犠牲者は数万人、
いやそれ以上に及ぶかもしれない。
わからない。
全貌がまったく見えない。
行方不明者をカウントする人さえいない、
町そのものが流されてしまったところもあるという。
マグニチュード9。
阪神大震災クラスを超える惨状が、
東北の太平洋岸の、
至るところで起きたということだ。
その阪神大震災さえ、
その時にはぼくは現場にいなかった。
体験者でさえ、
あの津波の怖さは想像できないと口をそろえる。
同じ列島での出来ごとなのに、
感触は地球の裏側ほども遠い。
いや、
阪神を尺度にすると、
かえって自分をミスリードするかもしれない。
これから起きることは、
何もかもこの国が初めて体験する未知の領域だ。
きっとアメリカなんかは、
軍事衛星を使って、
おおよその被害者は把握しているだろう。
そして日本という国が陥る、
かつてない試練をも「試算」してるかもしれない。
ここを儲け時と、
すでに動いている連中も世界中にウヨウヨいるだろう。
屋根の上で漂流している人が、
まだいるかもしれない。
それは今の日本の姿と同じだ。
この国は今、
帰る港の見えない海原を漂う、
小さな木片のようなものだ。
無防備の状態で、
この地球にさらされている。
その日本で、
被災者と同じように、
ぼくらも試されているのだと思う。
●異常に集中して仕事した。もう腑抜けだ●枝野官房長官が「今から節電せよ」と言っている。テレビもPCも切って、もう寝よう。
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