今の不況を「恐慌」といっていいのかどうか、
ぼくには解らないのだけど、
佐藤優の「テロリズムの罠」(角川ONEテーマ21)によると、
恐慌というのは、
資本主義システムがもっている宿命のようなものなのだそうだ。
人の死が避けられないように、
資本主義は恐慌から逃れることはできない!
ただ恐慌の場合、
立ち直る術もまた、
資本主義システムに内在されているのだという。
それで思い出したのがシシオドシなんだけど、
いま辞書引いて初めて「鹿威し」と書くことを知った。
農作物から動物を追い払うためのものだったらしい。
さらにちにみに、
日本庭園でみられる鹿威しは、
正確には添水(てんすい)っていうんだって。。。
閑話休題。
竹筒に水が徐々にたまり、
ある一点を超すと一気に水を吐き出し、
「コン」という音を立ててもとの位置に戻る。
その「コン」が「景気が底を打つの音」というわけだ。
死も恐慌も、
「避けられないのに実態が分からない」という点では似ている。
そして分からないが故の不安が、
ますますその存在を大きく暗くしていくことも。
であるならば、
死の不安も突き詰めれば、
いつか頭の中で「コン」と鳴るのかもしれない。
それは「メメント・モリ」の果てか。
それとも本当に死ぬ時か。
●しかしこの本、新書にしては難しすぎ●ペンギンさんに「緊張してるやろ」と言われ、思わず苦笑いしてしまった。確かに8月29日ごろの小学生の気分。
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