれほどのものか、楽しみだ。

2009年4月9日木曜日

一変

国は15兆円もかけて、
何が何でも国民に車や家電を買わせ、
見かけだけでも景気よくしたいらしい。

高速道路を土日1000円にして、
エコカーを買えば最大25万円補助しますだって!
環境に配慮するなら、
買い替えるより乗らないのが一番だ。
エアコンもつけないのが体にもよい(らしい)。
車を手放した僕にこそ交通費を補助するべきだ(笑)。

第一この国が直面している問題は、
最低限の暮らしさえできない人がどんどん泥沼化する、
「貧富の拡大再生産」にあるのであって、
車やエアコンやテレビの買い替えを検討できるような層は、
とりあえず放っておけばいいのである。

つまり自民党による選挙向けの甘い罠だ。
じきに高速料金は元に戻り、
消費税は10%になり、
完全地デジ化でNHKの受信料収入ははねあがる。
だって払わないと映らなくできるんだから。

CMが頭打ちになる民放も追随するだろう。
番組ごとに課金する時代だ。
ちょうど今の「BS○○」みたいなのが普通になる。
テレビショッピングは無料で見れても、
金のかかった番組は有料という具合に。

きっと格差社会を埋める気など、
この国の指導者たちにはないのだ。
超高齢化社会に向けて、
あえて社会を二層化したいのかもしれない。

ちょうど2011年。
地デジ完全移行あたりから、
この国はガラリ様変わりしそうな気がする。

●巨人好調、というか横浜弱すぎ●ぼくにも定額給付金のお知らせが届いた。実質もう使っちゃったけどね。

2009年4月8日水曜日

絶唱

越智順子さんの追悼アルバムを聞いた。
東京・吉祥寺のライブハウス「SOMETIME」で、
2007年10月に行われたライブ録音だ。

この店にはひとかたならぬ思いがあるということは以前にも書いた。
大学生で上京し、
当時好きだった女の子と始めて行った店だ。
確かオープン間がないころだったと思う。

4年前から一年間東京に出向していた時も何度か行き、
越智さんのライブも聞いた。
このアルバムの演奏は、
その約一年後に行われたものだ。

彼女の歌を聞いて改めて思うのは、
情感が本当に豊かだなぁということだ。
ピアノとベースをバックに、
伸びやかに、
そして包容力たっぷりに歌う。

技巧をこらすというより、
自分のハートと声とバックを信頼し、
会場のすべての人と同じ空気を共有しているという感じだ。

追悼アルバムだからだと先入観を持っているからだろうか、
「Bye Bye Blackbird」の「Bye Bye」の繰り返しと、
恐らく彼女のであろう口笛が胸を打つ。

さらに、
最後を締めくくる曲が「Goodby-Goodby」に見え、
聞いて初めて「Goody-Goody」だと気づいた。

素敵なエンディングだと思った。

2009年4月7日火曜日

感謝

「愛とは後悔しないこと」という台詞があったのは、
「ある愛の詩」だったか。

「反省すれど後悔せず」

これはぼくのモットーでもある。

ところが今日、
ライブを終えて帰宅して見たNHKプロフェショナルで、
茂木健一郎は「後悔が大切だ」と言う。

「ああしとけばよかった」とリアルに悔やむことで、
同じ過ちを繰り返さないばかりでなく、
その過った道を選んだ自分の価値観をも変える動機になるのだとか。

それってつまり「反省」ではないかと思ったけど、
よくよく考えてみれば、
ぼくはこれまで反省すら満足にしてこなかったのかもしれない。
だから同じ過ちを何度も何度も繰り返してきた。

「後悔」だろうが「反省」だろうが、
要は「しまった」をより強く感じることが大事なんだな。



前振りが長くなりましたが、
昨夜のライブにお越しの皆様方、
本当にありがとうございました。

よくも悪くもアレがぼくのすべてです。
ここから始まってどこまで行けるのかわからないけど、
きっと将来、
「あのライブに行ったんだよ」と、
皆さんが誇らしく言えるまで精進し続けます。

またお会いしましょう!


●第3セットで見えた男性が、歌を聞き終わった後「君は苦労しているなぁ」とおっしゃる。歌に出ているのだそうだ。苦労かどうかはともかく、いろんな経験が歌に生きているのならば、それは他のだれにもない、ぼくだけのものだ。回り道したかいもあったってもんかもしれない。

2009年4月6日月曜日

挑戦

昼の食卓。
母が少し自慢げに見える。


「これ、テレビ見て作ってん」


おぉーーーーーーーーーーーーーっと!



「海老のエスニック風」



テレビの料理番組レシピを写してン十年。
71歳。
ついにトライしたか。
あんたは偉い。



それから出かけたぼくは、
帰りにオイスターソースを土産に買った。

待ってるぞ、
次回作。



そして、
今日はぼくが挑戦する番だ。


●このブログを見ている方はしつこいとお思いでしょうが、本日夜、武庫之荘Mクアトロにてライブを行います。ご用とお急ぎでない方は、どうかお越し下さい。お待ちしております。「ブログ見た」と言って下さい。お愛想します。詳細は右上に掲示してあります●巨人、どうにかしてくれ●ポリスのライブをBSで。あんな風なオヤジになりたいと、心底思った。最高、アンディ・サマーズ。

2009年4月5日日曜日

誤算

プロ野球が開幕して2試合。
WBCに一人の選手も出さなかった中日が連勝する一方、
そのWBCで世界一になった原監督率いる巨人は連敗。
早くも采配の適否が取りざたされている。
勝負の世界は非情だ。

どの監督も勝利の青写真を描き、
選手に信頼を託してグラウンドに送り出すのだが、
何分対戦相手だってそう思っているわけで、
狙い通りい行くとは限らない。
むしろ当てははずれるものと覚悟しておいた方が、
精神衛生上はよろしい。

でも、
巨人の開幕投手だったグライジンガー、
4回持たずに6失点するか普通!
怒りはいまだ尾を引いている。

誤算
誤審
誤解
誤報。。。

そういえば、
北朝鮮がミサイルを発射したと政府は2度も誤報した。
まぁあの国のやることを把握するのは難しいんだろうし、
用心深さが裏目に出たともいえなくもないが、
発射したかどうかわからんで本当に撃ち落とせるの?
自衛隊の能力を誤信しているのかもしれない。

巨人は2戦目は中継ぎがやられて連敗。
もうこれ以上の誤算はやめて欲しい。
こっちの身にもなってくれ。

「嬉しい誤算」が待ち遠しい。

●大好きなグリコの「メンズプリン」がコンビニから消えた。これはぼくの最近の大誤算である●さぁあと1日。みなさん、どうかお越し下さい!

2009年4月4日土曜日

恐慌

今の不況を「恐慌」といっていいのかどうか、
ぼくには解らないのだけど、
佐藤優の「テロリズムの罠」(角川ONEテーマ21)によると、
恐慌というのは、
資本主義システムがもっている宿命のようなものなのだそうだ。

人の死が避けられないように、
資本主義は恐慌から逃れることはできない!
ただ恐慌の場合、
立ち直る術もまた、
資本主義システムに内在されているのだという。

それで思い出したのがシシオドシなんだけど、
いま辞書引いて初めて「鹿威し」と書くことを知った。
農作物から動物を追い払うためのものだったらしい。

さらにちにみに、
日本庭園でみられる鹿威しは、
正確には添水(てんすい)っていうんだって。。。

閑話休題。

竹筒に水が徐々にたまり、
ある一点を超すと一気に水を吐き出し、
「コン」という音を立ててもとの位置に戻る。
その「コン」が「景気が底を打つの音」というわけだ。

死も恐慌も、
「避けられないのに実態が分からない」という点では似ている。
そして分からないが故の不安が、
ますますその存在を大きく暗くしていくことも。

であるならば、
死の不安も突き詰めれば、
いつか頭の中で「コン」と鳴るのかもしれない。

それは「メメント・モリ」の果てか。
それとも本当に死ぬ時か。

●しかしこの本、新書にしては難しすぎ●ペンギンさんに「緊張してるやろ」と言われ、思わず苦笑いしてしまった。確かに8月29日ごろの小学生の気分。

2009年4月3日金曜日

緩急

選抜高校野球の決勝戦はなかなか見ごたえがあった。
長崎・清峰と岩手・花巻東の両エースの投げ合い。
特に清峰の右腕今村のピッチングには目を見張った。

連投の疲れで調子がイマイチだと悟ると、
ランナーが出るまではコントロール重視で、
ピンチの時には全力投球。
その切り替えが素晴らしい。

「手を抜く」というのとは違って、
変速機をちゃんと持っている。
ローで走るべき場所はローで。
飛ばす時には一気にトップで。

よく「悪い時は悪い時なりに」なんて言うけど、
そういう風にまとめられるのは、
どんな分野であれ「プロ」の仕事だ。
高校生ではなかなかできるものじゃあない。

ふと自分のライブを思う。
悪い時もいい時も、
元からありゃしないんだから、
とにかく全力投球するしかない。

球児のように清々しくとはいかないが。


●このように書くと、何試合も見たかのようだけど、今大会は正直関心がほとんどなかった。でも、いい試合って、一度見だすと釘付けになっちゃうんだなぁと改めて思った。

2009年4月2日木曜日

就職

23年前に生まれた姪が今日、
学校の先生になった。
出産間もない夜中に病院に駆けつけ、
ガラス越しに見たあの赤子がもう社会人とは。。。

せめてもと、
はなむけのメールを送った。
記録としてここに残しておく。
名前は伏せるけど。

__________________________

今日、社会人としての●ちゃんが誕生した。
成人はしているけど、
君はまだ社会人としては0歳児だ。
学校に20年ぐらい勤めているいる人がいたら、
ちょうど今の●ちゃんが生まれたての赤ん坊を見るように、
君のことを見ているはずだ。
何もできないのは先刻承知だ。

6年頑張って社会人の「小学生」。
15年たって社会人の義務教育が終わる。
20年ぐらでちょうど社会人としての大人になる。
それぐらいの気持ちで本物の教師になってくれ。

つまり焦るなということ。
まず周囲の何もかもを目を輝かせて好奇心を示し、
貪欲に吸収すればいい。
まだ社会人として話すことも、
歩くこともできないのだ。
背伸びをしたってまわりの大人にはすぐにわかる。

でも卑屈にはなるな。
素直さは「子供」の最大の武器だ。
笑顔を忘れるな。

読書をしろ。
新聞を読め。
先輩の考えに素直であれ。
どんな考えでも一度はすべて受け入れ、
それから自分なりに一生懸命かみしめて消化しろ。
心の歯を鍛えろ。

そうすれば、
一日一日のすべてが栄養になって、
社会人としての君の地力になるはずだ。

勘違いするな。
繰り返すが、
君はまだ生まれたての社会人だ。
生徒と一緒に、
いやむしろ生徒に教えられながら歩め。
生徒の声に耳をすませろ。
どこかでいつも、
泣き叫んでいる子がいることを忘れるな。

老婆心とわかっているが、
これだけは言っておきたかった。

とにもかくにも、
社会人誕生おめでとう。

__________________________

はなむけにしては厳しい?
そりゃ厳しくもなるよ。
だってこれは、
20年前の自分に言ってやりたい言葉なんだから。

2009年4月1日水曜日

世代

「振り込め詐欺」に荷担する若者のドキュメントを見ていたら、
それらの若者とは違う普通の大学生が、
とても拝金主義的なコメントをするのに驚いた。
「金になるなら何でもいいや」みたいな。

その若者が全体を代弁しているわけではないにしても、
そういう「層」が存在していること自体、
意外でした。

「高度経済成長」や「バブル景気」が現代史上の出来事でしかない彼らこそ、
「リサイクル」や「エコ」と親和性が高いと思っていたんですけど、
認識不足だったんですね。

たとえ子どもの時とはいえ「右肩上がり」の高揚を体験したぼくらの世代の方が、
この不景気の今でさえ案外「何とかなるでしょ」と思えるのかもしれません。
「刷り込み効果」みたいな感じで。

彼らとは、
同じ日本に暮らし、
同じ世間の出来事を見聞きしながらも、
受け止め方が決定的に違うんでしょうね。
戦争体験のあるなしぐらいに。

そんな「バブルを知らない子どもたち」(彼らこそ本当の小泉チルドレンかも)が、
これから実社会にどんどん進出してくるわけで、
これから20年ぐらいは「昭和的」価値観と「平成的」それとがせめぎ合うでしょう。

小泉で思い出したけど、
彼のジュニアも議員になるそうですね。
多選より世襲の害の方がはるかに大きいはずで、
早く禁止しないと、
あっという間に「3世」もうじゃうじゃ出てきそうだ。。。


●某HPへの書き込みを転載しました。こんな口調も丁寧で、よろしゅうございますでしょうか。。。●天満「じゃず家」。大変盛況で2曲歌わせてもらいました●ライブ(右上に表示してます)まで一週間切りました。どうしても、という用事のない方は、どうかお越し下さい!

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...