2011年3月14日月曜日

未知

これこそ「未曾有」だ。

犠牲者は数万人、
いやそれ以上に及ぶかもしれない。

わからない。

全貌がまったく見えない。

行方不明者をカウントする人さえいない、
町そのものが流されてしまったところもあるという。

マグニチュード9。

阪神大震災クラスを超える惨状が、
東北の太平洋岸の、
至るところで起きたということだ。

その阪神大震災さえ、
その時にはぼくは現場にいなかった。

体験者でさえ、
あの津波の怖さは想像できないと口をそろえる。

同じ列島での出来ごとなのに、
感触は地球の裏側ほども遠い。

いや、
阪神を尺度にすると、
かえって自分をミスリードするかもしれない。

これから起きることは、
何もかもこの国が初めて体験する未知の領域だ。

きっとアメリカなんかは、
軍事衛星を使って、
おおよその被害者は把握しているだろう。

そして日本という国が陥る、
かつてない試練をも「試算」してるかもしれない。

ここを儲け時と、
すでに動いている連中も世界中にウヨウヨいるだろう。

屋根の上で漂流している人が、
まだいるかもしれない。

それは今の日本の姿と同じだ。

この国は今、
帰る港の見えない海原を漂う、
小さな木片のようなものだ。

無防備の状態で、
この地球にさらされている。

その日本で、
被災者と同じように、
ぼくらも試されているのだと思う。

●異常に集中して仕事した。もう腑抜けだ●枝野官房長官が「今から節電せよ」と言っている。テレビもPCも切って、もう寝よう。

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