2009年11月16日月曜日

未完

「本編の存在しないメイキング」

「THIS IS IT」を観てきた率直な感想だ。


50歳のマイケルがライブなんて、
ありえないと思っていた。

だって今世紀に入ってから彼はライブを行っていない。
出来っこないと。

しかし、
これを観る限り、
本当の本当に実現間近だったようだ。


リハーサルで歌い踊るマイケルは、
「50歳にしては」というカッコ付きの次元ではなく、
往年の切れと歌唱力を保っていた。

50歳になったボルトが、
100メートルを9秒代で走れるか?

それほど驚くべきことだ。


彼の歌を子どものころに聞いて衝撃を受けた、
という世界一流のダンサーやコーラスの若者らと、
そん色ないどころか、
その中央で圧倒的オーラを放っている。

その鮮やかさは、
彼の回りだけ時間が止まっていたのでは、
と思ってしまうほどで、
長年一線を離れていながら、
どうやってあのクオリティを保っていられたのだろうかと、
不思議でならない。

いつやるかわからないコンサートのために、
毎日毎日、
トレーニングを重ねていたのだろうか。

だとしたら、
何で死んじゃったんだろう。


リハで彼が強調していたのは、
徹底してオリジナルを忠実にということ。
ファンが望むのはそれだと。

リハでここまで来ていたのなら、
何としても実現させてあげたかったなぁ。

つくづくそう思わせる、
あっと言う間の111分だった。


●ジョン・レノンが「愛と平和」のメッセージをぼくらに残したとするなら、マイケルの残したメッセージは「愛と環境」だ。CD買いました●Nスペ「魔性の難問」が面白かった。リーマン予想かぁ。感想はまた後日。

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