2009年11月19日木曜日

特撮

「THIS IS IT」を見に行ったら、
「2012」(ローランド・エメリッヒ監督)の予告編をやっていた。

地球が崩壊するという、
もうこれ以上ないというような、
大スペクタクル映像。

最近の特撮ここまで来たかと感心はしたものの、
いまどきはこんなのばっかりで、
いささか食傷気味。

もう不感症になってきて、
いまさら何見ても驚かないななんて思っていたら、
そのリーダーが日本人の若者だったと、
今日の「クローズアップ現代」で知って、
そっちの方には驚いた。


坂口亮という人で、
1978年生まれというから、
まぁ若者は言い過ぎかもしれないが、
大学在学中の1999年に渡米。
徒手空拳努力し、
今はロスアンゼルスのデジタルドメインという、
特撮(最近はVFXというらしいが)の名門に所属している。

昨年、
日本人では初めてアカデミー賞の科学技術賞を受賞したというが、
そんなことちっとも知らなかった。


大学在学中に渡米という点に魅かれた。

後先考えず日本を飛び出し、
世界で頑張る若者。

たまたま彼はクローズアップされているけど、
きっと今現在も彼のように世界で頑張る若者が沢山いて、
これからも続々と生まれるだろう。

別に海外に行かなくたっていい。
要は自分のやりたいことがあれば、
突っ走れということだ。

中途半端が一番いかん。
中年男が若者に贈る最大の助言だ。


一度きりの人生だから好きなように生きろ。

物分かりよさそうに言う人に限って、
その人のキャパを超えたことをしようとすると、
意外なほどに保守的になる。

そういう大人をぼくは知っているし、
ひょっとしたらぼく自身そうなりかけているかもしれない。

それでも飛び出す若者のエネルギーに憧れるし、
無条件で拍手喝さいしてしまう。


いやなに、
保守的がいかんとは思わない。
世の中の大半の人は保守的であるべきだし、
そんなに世の中が激動ばかりされても困る。

しかし、
坂口氏のような人間を知ると、
胸がスカッとすると同時に、
そういうことが果たせなかった自分の夢を託したくなる。


迷っていたけど「2012」を観に行こうと思った。

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