2009年4月16日木曜日

暴論

「多読術」(松岡正剛著、ちくまプリマー新書)に、
ドキッとする指摘があった。

人類が黙読するようになったのは、
14世紀から16世紀以降のことで、
それ以前は読書といえば音読であったと。

ここまでは「なるほど」の世界。
で、
ここから先に驚いた。
マーシャル・マクルーハンという英文学者は、
黙読が無意識を生んだと仮説したという!

いやぁそりゃどんな説を唱えても自由だが、
この世には文盲の人もいれば、
盲目の人もいるのだ。
万が一この仮説が正しいとしたら、
これらの人には無意識がないということになる。
大丈夫か松岡正剛。



ただ疑問は湧いてきた。

盲目の人は夢を見るのか。

調べたところ、
答えはどうやら音だけの夢を見るらしい。
匂いや感触はどうなのだろう。
そういえば、
匂いのある夢って見たことあったっけ。

いずれにせよ、
人間が何かを感じている限り、
その感じたことに対する夢はあるのだろう。
そして夢がある限り、
無意識もまた存在するのではないだろうか。

では、
五感をすべて失った人に夢はあるのか。

ふむ、
難問だ。


●大好きな5月を先取りしたような一日●などと書いているうちに朝だ。

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