2009年4月2日木曜日

就職

23年前に生まれた姪が今日、
学校の先生になった。
出産間もない夜中に病院に駆けつけ、
ガラス越しに見たあの赤子がもう社会人とは。。。

せめてもと、
はなむけのメールを送った。
記録としてここに残しておく。
名前は伏せるけど。

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今日、社会人としての●ちゃんが誕生した。
成人はしているけど、
君はまだ社会人としては0歳児だ。
学校に20年ぐらい勤めているいる人がいたら、
ちょうど今の●ちゃんが生まれたての赤ん坊を見るように、
君のことを見ているはずだ。
何もできないのは先刻承知だ。

6年頑張って社会人の「小学生」。
15年たって社会人の義務教育が終わる。
20年ぐらでちょうど社会人としての大人になる。
それぐらいの気持ちで本物の教師になってくれ。

つまり焦るなということ。
まず周囲の何もかもを目を輝かせて好奇心を示し、
貪欲に吸収すればいい。
まだ社会人として話すことも、
歩くこともできないのだ。
背伸びをしたってまわりの大人にはすぐにわかる。

でも卑屈にはなるな。
素直さは「子供」の最大の武器だ。
笑顔を忘れるな。

読書をしろ。
新聞を読め。
先輩の考えに素直であれ。
どんな考えでも一度はすべて受け入れ、
それから自分なりに一生懸命かみしめて消化しろ。
心の歯を鍛えろ。

そうすれば、
一日一日のすべてが栄養になって、
社会人としての君の地力になるはずだ。

勘違いするな。
繰り返すが、
君はまだ生まれたての社会人だ。
生徒と一緒に、
いやむしろ生徒に教えられながら歩め。
生徒の声に耳をすませろ。
どこかでいつも、
泣き叫んでいる子がいることを忘れるな。

老婆心とわかっているが、
これだけは言っておきたかった。

とにもかくにも、
社会人誕生おめでとう。

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はなむけにしては厳しい?
そりゃ厳しくもなるよ。
だってこれは、
20年前の自分に言ってやりたい言葉なんだから。

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