2009年11月29日日曜日

一口

15回目となる神戸ルミナリエの試験点灯があって、
その新聞記事で27歳の男性が、

「小学校6年生から今までいろいろあった」

みたいなコメントをしていて、
胸にズキンと来るものがあった。


当時仕事の関係もあって、
被災地の小学校にはよく行った。

あのころ校庭を駆け回っていた男の子が、
今や30歳を目前にしたおっさんになっているのだ。

一口に15回といっても、
年代の切り取り方で随分印象は変わる。


震災のあった1995年の年末、
第一回の時点ですでに大人になっていたぼくとしては、
毎年大して代わり映えしないように思えるルミナリエ。

一時は風前の灯かと思われたけど、
ここまで続いたら、
ひょっとしたら風物として定着したのかもしれない。

子どものころに親に連れてきてもらい、
思春期に恋人と訪れ、
大人になってわが子に見せる。

15回という数字には、
それほどの重みがあるのだナ。


ところで、
亀田興と内藤のボクシング世界戦が今夜行われる。

世間では、
「辰吉VS薬師寺以来の盛り上がり」
なんて宣伝している。

ちなみにあの一戦が行われたのは1994年12月4日。

そう、
15年前の出来事だ。

●そのひと月後に震災は起きたわけだ。

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