2010年6月30日水曜日

成長









勝てていた試合だった。

だから余計に敗戦は惜しい。

悔しい。

今、
ポルトガルとスペインが試合しているけれど、
勝っていればこの両チームのいずれかと、
本気の勝負ができたのだ。


しかし、
岡田Jの急成長という、
信じられないドラマを見れただけ、
今回のW杯は大収穫だった。

人はこんなにも短期間に、
見違えるほど変われるのだ。

その事が日本人に与えた勇気、
何よりぼく個人が得た勇気は、
計り知れないものがある。

その意義の前では、
駒野がPKを外したなんて、
どうでもいいことだ。


そしてまた、
日本サッカーの成長という側面から見ると、
今回の結果は十分納得できるものだった。

日韓W杯のベスト8とは、
結果は違うけど、
質的に全く違う。

歴史の歯車をガチンと回すことはできなかったけど、
8年前より強くなっていることは明らかで、
世界を驚かせた。

悔しさを積み重ね、
捲土重来を期す。

W杯はそれほど登りがいのある、
巨大な山なのだ。

だからこそ登りがいもあるっていうもんだ。


繰り返しになるけど、
岡田Jの急成長、
日本サッカーの確かな歩み。

生きていると、
こんなに素敵な事に出会えるのだ。


●W杯はこれからが佳境。まだまだ興奮は続く。それにしても疲れたなぁ。とりあえず寝ます●写真は毎日新聞より。

2010年6月29日火曜日

平気

今だから話せるのだけど、
母の料理を美味しく食べることぐらいが、
僕にできる事と書いた翌日、
ぼくを腹痛が襲った。

本当に久しぶり。

胃のあたりがキュッとして、
食欲が見事に失せた。

大事には至らず、
正露丸を飲んだら1日で治ったのだが、
2日間ほどは消化の良いものだけを食べた。


思い返して見ると、
腹痛の前夜、
カプセル薬を飲む時に、
手近に水がなかったので、
何もなしにのみ込んだのがいけなかったようだ。


「信じられない」とお思いでしょうねぇ。

でも、
こどものころには信じられなかったような諸々の事が、
大人になるにつれ、
だんだん平気でできるようになるもんである。


その典型が煙草。

ぼくの煙草初体験といえるのは、
高校2年生の時。

親父のハイライトを一服吸っただけで目まいを起こし、
その場にうずくまったまましばらく動けなかった。

こんなもの二度と吸うかと心底思った。

それがピーク時には一日2箱、
今でも1箱は吸っている。

これはたとえが悪かったかな。


では。

苦手だった酢の物は今は平気。

目薬だって、
眼球に一滴が落ちるまで、
目をしっかり開けていられる。

ひどかった乗り物酔いも克服。

注射されるのも、
苦い薬を飲むのも、
今では全くOKである。

これなら少しは共感を呼びそうかな。

でも、
酸っぱい物を嫌うのは、
動物の本能としては正しいし、
眼球に異物が入るのも、
体に針を刺されるのも、
本来嫌がって当然のことだ。

つまり、
大人になるっていうのは、
少なからずそのようにして、
理性で本能を抑え込んでしまうということでもある。


だからといって、
水なしで薬を飲むことが、
理性的だと言っているわけではありません。

ちょっと無謀でした。

2010年6月28日月曜日

反応

W杯を見ていると、
「一瞬の差」が勝敗を分けるのだとよく分かる。

コンマ1秒の差は、
日常生活においては「ない」に等しいけど、
スポーツの世界では、
きっと「あの世」と「この世」ぐらい違うんだなぁ。


例えば、
メッシがボールをドリブルすると、
敵の選手が、
赤子の手をひねるようにかわされるのは、
メッシが常に「一瞬」早いからだろう。

コンマ1秒どころではない、
100分の1秒とか、
1000分の1秒とか。

そんなわずかな時間でも、
他の選手より早ければ、
その時間、
相手は止まっているに等しい。

止まっている人の間をすり抜けていくのは、
簡単なことだろう。

メッシのプレーがやすやすと見えるのは、
そういうことではないか。

ゴール前では特に、
速さとか高さとか強さよりも、
「静」から「動」に切り替える反応こそが大切に思える。

動き出しっていうやつ。

日本の選手は、
まだまだそのあたりを磨く余地があるんじゃないかな。


そんなことを考えながら通勤していると、
つい「勝負」してしまいたくなる。

自分が信号待ちをしている時、
青になった瞬間に、
誰よりも早く歩き出そうとしてみるのだ。

すると気づくのだけど、
目で信号が青になったと認識してから、
足が前に出るまでの時間の、
何と長いことか。

普通は右足を出そうとすると、
その前に左足に力が入る。

その左足の動きをなくして、
いわゆる「ノーモーション」で右足を出そうとするのだけど、
これが結構難しい。

青になった瞬間に右足だけスッと。

できないんだなぁ。


生来、
反応が鈍いのに、
こんな時だけ反応を早くしようとしたって、
無理に決まってるんだけどね(笑)。

●イングランド対ドイツ。すごい誤審だった。あの主審、無事だといいけど、、、

2010年6月27日日曜日

宝箱

ボクシングバンタム級の長谷川穂積が、
11連続防衛に挑んで敗れた試合のテレビ中継を、
人に頼んでブルーレイにダビングしてもらった。

ボクシングど素人のくせに何で?

4月30日、
ぼくはたまたま会社でその試合の中継を見ていた。

どうせ長谷川勝つんでしょ、
みたいな気持で。

それがまさかの4ラウンドKO負け。

その時の印象がとても強くて、
もう一度ちゃんと見てみたかったのである。


それはつまり、
素人目にも何かこの試合が、
ボクシングの奥深さをたたえたているように映ったということ。













これは、
残り10秒を切って、
モンティエルの左カウンター受けた長谷川が、
ロープに追い詰められ連打を浴びている場面。

左手をロープに巻きつけ、
ダウンしないようにしているように見える。

ぼくはこれが不思議だった。

ボクサーの本能?

でも、
とりあえず倒れていれば、
十分挽回できる試合だっただけに、
惜しいと思った記憶がある。


録画を見て理由が分かった。

リングに上がる直前、
トレーナーが長谷川にこう話しかけていた。

俺らには、何もない時に公園でやってきたっていう、苦しい時を乗り越えてきた雑草魂がある。だからその挑戦者の気持ちで行こう

さらに、
トレーナーはこう続けた。

それとあと、お母ちゃんのために尻餅つくわけに絶対いけへん

長谷川のお母さんは、
ガンと戦っているのである。

母親のために、
絶対に尻餅はつかない。

だからこそ、
あの時、
モンティエルの猛烈な連打を浴びながらも、
最後までリングに立ち続けたのだ。


それに気付いて、
しばし感動してしまった。

11分59秒。

長谷川がKO負けするまでの時間には、
いまのぼくには解析不能の、
ものすごいものが凝縮されているような、
そんな気がする。

宝箱を手にした気分。

●長谷川は年内にも再戦するという●ひさびさチョコパを食べました(笑)●写真はスポーツ報知のサイトから拝借しました。

2010年6月26日土曜日

本気

日本と南アの時差は7時間。

遠いな。

でも実は、
日本国内にも「時差」はある。

それはテレビ中継だ。

意外にも、
デジタルよりもアナログの方が「早い」。

場合によっては、
5秒ほど違いがある。


昨夜のW杯日本対デンマーク戦は、
会社で観戦したのだが、
本田がフリーキックが決まった瞬間、
まず、
アナログを見ていた一群が「オーッ」と歓声を上げた。








そして一拍置いて、
デジタルの一群が「オーッ」。

これはまさしく社内時差。

大きな団地とかだと、
この時差で歓声がこだまのようだったとか。

最新機器の方が遅いところが面白い。

みんなで同じテレビを見ていないところも、
うちの会社らしい。

2010年ならではの現象だ。


試合内容はご承知の通り。

本田のコメントを借りれば、
「決まる時は決まるっていう感じ」。

一部マスコミから「突貫工事」とまで揶揄された、
今の岡田Jの布陣が、
ここまで見事に機能するとは、
たぶん当事者でさえ思っていなかっただろう。

岡田監督の手腕というよりも、
選手の危機感と、
背水の布陣が、
人智を超えた化学反応を起こしたとしか思えない。

あと重要なのは結果。

初戦のカメルーンを完封したことが、
相当な自信になったんではないか。

その自身は、
負けはしたけど、
強豪オランダに1失点しかしなかったことで、
確信へと変わったのだろう。

守備への手ごたえは、
そのまま攻撃の多彩さ、
そして正確さへと確実に連動している。

守備のリズムがいいと、
攻撃のリズムもよくなるもんだ。

今の岡田Jは、
甲子園に行ってから1戦ごとに強くなる、
高校野球のチームのような状態だ。


岡田監督がこんなことを言っている。

(日本は)なかなか世界トップレベルと本気の試合ができない中、実はこれくらいできる、でもこれ以上無理するとやられるということを選手たちが肌で感じてつかんだのが大きい

どれだけ外国と試合しても、
親善試合はあくまで親善。

でもW杯ではどこも本気。

ましてや3戦目のデンマークは、
混ざり物ゼロの本気だった。


海外開催のW杯で初の予選L突破。

日本サッカーは歴史の階段を一つ上った。

もう十分に世界は驚いた。

何より、
日本国民が驚いているのだから。

●個人的には30歳遠藤のFKにしびれ、この日が32歳の誕生日だったという中村俊輔の喜んだ顔にホッとした●姉んちでは一家そろって3時30分に起きたらしい。わが母上は「いつも通り」4時過ぎに起きて、家事をしながら後半を見たそうだ。そりゃ視聴率36%行くわな●背景も侍ブルーで。

2010年6月25日金曜日

一点

W杯を見ていると、
本当に「これぞ1点の重み」って感じがする。

スロベニアはイングランドに、
0-1で破れたが、
それでもアメリカがアルジェリアと引き分ければ、
決勝トーナメントに進出できた。

それが、
アメリカ・ドノバンのロスタイム弾。

夢は泡と消えた。


そしてイタリアの予選L敗退も、
1点に泣いた。

スロベキアに2-3。

あと1点とって同点にしていれば、
結果論ではあるが決勝T行きだった。


前回優勝のイタリア、
準優勝のフランスが、
まさかの予選L敗退。

これから日本はデンマークとの運命の一戦を迎えるが、
良い意味でも、
悪い意味でも、
何が起きても不思議ではない。


いずれにせよ、
こんな期待感をもって、
第3戦を迎えられるなんて、
大会前には予想もしなかった。

本田のたった1発のあのゴールには、
それだけの意味があったということ。


もちろん、
あれがなくたって、
デンマークに勝てば、
決勝Tに行ける可能性は残っただろうけど、
深夜3時半開始の試合など、
一体どれほどの人が見たことだろう。


明暗。

朝が来るまでには、
必ず答えが出る。

そして日本列島は寝不足の人であふれる。

不注意には要注意だ。

2010年6月24日木曜日

熟語

このブログの日々のタイトルは、
ご承知の通り二字熟語で統一している。

最初っからではないのだけれど、
ざっと調べてみたら、
2008年12月30日付けの「感覚」からは、
ずっと守っているみたい。


熟語を先に思いついて書き始めることもあるけれど、
書いた後に適当なものを考えることの方が、
圧倒的に多い。

一度使ったやつは二度と使わないと、
一応決めていて、
ダブりがないかチェックもする。

「今日はこれしかないでしょ」っていう時でも、
すでに使用済みで、
しぶしぶ諦めることもある。

そんな時でも頭をひねれば、
とりあえず無理目でも何か出てくるもんだ。

日本語は芳醇だよ。

このブログが続いている間に、
熟語が枯れてしまうことはまずない。

題名欄にずらっと並ぶ漢字二個を見るのは壮観。

他愛のない自己満足だけど。


でも一番困るのは、
熟語からでは、
一体何を書いたのか思い出せないこと。

これって結構大きな欠点かもしれない。

本末転倒って奴かもね。

でも関係ないか。


さぁ、
今日のお題は何にしようか。

って、
実は今日は、
題名が先に決まっている、
少数派の日だ。

使用済みか否かは、
案外勘でわかる。

調べてみたけど、
やっぱり大丈夫だった。

●MOTHER最終回。まぁ、あんなものかな。前回が感動的過ぎたってことで、、、●日本対デンマーク戦。25日午前3時30分から。ヤバい。明日は泊まり勤務。見ずに寝るか、見て徹夜になるのか、、、

2010年6月23日水曜日

当分

未明に帰宅して、
朝食を食べてから泥のように眠り、
昼食を食べてさらに眠り、
気が付いたら夕方。

ちょっとゴソゴソしていたら、
もう夕食だった。

これほど何もしないでも、
三食きっちり食べるなんて芸当ができるのは、
すべて母上様のお陰です。


いやぁ、
パラサイト暮らしも、
すっかり板についちゃったなぁ。

家事一切を押しつけ、
ぼくはただひたすら、
仕事か歌か睡眠か。

ぼくが母にできることは、
せめて三食を「うまいうまい」と完食し、
自室以外の整理整頓を心がけ、
あとは、
すれ違いの生活の中でのわずかな時間、
母の日中の活動報告を聞いてあげるぐらいだ。


それでわが家は十分平和に運営されている。

昨日と変わり映えのしない今日を喜び、
明日も今日と大して変わり映えしないであろうことを願う。

わが家に激変は、
当分いらない。

たとえ変わっていくのが世の必定でも、
本人たちも気づかないぐらいの、
穏やかなスピードが、
今のところちょうどいい。

2010年6月22日火曜日

加減

ポルトガルが北朝鮮に7-0。

点を入れられても入れられても、
雨の中、
懸命に走る「北」の選手を見ていると、
なんだか可哀そうになってきた。

でも、
スポーツに手加減は無用なんだよナ。

特にW杯の予選リーグでは、
勝敗だけでなく、
得失点差や総得点も大事な要素だし。

とはいえ7点は、
やっぱりチトやり過ぎか。


ところで、
この結果でもって、
北朝鮮に2-1で勝ったブラジルより、
ポルトガルの方が強いとは、
全く言えない。

オランダに0-2で負けたデンマークが、
0-1で負けた日本より弱いわけでもないのも、
またしかり。

その試合の持つ意味あいによって、
戦い方は千差万別。

そこには別の意味での加減がある。


考えてみれば、
ぼくらの日常では、
「加減」ってとても重要だ。

人間関係でも、
買い物でも、
物作りでも、
もちろん歌でも、
加減ひとつで、
結果は無残なほど大きく変わってしまう。

手加減、
匙加減、
湯加減、
火加減、、、

言葉だっていろいろある。

塩加減とは言うが、
砂糖加減とか胡椒加減とは言わない。

「いい加減」と言えばテキトーなイメージだけど、
「良い加減」なら適当な感じ。


加減を極めるのは難しい。

人生これ加減なり。


それを知らぬと、
ぼくのような人間が出来あがる。

そのあたり、
あなたのお加減はいかが?

●だから「人間は中途半端が一番いかん」などとうそぶくのだ●それはそうと、なんでポルトガルのロナウドのことは「クリスチアーノ・ロナウド」ってフルネームで呼ぶの?

2010年6月21日月曜日

相談

デンマークとカメルーンの試合は、
本当に迫力があった。

狙い通り、
デンマークが2-1で勝って、
日本にとっては次戦、
文字通り「絶対に負けられない試合」となった。


それはさておき。


今朝の読売新聞の「人生案内」の相談は次のようなもの。

 30代の会社員男性。妻と子の3人暮らし。私は家電製品を思うように使いこなせない時、異常なほど腹を立ててしまいます。電子レンジの解凍時間設定や掃除機のゴミ袋交換などで思い通りにならないと怒りがめらめらこみ上げてきます。
 テレビとDVDプレーヤーをうまく接続できなかった時には、テレビをけ飛ばして部屋に閉じこもりました。あとは妻がやったようです。年賀状の郵便番号がずれて印刷された時にも、気づいたらプリンターを投げ飛ばしていました。
 昔の家電は難しい操作はほとんどなく、使って困ることはありませんでした。今は人間が機械に操られていると感じ、情けなくて涙が出てくることがあります。
 私が家電製品と格闘していると、妻子は恐れて近寄ってきません。このままでは家中の物を壊してしまいそうです。(神奈川・M男)


最初読んだ時、
思わず笑ってしまったのだけど、
よく考えてみると、
この文章は怪しい。

何が怪しいのかというと、
文章が上手すぎるのである。

この相談の内容は、
実に単純なものだ。

それをここまで具体的に、
しかもユーモラスに書けるあたりに、
相当な知性を感じる。

こんな文章が書ける人が、
テレビをけ飛ばしたり、
プリンターを投げ飛ばしたりは、
普通しない。

そう考えると、
この文章、
事実さえ疑わしい。

これは相談というよりは、
人間が機械に操られる世の中を、
皮肉っているだけではないのか。


昔の朝日新聞「明るい悩み相談室」を思い出す。

ならば、
回答も中島らもみたいに、
ユーモラスに返したいところだが、
慣れていないのか、
精神科医の野村総一郎氏は、
ちょっと真正面から答え過ぎ(引用はしないけど)。

そもそも読売の人生案内は、
嫁姑問題とか、
家庭内暴力とか、
いじめとか、
もっとリアルに徹してほしいね。


相談といえば、
イタリアに旅をする友人が、
お薦めの本をブログで募っている。


特に奇抜な出来事が起こるわけでもなく、
日常を書いてあるような、
丁寧で美しい日本語の本



それがリクエストだ。

別にぼくが相談されているわけではないのだけれど、
半日ほど考えてみた。

意外に難しいね。


保坂和志「季節の記憶」(中公文庫)

とりあえず、
そう答えてみた。


真正面過ぎ?


●ブラジル×コートジボアールの前半。たった今、この地球上で、あんなに大騒ぎしている人たちがいるのだ●「タマシイレボリューション」ダウンロードしてしまいました。流行りものに弱いもんで、、、

2010年6月20日日曜日

想定

W杯グループリーグの勝ち点制というのは、
とても複雑でわかりにくい。

勝てば「3」、
負ければ「0」。

引き分ければ双方に「1」。

それ自体は単純なんだけど、
4チームのリーグ戦で、
上位2チームが決勝トーナメントに行くという条件が組み合わされると、
一気に複雑になる。


例えば、
日本のいるグループEで、
日本は現在1勝1敗だから3+0=3。

ノルウェーは2勝で3+3=6。

今戦っている、
カメルーンとデンマークは、
ともに初戦を負けているので0。


日本が決勝Tに進むかどうかが、
この一戦の結果に大きく関わっているので、
つい見てしまっている。

この試合、
日本にとっては一見、
日本が次に当たるデンマークが負けてくれた方がよいように感じる。

今はカメルーンが1-0で勝っているけど、
もしデンマークが逆転して1-3なんかで終わると、
次の日本対デンマークは、
1勝1敗ずつ、
得失点差も0同士でぶつかることになる。

ただし総得点ではデンマークが上なので、
引き分けは許されない。
「絶対に勝たねばならない戦い」になる。


しかし、
このままカメルーンが1-0で勝ったとして、
調子づいて次のノルウェー戦にも勝ってしまったら、
2勝1敗となり、
日本がデンマークに勝っても、
2勝が3チームということになり、
得失点差の争いになる。

こうなると、
いよいよわからない。

とか言っているうちに、
今デンマークが1点を返し、
同点になった。


考えを御破算にして。


とりあえず、
デンマークが逆転して1-2で勝つと仮定しよう。

そうすれば、
まず、
ノルウェーの決勝T進出と、
カメルーンの予選敗退が確定する(はず)。

デンマークは、
日本と1勝1敗で並ぶが、
得失点差で日本が1点リードしていることになり、
直接対決で日本が引き分けても、
日本の決勝T進出が決まる。


では、
このまま1-1で引き分けたらどうか。

ノルウェー2勝、
日本1勝1敗、
カメルーンとデンマークが1敗1分けで、
日本が有利なようだが、
それでも、
カメルーンがノルウェーに勝つという、
不確定要素というか、
他力本願な部分が残るところがいやらしい。

ノルウェーは圧倒的に強いけど、
決勝Tが決まった後でのカメルーン戦に、
必ず勝つ保証はないからだ。


ということで、
この試合に関しては、
デンマークが2-1で勝つというのが、
どうも日本にとっては一番理想的なようだ。

あー頭が痛くなってきた。

でも、
とりあえずこの試合は、
デンマークもうちょっとだけ頑張れ(ということにぼく的にはしておこう)。

●ちゃんと表に書けばはっきりするのだろうけど、あえて文章で考えてみた。試合は現在ハーフタイム。全く予断を許さない●オカザキー。あのボレーシュートが決まっていれば、君は間違いなくヒーローだったのにな。

2010年6月19日土曜日

心底

なまじジャズを歌うというと、
英語がしゃべれると、
勘違いされることがある。

トンデモアーリマセン

大学時代の会話力が、
KATAKOTOの「KA」ぐらいだとしたら、
今はそれよりはるか下、
「K」も怪しいぐらい。


NHKのラジオ講座を、
3年ほど続けてみたことがあるけど、
やっぱり、
普段から話していないと、
会話力は身につかない。

せめて歌う歌詞ぐらいは、
ちゃんとした発音でと、
「英語耳」という本に取り組んだこともある。

でも、
成果のほうは微々たるものだ。


結局「歌は心だ」とか何とか理屈をつけて、
歌っている。

それでも悲しい歌は悲しく、
恋の歌は恋らしく、
なんとなく情感は伝わるものだ。

だいたい、
ジャズの歌詞って、
その二種類で9割はカバーできる(と思う)。

それに、
メロディーだってあるんだし。


それぐらい開き直れないと、
人前で英語の歌なんて歌えない。

ましてやネイティブの前でなんて。

そもそも歌を聞いてもらって、
しかもお金まで払っていただくなんて、
どんんだけ図太いんだろうと思う。


それにしても、
あぁ、
どうしてわが両親は、
英会話とピアノの幼児教育を施してくれなかったのだろう。

もし子どものころに戻れるなら、
それだけはやり直したい。

ココロノソコカラオモイマス

2010年6月18日金曜日

同感

住吉美紀といえば、
「プロフェッショナル」や、
「スタジオパークからこんにちは」などでおなじみ、
NHKの看板アナ。

その彼女の個人ブログがあることを、
ひょんなことから知った。

「すみきちブログ。」

これが結構面白い。

たとえば、
彼女がひとりカラオケに行った時の記述。

ちょっと不満だったのは、
ダムで歌いたかったのに、ダムの部屋が空いていなかったので、
ウーガになってしまったこと。
ウーガはミュージック音が、ほんとうにチープな感じなのよね。
がっつり歌いたいときには、音の迫力が物足りない。
音の迫力を求めたいときは、ダムなんだけどねぇ。


「いち個人」のブログと断り書きはあるものの、
NHKアナとしては結構大胆な発言。

でも同感。


「ひょんなことから」

さっきそう書いたけど、
それは先日のスタジオパークで、
ゲストの阿川佐和子に向かって、
彼女、
「私は離婚したんですけど」
って、
聞かれもしないのに話していたのがきっかけ。

彼女の明るく前向きな印象と、
「離婚」という言葉が、
とてもミスマッチな気がした。

何なんだこの人は?

興味がわいて、
ちょっと調べてみたのだ。


ブログの自己紹介欄にはこうある。

すみきちです。
生きるってことの意味を問う
30代女子です。



忙しいだろうに、
ほぼ毎日更新しているようだ。

しかも、
「プロフェッショナル」のスタッフブログにも、
かなり熱心に書き込んでいる。

しゃべるのと同様に、
書くことも好きなんだなぁと思ったら、
エッセイ集まで出していた。

思わず注文。


離婚といえば、
先日2度目の離婚を発表した堀ちえみが、
テレビで独身の男性アナにこう言っていた。

「私はもうしませんけど、結婚っていいものですよ」

こちらも同感。

2010年6月17日木曜日

子役

先日どっかの民放を見ていたら、
局の女性アナウンサーが生放送で、
他局のドラマを絶賛していて、
ちょっと驚いた。

それってタブーでしょ。

怒られたんじゃないかなぁ。

でも、
女性アナの気持ちは、
わからなくもない。


日テレ系「MOTHER」

松雪泰子が主演で、
田中裕子が出ているというだけで「買い」なんだけど、
何といってもこのドラマで特筆すべきは、
子役の女の子だ。

「芦田愛菜」ちゃん5歳。
ドラマでは7歳の役を演じる。

なぜ役柄より2歳も幼い彼女が選ばれたのか。

児童虐待を受けて発育不全であるという、
ドラマの設定が理由だと思うけど、
その2歳の差を感じさせないところが、
彼女の恐ろしいところだ。


くだんの女子アナも言っていたけど、
たとえば、
「おかあさん」という、
ドラマで何度でも出てくる台詞でも、
すべてが違う。

実に表現豊かなのである。


いわゆる天才子役。

「パパと呼ばないで」の杉田かおる、
「おしん」の小林綾子、
「家なき子」の安達祐実、、、

間違いなく彼女たちの系譜に連なる。


ぼく的には、
「池中玄太80キロ」の弥子を思い出すんだけど。

えっ、
知りませんか。

池中玄太。

そうですか、、、

●今日の第10話のラスト。あれ見て泣かない人はいないだろう。次週最終回。是非。

2010年6月16日水曜日

行列

宿直勤務の帰り、
梅田のヨドバシ前に、
人がずらりと並んでいる。

新型iphoneの予約の列らしい。

開始は午後5時で、
その時は4時前だったが、
すでに150人ぐらいはいたのではないか。


ぼくも列に加わってみた。

こんな本格的な行列気分は、
ずいぶん久し振りかも。


圧倒的に多いのは男性。

でも、
一見してサラリーマンや大学生、
というのではない、
得体の知れない私服の中年が多い。

って、
まんまぼくがそうじゃないか!

仕事の疲れも襲ってきて、
10分ほど並んで早々に帰宅の途についた。


とか言いながら、
並んでいる最中は、
いっそこのまま予約してしまおうか、
という衝動もあった。

でもそれは、
ipadの時ほどではなかった。


第一ぼくは今、
ネットに接続する手段をすでに4種類持っている。

docomoの携帯と、
ipadと、
モバイルPCと、
このPC。

3年ほど前までは、
携帯だけだったのに。

常時ネットに繋がっている必然性は、
今のぼくには全くないのだけど、
気付けばこんな有様。

出費に我慢はしないと先日書いたけど、
不必要なムダは「仕分け」した方がいい。

常識的に。

でも、
削減するとなると、
どれもそれなりに一長一短があって、
判断がつきかねている。


持つのは簡単、
手放すのは困難。

いましばらく、
4台の膠着状態が続きそうだ。

2010年6月15日火曜日

初戦













上がったねぇ、
とびきりでかい花火が。

どーせ負けるだろうと思っていたら、
急増1トップの本田が決めたばかりか、
エトー擁するカメルーンを完封してしまった。


前半39分、
1点が入った時点では、
これでカメルーンにエンジンがかかって、
あっという間に逆転されるだろうと読んでいた。

後半になって、
どんどん時間が経過してもまだ、
勝てるとは思わなかった。

でも同時に、
失点しそうな感じもしない。


そうこうしているうちに、
残り時間が10分を切った。

ドイツ大会のオーストラリア戦の悪夢が脳裏に浮かぶ。

そして、
ついにロスタイム。

1点の重みがどんどん増してくる。

勝ち点「3」と「1」の差は天と地。

それでも、
同点は覚悟していた。

でも、
まさか、
このまま勝っちゃうの?

そんな感じのまま、
ついに終了の笛が鳴った。


「勝てば官軍」


これでもう、
だれも岡田Jに文句は言えなくなった。

たとえこの後、
オランダやデンマークに負けたとしても、
大手を振って帰ってこられるだろう。


だからこれは文句ではないのだが、
正直カメルーンには失望した。

アフリカ勢とはいいながら、
眼を見張るようなスピードも、
パワーも感じなかった。

これは、
日本の対策が実ったということなのか、
単にカメルーンが弱かったのか。


ひとつ確かなことは、
日本の選手は冷静だった。

本田が1点を奪った場面でも、
松井からのクロスをピタリと足下に止め、
間髪入れず正確にけり込んだ。

その1点を守りきれたのも、
これまでの数々の苦い経験が生きたのだろう。


結果的にも、
内容的にも、
最高の初戦だった。

それが、
まだ信じられない。


●勝利の輪を写すテレビの映像に、中村俊輔の姿を見つけることができなかった。胸中はいかばかりか●写真は毎日jpから引用です。

2010年6月14日月曜日

快挙

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還は、
最近まれにみる日本の快挙だ。


月より遠い小惑星に着陸して、
砂を採取して戻ってくるという、
前代未聞のミッション。

途中、
エンジンは壊れ、
通信は途絶え、
万事休すという事態を何度も迎えたそうだ。

でも、
技術者たちは一縷の望みに希望を託し、
工夫と忍耐で窮地を何度も乗り越え、
7年ごしで遂に成功させた。


この壮大なドラマに、
ぼくらの世代は、
「宇宙戦艦ヤマト」を思い起こす。

はるかイスカンダルならぬ、
小惑星「いとかわ」から帰ってきた「はやぶさ」。


大気圏に突入する前、
「はやぶさ」は最後の燃料を振り絞って機体を反転させ、
地球の姿を撮影したのだそうだ。













最後の最後まで泣かせるねぇ。


残念ながら、
「はやぶさ」はその後、
大気圏で燃え尽きてしまった。

その様子をテレビで見たけど、
まるで打ち上げ花火のようだった。


さぁ、
岡田Jは「はやぶさ」のように、
カメルーン相手に、
でっかい花火を打ち上げられるでしょうかねぇ、、、

●カメルーンのエトーのドキュメントを見た。今大会、彼の背負っているモノを考えると、とても勝てるとは思えないのだが、、、

2010年6月13日日曜日

居候

夜明け前、
母が目覚めるころ、
ぼくは眠りにつく。

わが家は不夜城だ。

とはいえ、
わが家の維持管理および治安は、
母が一手に引き受けている。

ぼくは自室以外のことは、
ほとんど何も知らない。

ただの無能な居候だ。

できることはただ、
ヒヨドリや野良猫との攻防についての話を、
聞いてあげるだけである。


母によると、
先日はおっきなヤモリを一匹「処分」したそうだ。

「可哀そうやけど、この家に来たんが間違いやねん」

72歳。

蚊一匹逃さぬ非情の掟である。


そうかと思うと、
同じ日に庭で、
ホタルを見つけたという。

きっと信じてもらえないだろうと、
携帯で撮影しようと家に入っている間に、
逃げられたそうだ。

ホタルねぇ。

確かに季節的には合っているけど、
こんな住宅街にいるのかねぇ。


半信半疑ながら、
「ふーん」と驚いておいた。

居候のマナーとして。

●W杯、韓国強いなぁ。羨ましいなぁ。

2010年6月12日土曜日

負数

人生とは何か。

自分とは何か。

その質問に答えはない。

それでも人は、
常に自分自身に問いかける。

あえて言えば、
人生とは、
答えがないと知りながら、
それでも繰り返す質問という行為そのものだ。


今日、
珍しく質問攻めにあった。

40男の人生観。

うまく答えられなかった。

あとになって、
読売新聞の編集手帳が目に留まった。

 正の10を、10個集めると100になる。負の10同士を掛けても100になる。<答えは同じでも、正を積み重ねた100には陰翳がない>“負数の王”と呼ばれた歌人、故・塚本邦雄氏の言葉である。
 悔いの種をまき散らしながら、人は生きていく。まれに正数を積み重ねたような、挫折を知らぬ人に接したときに薄っぺらな印象を受けるのは、陰翳が欠けているからだろう。悔恨あっての、負数あっての人生である。


このコラム、
時に恐ろしくツボにはまる。

まさにそういうことだ。


それにしても、
ぼくは質問されるより、
質問する方が得意なのだと、
改めて思う。

でもこの歳になると、
答えが知りたくないから、
胸にしまう質問もあるんだナ。


●W杯開幕。ブブゼラの音が、当分耳から離れそうにない。

2010年6月11日金曜日

記念

まだ車を持っていたころ、
エンジンを入れる度、
付いていたカーナビが、
「今日は何何の日です」って教えてくれて、
なかなか笑えた。

例えば6月10日は「路面電車の日」で、
6月3日は「測量の日」。

こんな具合に、
365日のすべてが、
とりあえず何かの日なのである。

もちろん、
勝手に制定すればいいので、
いくつもダブることも多い。

例えば、
6月3日は、
「雲仙普賢岳祈りの日」でもある。


その日に何かがあったという場合もあれば、
単なる語呂合わせも多い。

例えば6月9日といえば、
おわかりのように「ロックの日」。

先日の読売新聞夕刊「pop style」ならぬ、
「rock style」のゲストは、
矢沢永吉だった。










還暦を過ぎて、
ニューアルバムを出し、
東大の学園祭で歌うなど、
益々意気軒昂なYAZAWA。


最近、矢沢、ロックじゃなかったなと思った瞬間は

と尋ねられ一言。

NHK「紅白歌合戦」で、「時間よ止まれ」の歌詞を間違えた時かな

そう素直に答えられる矢沢は、
一段とロックだなと思った。


さっき365日と書いたけど、
では、
うるう年の2月29日は何の日なの?

フト疑問に思い調べると、
ちゃんとあった。


「富士急の日」だって。

229でフジキュウ。

これまた語呂合わせだけど、
富士急ハイランドでイベントがあるそうだ。


んじゃぁ、
5月6日は「語呂合わせの日」かと思いきや、
違いました。

正解は、
「ゴムの日」と、
「コロッケの日」。


コロッケといっても、
モノマネの方じゃなく、
食べる方です。

念のため。

●さぁW杯だ。俊輔ははずして、本田の1トップとか。本当かね。もう訳がわかりません。

2010年6月10日木曜日

大奥








何気にNHK「歴史秘話ヒストリア」を見たら、
とっても面白かった。

お題は「大奥の秘密~“出世の花道”を生きた女たち~」


大河ドラマ「篤姫」で、
稲盛いずみが演じていた「瀧山」って、
実在の人だったんですね。

写真まであった。

高齢になってからのもののようで、
稲盛いずみとには似てなかったけど。

それはともかく。

何でも、
大奥には20いくつかの階級があって、
1000人ほどの奥女中が働いていたとか。

その頂点は、
もちろん将軍の正室だけど、
「瀧山」さんは14歳で大奥に上がり、
最後は事務方のトップ、
「御年寄(おとしより)」まで上り詰める。


でも、
「篤姫」のように大奥の幕引きをした訳ではなく、
実際には、
徳川慶喜の代になって、
つまり、
幕府滅亡の寸前に、
自ら願い出て引退したんだそうだ。

その後は、
埼玉県で養子を迎え「瀧山家」を興し、
72歳で亡くなったという。


それ以外にも、
大奥での出世の方法や、
身投げの井戸、
上司の命令で燃え盛る火の中に飛び込んだという、
伝説の女中「てや」の話も面白かった。


徳川400年の間に、
大奥で繰り広げられた女性たちの政治は、
民放の「大奥」も真っ青の、
権謀術数が渦巻く世界だったようだ。

見ていない方は是非、
再放送かNHKオンデマンドでご覧あれ。

2010年6月9日水曜日

独裁












新型iphoneの発売が発表された。

ipadで浮かれているヤツは、
もう古いというわけか。

いやぁ、
本当に時代の歯車が回る速度は、
どんどん早くなっている。


以前何かの雑誌で読んだのだが、
iphoneにしてもipadにしても、
アップルだけの特殊な部品が使われているわけではないそうだ。

どこかの星から飛んできたUFOであれば、
真似をして作ることは簡単ではないだろうが、
部品が手に入るなら、
誰にでも作ろうと思えば作れるわけだ。

ところがそうならない。

同じ部品を使っていながら、
操作感が決定的に違う。

例えば「タッチスクリーン」は、
今や多くの携帯で取り入れられている技術だけど、
どの携帯と比べてみても、
iphoneだけが突出して滑らかだ。

タッチスクリーンという部品は共通でも、
それが認識した信号をどう処理するかという、
ソフトの部分に差があるらしい。

何でも、
アップルの新製品の使用感は、
スティーブ・ジョブズが最終的にチェックしているという。

この男が納得しなければ、
決して世に出ることはない。

良く言えば、
自分の城を守るためだし、
悪く言えば、
独裁的会社だということになる。

独裁者の感性が世界を独走。


さぞ痛快だろう。


●今回は乗りませんけど●天満・じゃず家セッションに2週続けて行った。先週のようにうまい具合にはいかなかった。

2010年6月8日火曜日

野鳥













家の前を流れる用水路に、
カルガモが二羽いるのを見つけた。

住宅街で、
しかも目の前は阪急電車の線路だ。

普段このあたりで見る鳥といえば、
スズメとカラスぐらいなのに。

そのうち、
テレビで一時期話題になったような、
子ガモの行列が見られるのだろうか。


などと驚いていたら、
今度はウチの庭の槇の木に、
ヒヨドリが巣作りを始めた。

庭の手入れが生きがいの母にとっては、
許しがたい事態だ。

親鳥がせっせと運んできた、
ひもやら小枝を急いで取り除き、
目くらましのCDをぶら下げ、
鉄壁のブロック態勢である。

こういう時の母は、
とても生き生きして見える。

折角いい場所だと思っただろうに、
ヒヨドリにとってはとんだ天敵がいたもんだ。

いいじゃんか、
巣を作らせてやったらと、
ぼくが無責任に言うと、
母は、
「絶対にアカン」と聞く耳なし。

ヒヨドリの逆襲に遭いませんように。

●写真はカルガモの一羽です。わかりにくいけど。

2010年6月7日月曜日

生存

引き続きipadの話。

産経新聞の紙面がそのまま読めるアプリがある。

iphone時代からあるのだが、
これまでは、
覗き穴から読んでいる感じだったのが、
一応、
まともに「新聞」として読める。


これなら、
ネット時代にも新聞は残れるかも、
という淡い期待は抱かせてくれる。

もちろん、
紙ではないから正確には新聞とは言えない訳だが、
いわゆる新聞的レイアウト、
すなわち、
記事の要約と価値判断が一体となった、
極めて日本独自の様式は、
生き残れるかもしれないと、
考えられなくもない。


しかし、
それは今現在新聞を読む人の発想であって、
元々読まない人が、
それを便利だと感じるとは限らない。

そこには、
ヤフートピックスのように、
13文字の要約が羅列されていれば、
それで十分という人が増えているという視点がない。


例えば、
匂いも煙りも出ない電子タバコというのが、
喫煙者の間で話題だけど、
吸わない人には何の関係もない話なのである。

ネット時代にも新聞が生き残るか。

それも同じことかもしれない。


●ipadだとブログの直しがとてもしづらい事が分かった。結構問題だ。

2010年6月6日日曜日

道楽









ipadを買ってみた。

すでに「今さら」感があるかもしれないけど、
発売されてから予約したので、
今日の午後、
ようやく手にした。

この時間までずっと悪戦苦闘して、
おぼろげながらこの機械の、
いい点とそうでもない点が見えてきた(かな?)


画面がB5ぐらいの大きさがあるのは、
とってもいいけど、
やっぱちょっと重い。

タッチスクリーンの具合はとってもよく、
キーボードの打ち込みも、
心配は無用だった。

専用のアプリソフトの中には、
魅力的なものが多い。

ただ、
やっぱPCとしての使い勝手、
という点では、
ノートブックさえ大分劣るようだ。


付属品やら何やら、
ほぼ10万円仕事。

でも大人の道楽と割り切れば、
まぁ悪くはない。

道具というより、
おもちゃかな?


「おもちゃに10万円!」と思われるかもしれない。

でも、
今日の午前、
人前で話した内容でもあるのだけど、
ぼくはもう、
そういうことについて、
あんまり我慢はしないことにした。


妻子なし。

生命保険は解約。

車も手放した。

酒をやめ、
賭け事も一切しない。

もちろんゴルフも。

だから、
自分が欲しい物や、
したい事について、
「もうちょっと待つ」とか、
「とりあえず我慢して」とか、
あんまり思わないようにしている。

自分への投資だ。


ipadにしても、
「世間の評価を待ってから」とか、
「新製品が出てから」とか、
そういう考え方もあるとは思うけど、
ぼくは迷わない。

だってそれまでに、
死んじゃうかもしれないし。

要するに、
そういう年頃なんですな。

尽きるのは、
金が先か、
命が先か、、、

●ぼくは何も分からずWI-FIと3Gの64Gを買ってしまったが、この機械の用途からするに、たぶんWI-FIの16Gで十分だと思う●ペンギンさんへのプレゼントを預けておいた。喜んでいただけると嬉しいのですが(笑)

2010年6月5日土曜日

模様

菅直人が総理大臣になって、
期待する声を聞くと、
「あれだけ騙されて、まだ懲りないのか」って思う。

小泉以降、
安倍、
福田、
麻生、
鳩山。

そのたびに期待の声が高まっては、
一年もたたないうちに失望へと転じてきた。

それでも尚、
菅総理に期待するというなら、
もう、
「お人好し」と言わざるを得ない。

「オレオレ詐欺」が一向になくならないのが、
ぼくはずっと不思議だったけど、
だんだん理由が分かってきた。


この国の人は物忘れがちと早すぎる。

健忘症といってもいいぐらいだ。

昨日のことさえ、
遠い過去の事にしてしまう。

まるで、
無かった事のように。


鳩山も菅も、
同じ民主党の首脳で、
根本に違いはない。

普通はそう考える。

たった一人でガラリと国が変わると思うのは、
そもそも期待し過ぎだし、
もしそうなったら、
それこそ逆に怖いことだ。


リニューアルしたって、
パチンコ屋はパチンコ屋。

模様を変えたって、
このブログはこのブログ。

●菅直人個人の資質の問題じゃぁなく、たぶんこの国がそういう国なのだ。とりあえず、消費税を上げ、法人税を下げられるか。すべてはそこからだナ●岡田J。田中マルクス闘莉王、笑った。もう、笑うしかない。W杯本番直近3試合すべて負け●ブログの設定をいろいろいじっていたら、とりあえずこれで落ち着いた。今日も明日も珍しく早起きなので、もうすぐ寝ることにします。

2010年6月4日金曜日

宿願

三宮・グレートブルーのセッションに久し振りに参加したのは、
「NEVER LET ME GO」を歌うためだった。


この歌を初めて聞いたのがこの店。


あれは忘れもしない2008年7月30日だった。


越智順子さんの告別式があったこの日、
たなかりかさんのライブがここであって、
その時彼女が歌ったこの歌に、
ぼくは一発でノック・アウトされた。


いつかぼくも歌いたいと思っていたが、
ようやく最近になって実現できた。


歌い終わった後、
だれの歌かと尋ねられた。


??????


新曲って、
歌詞やメロディーは頑張って覚えるんだけど、
作詞者や作曲者って、
ほとんど知らないままのことが多い。


帰って慌てて調べてみた。


作詞はraymond evansで、
作詞は jay livingston。


ともにアメリカ人の二人は、
コンビで映画音楽などを作っていたらしい。


ちなみにこの歌は、
「The Scarlet Hour」という映画で、
ナット・キング・コールが最初に歌った。


「NEVER LET ME GO」と言えば、
カズオ・イシグロの小説が有名(邦題「わたしを離さないで」)だけど、
この歌は地味だけど本当に素敵だ。


ボズ・スキャッグスのバージョンを、
YouTubeで探し、
ipodに落として覚えた。


ネットの時代、
調べ物は本当に便利になった。


ただ、
頭に叩き込む作業は以前と同じ。


寝ている間に覚える方法ないかなぁ。


そんな横着しちゃいけないんだろうけど、、、


●グレートブルーで声をかけてくださった大須陽子さん、ありがとうございました。自分の好きな歌を同じように好きだと言ってもらえると、それだけで嬉しくなりました●いろいろブログの設定をさわっていたら、行間が従来より広くなって戻らなくなった(泣)



2010年6月3日木曜日

最悪

鳩山総理が辞任会見をしていた時、
ぼくはまだ寝ていたが、
活字になったものを読んで笑った。

「上から目線」という嫌な言葉があるが、
この人は、
「宇宙から目線」だから、
怒る気にさえならない。


 5年、10年たてば必ず、国民の皆さん、鳩山のいっていることはこういうことだったのかとわかっていただける時が来ると確信しています


そんな先には、
鳩山という総理がいたことすら、
国民の皆さんは忘れていると思うが。

日本の平和は日本人自身で

「東アジアは一つ」の時代に


理想を言うだけなら、
小学生にでもできる。

政治家というのは、
理想と現実のはざまで清濁併せ呑むもんだと、
ぼくは思う。

蝶よ花よと育てられたこの人は、
毎月1500万円の小遣いをもらう、
スーパーボンボン小学生だった、、、

国民の皆さんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってしまった

あなたこそ、
国民の声を聞く耳を、
生まれつき持っていないのだ。


怒る気にもならない。


さっきもそう書いたけど、
この人のもたらした最大の害悪は、
政治家に対して怒る気すら、
国民から奪ってしまったことだと思う。


「やる気はあったけど出来なかった」は、
政治家には絶対に許されない台詞だ。

政治家は結果責任がすべて。

「やる気はあったけど出来なかった」も、
「やる気がなかったからしなかった」も、
結果という意味では何ら違いはない。


平成22年。
総理大臣はもう15人。

麻生が最悪だと思ったけど、
もっと上がいた。

次はどんな「最悪」だ。

●こんなんが総理でも、日本という国が存在できているという事実に感心する。本物の小学生が総理になっても、案外大丈夫なんじゃないか?そうだ、福島瑞穂はどうだ●にしても最大の被害者は野口聡一さん。

2010年6月2日水曜日

新曲

憶えたての曲を初めて人前で歌うのは、
いつだって緊張する。

今日は天満・じゃず家のセッション。

歌詞がたぶん頭に入っていないし、
歌うか歌うまいか、
どうしようかと考えながら、
グズグズ家でPCでHPを開く。

セッションデーアシストプレヤー 泉川貴広(P)中村尚美(B)

どちらも知らない人。

だったら間違えてもいっか。

変に開き直って、
楽譜をプリントして家を出た。


店に入るとちょうどインストが始まり、
その演奏がとっても素敵だったので、
俄然やる気が出てきた。

と同時に、
やっぱり慣れ親しんだ曲にしようかと、
弱気な考えが浮かんできた。


インストが終わった後だった。

ピアニストが何気なく弾いたフレーズが、
まさにぼくが憶えたての曲だった。

有名な曲だけど、
ぼくが知っている限りこの店で聞いたことはない。

これは歌ってみろっていう思し召しだな。

きっとそうに違いない。


だって、
彼がその曲を弾くということは、
当然ながら知っているということだし、
恐らく好きでもあるのだろう。

知らない人の前で間違える、
というのとは逆の意味で、
ある種の安心感を感じた。


思った通り、
楽譜を見た彼は二コリとした(と思う)。

それでぼくの緊張は解け、
初めてにしては上出来に歌えた(と思う)。

一応歌詞を持っていたけど、
見ることもなかった(間違えたが)。


嬉しくなって、
判子名刺まで渡してしまった。

もし、
このブログを見てくれたのなら、
改めて「ありがとうございました」。


「NEVER LET ME GO」

8月1日も必ず歌おう!

●帰宅して調べると、泉川さんも中村さんも有名人。ぼくが無知なだけでした。

2010年6月1日火曜日

披露

NHK「めざせロックギタリスト」が、
卒業ライブで終了。

忙しいタレント活動の間に、
わずか2カ月で、
曲がりなりにも「Smoky」にまで到達した、
増田氏に拍手。


ライブには本家Charも来ていて、
最後に生「Smoky」と披露していた。

ギターの腕前は増田氏はおろか、
講師のヨッちゃんでさえ足元にも及ばない「神様」だけど、
歌に関しては、
増田氏もかなりイイ線行ってた。

まぁ、
Charは歌手が本業ではないけれど。


でも考えてみれば、
生徒役が一人って、
結構プレッシャーだったんじゃないかな。

だって逃げれないでしょ。

絶対に。

番組始まってからも収録してたみたいだし。

ぼくが番組制作者なら、
きっと複数の素人に同時並行でやってもらっただろう。


増田氏は、
マジでふてくされていたこともあった。

それを感じ悪いと思った時もあったけど、
今思えば、
本当にかなりのリスクを背負っていたわけで、
やり遂げた今は、
ただただ「お疲れさん」。


というわけで、
2カ月後に、
今度はぼくが成果を披露するんだぁ。

右上を見てくださ~い♪

●事前予約を受け付けております。すでに数名の申し込みをいただいております。でも残席はたっぷりあります。

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...