2011年3月17日木曜日
配慮
通勤でJR大阪駅で下車し、
改札を出た途端、
目に飛び込んでくる光景だ。
ディズニーシーの開業10周年を祝うポスターだ。
大海原を背景に、
ミッキーやドナルドが描かれている。
楽しげにウェイクボードでもしているようだ。
このポスター、
確か今回の巨大地震の翌日ぐらいから張り出されているのだが、
どうにも気持ち悪くていけない。
ちょっとは配慮しろよ。
配慮といえば、
マスメディアで遺体が映されなくなったのは、
いつごろからだっただろう。
16年前の阪神大震災の時にはすでに、
テレビや新聞で遺体が映し出されることはなかった。
そして今回の巨大地震でも、
1万人を超える犠牲者が出ているはずなのに、
メディアはその惨状を報じてはいるが、
たった一人の遺体の姿も映さない。
その報道規制ぶりは徹底している。
しかし、
それは一体だれへの配慮なのだろう?
犠牲者や遺族に対してだろうか。
あるいは、
視聴者に対してだろうか?
無闇に遺体を映せと言いたいわけではない。
無残な遺体を見たいわけではない。
が、
目を背けていたいからこそ、
逆に目に焼き付けておかねばならないようにも思う。
膨大な死者の数と悲惨な現場と、
生き残った人の悲しむ姿が連日あふれかえる中、
犠牲者の姿だけがまったく隠してしまうというのは、
かえって不自然で、
不気味でさえある。
●最近出勤時に聞いているのがこれ→http://www.youtube.com/watch?v=l-hq6jMoDJ4
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