2009年4月4日土曜日

恐慌

今の不況を「恐慌」といっていいのかどうか、
ぼくには解らないのだけど、
佐藤優の「テロリズムの罠」(角川ONEテーマ21)によると、
恐慌というのは、
資本主義システムがもっている宿命のようなものなのだそうだ。

人の死が避けられないように、
資本主義は恐慌から逃れることはできない!
ただ恐慌の場合、
立ち直る術もまた、
資本主義システムに内在されているのだという。

それで思い出したのがシシオドシなんだけど、
いま辞書引いて初めて「鹿威し」と書くことを知った。
農作物から動物を追い払うためのものだったらしい。

さらにちにみに、
日本庭園でみられる鹿威しは、
正確には添水(てんすい)っていうんだって。。。

閑話休題。

竹筒に水が徐々にたまり、
ある一点を超すと一気に水を吐き出し、
「コン」という音を立ててもとの位置に戻る。
その「コン」が「景気が底を打つの音」というわけだ。

死も恐慌も、
「避けられないのに実態が分からない」という点では似ている。
そして分からないが故の不安が、
ますますその存在を大きく暗くしていくことも。

であるならば、
死の不安も突き詰めれば、
いつか頭の中で「コン」と鳴るのかもしれない。

それは「メメント・モリ」の果てか。
それとも本当に死ぬ時か。

●しかしこの本、新書にしては難しすぎ●ペンギンさんに「緊張してるやろ」と言われ、思わず苦笑いしてしまった。確かに8月29日ごろの小学生の気分。

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