2009年11月4日水曜日

興亡

細川政権の誕生から自民党の政権奪還、
そして民主党政権の誕生までの16年間を、
関係者の証言で追ったNスペ「永田町・権力の興亡①~③」が、
滅茶苦茶面白い。

まだ②の途中までを録画で見ただけなのだけど、
掛け値なしの面白さだ。

NHKの底力、
NHKでなければ作れない番組だ。


主役はもちろん小沢一郎。

この人は田中角栄の「弟子」、
つまり自民党のDNAを最も強く受け継いだはずなのだけど、
なぜか自民を飛び出し、
自由党やら新進党やら、
新党を作っては壊すことを繰り返してきた。

でもその根っこにあったのは、
55年体制の打破、
つまり政権交代可能な政治システムへの変革であったことに、
今更ながら気付かされる。


与野党含めた慣れ合いの構図を打破しようという、
その道のりは平たんではなく、
本人も認めているように、
時には失敗もあった。

そのあたり、
将棋の対局に似ている。
第三者の目には悪手に映っても、
渦中にいる人間には、
その時々「それしかない」と判断しているわけだ。

時に明らかな悪手を放ちながらも、
小沢氏は16年がかりで宿願を果たした。


しかしながら以前にも指摘したように、
民主党政権が誕生したことは、
政権交代の半分が実現したに過ぎない。

本当に政権交代可能なシステムが日本に根付くには、
民主党の成長とともに自民党が体質改善し、
健全なる対抗政党にならなければならない。

残念ながら、
それは小沢氏の手には余る仕事だ。


4年かせいぜい8年に一度、
政権交代する国になるには、
まだまだ長い年月がかかる。

●細川護煕や武村正義に野中広務。。。なかなか懐かしい顔ぶれじゃないか。早朝のラジオ体操をする村山富市など、どこにでもいる爺さんっぽくて笑えた●いきなりわが家にファンヒーター復活。

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