藤沢秀行名誉棋聖の遺骨が先日、
故人の生前の希望通り周防灘に散骨された。
「磊磊(らいらい)」や「一期一会」などの文字が記された紙に包み、
弟子らの手で海に投げ入れられたという。
「無明居士」と自ら戒名をつけた藤沢さんらしいと思った。
その記事に触発されて、
間もなく3回忌を迎える父の納骨にあたり、
その一部を手元に残すことにした。
父も生前、
「骨はゴールデンゲートブリッジからまいてくれ」と言っていたのを、
思い出したからだ。
この橋があるサンフランシスコは、
亡き父が海外赴任していた思い出の場所なのだ。
いつの日か必ず、
この手で希望をかなえてあげようと思う。
それにしても、
「巨人、大鵬、卵焼き」的な生き方をしてきた父が、
そういう考えを持っていたことに、
いまでも意外感が拭えない。
思いのほかロマンチストだったのだ。
実はぼくも死んだら、
骨はどこかの海にばらまいて欲しいと思っている。
やっぱり父の子なのだと、
改めて思う。
●日本シリーズ巨人先勝。もし連勝すれば、データ的にシリーズを制する確率は約8割だ。
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