「多読術」(松岡正剛著、ちくまプリマー新書)に、
ドキッとする指摘があった。
人類が黙読するようになったのは、
14世紀から16世紀以降のことで、
それ以前は読書といえば音読であったと。
ここまでは「なるほど」の世界。
で、
ここから先に驚いた。
マーシャル・マクルーハンという英文学者は、
黙読が無意識を生んだと仮説したという!
いやぁそりゃどんな説を唱えても自由だが、
この世には文盲の人もいれば、
盲目の人もいるのだ。
万が一この仮説が正しいとしたら、
これらの人には無意識がないということになる。
大丈夫か松岡正剛。
ただ疑問は湧いてきた。
盲目の人は夢を見るのか。
調べたところ、
答えはどうやら音だけの夢を見るらしい。
匂いや感触はどうなのだろう。
そういえば、
匂いのある夢って見たことあったっけ。
いずれにせよ、
人間が何かを感じている限り、
その感じたことに対する夢はあるのだろう。
そして夢がある限り、
無意識もまた存在するのではないだろうか。
では、
五感をすべて失った人に夢はあるのか。
ふむ、
難問だ。
●大好きな5月を先取りしたような一日●などと書いているうちに朝だ。
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