2011年9月30日金曜日

速成

芸能人が何かのプロを訪ねて、
ちょっとだけやってみて、
「あぁ難しいですね」とか言う場面を見ると、
「当たり前だろ」と突っ込みたくなるのは、
ぼくだけだろうか?

何十年もかけて会得した技を、
ど素人がいきなりやって出来る訳がない。

きっとプロの技がいかに凄いかということを、
視聴者に伝えたいんだろうけど、
それは余りに安直というか、
プロを愚弄しているようにすら思える。

そんなに目くじらをたてる方が、
どうかしているのかもしれないが、
そういう場面を見るといつも必ず、
そう思う。

最近うちの会社も速成栽培的な人材育成を進めていて、
1年前に教えた子が、
今はもう新しい人に教えているのを見ていると、
頼もしくもあるが少し寂しくもある。

こんな短期間でそれなりの仕事が出来てしまうのは、
若い子が努力したこともあるけれど、
やはりコンピューターの発達が大きい。

操作法さえある程度覚えれば、
何となく「らしい」結果は出せてしまうのだ。

では、
ぼくが10年かけてきたこの仕事は、
その程度のものだったのだろうか?

少しの寂しさとは、
結局、
それを認めてしまいそうになる自分に対してだ。

そんなはずはない。

この仕事の真髄は、
コンピューターのサポートの向こう側にある。

とかいいながら、
コンピューターの操作を若い子に聞いている自分が情けない。

仏作って魂入れずなんて言葉を、
最近やけに思い出す。

その仏に魂が入っているか否か。

ぼくにはわかる。

素人には分からないだろうけど。

きっと、
どんな分野でもそうなんじゃないかな。

てな愚痴を言いながら、
せめて自分は魂込めた仕事をしようと、
自戒するのである。

時代遅れかなぁ?

●今週はチョコパコースで参ります。

2011年9月29日木曜日

曲芸

被災地への旅で久し振りに飛行機に乗り、
驚いたのは機内アナウンス。

「この先大きな揺れがございましても、飛行には影響ございません」

なんかこんな感じで、
ずい分軽く言うなぁと思った。

でもこれぐらいの方が心配させなくていいのかも。

そう好意的にとっていたぞANA。

そりゃ彼らにしてみれば、
少々揺れるぐらい、
どーってことないだろう。

エアーニッポンが運航する那覇発羽田行き全日空140便(ボーイング737―700型機、乗員乗客117人)が6日、飛行中に30秒間で約1900メートル急降下したトラブルで、同機は一時、上下が逆になる背面飛行に近い姿勢になり、機首が35度も下がった状態で急降下するなど、失速寸前の状態に陥っていたことが、運輸安全委員会の調査でわかった。
























ぎゃー。


こんな曲芸飛行をしておきながら、
隠してきたんだから。

しかし不思議なのは、
乗客はなぜ気づかなかったのかということ。

なんでも、
夜間で外が見えず、
あまりの圧力で座席に押しつけられたため、
これほどの事態だとわからなかったらしい。

確かに、
真っ暗闇の中でジェットコースターに乗っても、
あんまり怖くないかも。

怖いのは、
自分が置かれている状況が見えるからで、
加速度とか角度とか音ではない。

しかし、
客室乗務員2人が軽傷という、
奇跡的な軽い被害で済んだのをいいことに、
だんまりを決め込んでいたANA、
許すまじである。

当時の乗客も、
この事実を知って驚愕したに違いない。

もしぼくが知っていたら、
たぶんANAは選ばなかったな。

いや、
絶対だな。

●しかも新幹線にしてたかも、、、

2011年9月28日水曜日

筋金

先日の「情熱大陸」は沢穂希。

番組では、
彼女がアメリカに渡ったころ、
ちょうど10年前に番組で取り上げた時の映像が、
繰り返し流された。

23歳ぐらいだと思うのだが、
その若き沢が、
「夢はみるものじゃなくかなえるもの」って、
インタビューに答えていて、
ちょっと感激した。

今と同じこと言ってるよ、、、

W杯はおろか五輪の優勝も、
夢のまた夢だったころ、
彼女はその夢をかなえるため、
真剣に毎日を生きていた。

その信念は筋金入りなのだ。

番組でもそうだし、
彼女いろんなところで繰り返し言っている、
もうひとつの言葉がある。

「犠牲にしたものも多い」みたいなフレーズ。

どれだけ多くのことを捨てて、
どれほどの苦痛に耐え、
ただサッカーに打ち込んできたのか、
想像すらできないのだけれど、
夢をかなえるためには、
他人と同じことをしていては駄目なんだろう。

ノーペイン、ノーゲイン。

今風に言えば、
リスクを取る覚悟がないと、
夢は夢のまま終わるのだろう。

この人生、
痛みだけで終わってなるものかと、
彼女を見て改めて思う次第。

2011年9月27日火曜日

開国

わりと最近、
高城剛の本を2冊たてつづけに読んだ。

「私の名前は高城剛。住所不定、職業不明」

「時代を生きる力」

(ともにマガジンハウス)

これらを読みながら、
高城って人は坂本龍馬みたいだなと、
ふと思った。

何か定まった肩書があるわけでもなく、
世界中をふらふらしていて、
だからこの地球の様々な最先端を知っているのだけど、
専門家ではないから、
どこか表層的で胡散臭い。

言いたいことが山のようにあるからなのだろうが、
ひとつの話題でじっとしていないもんだから、
きれいなカタログをパラパラ見せられて、
煙にまかれているようでもある。

世界に冠たる企業や政府との仕事もしているようだが、
どれもがコンサルティングのような内容で具体的「ブツ」がなく、
それゆえどんな話もオブラートに包んだような、
妙な曖昧さがある。

とにかく怪しい。

しかし、
この人が未来の人類や世界のあり方について言っていることは、
きっと本当なんだろうなと思わせる、
不思議な魅力がある。

「政権交代より世代交代すべし」なんて、
素敵な指摘じゃないか。

あのビル・ゲイツが小型原発の開発に手を染めているなんて、
彼に聞かされるまでまったく知らなかった。

ネットの時代にありながら、
彼が語る世界のすう勢は、
島国から見る景色とはずいぶん違う。

軽やかに人の3歩ほど前を歩いている感じ。

そのあたりが、
ぼくの中では坂本龍馬を連想させるのだ。

この国を本当に「開国」させるのは、
彼のような人なのだと。

きっと龍馬ファンからすればケシカランのだろうけど。

肩書なんかにこだわらないって、
格好つけて言っておきながら、
結局人一倍こだわっているのは、
むしろぼくなのかもしれない。

学歴とか権威とか、
関係ねーやってそっぽ向いているのも、
実はそういうものへの嫉妬なのかもしれない。

島国根性丸だしのぼくのような人間を、
ケラケラと笑い飛ばすような、
そんな鳥の視点が、
この人にはある。

2011年9月26日月曜日

閉店

先日、
会社の目の前の定食屋に行こうと思ったら、
いつのまにか閉店していた。

軽いショックだった。

ビルの地下にあるその店は、
正直なところ流行ってはいなかった。

でもぼくはそこで月に一度か二度、
トンカツ定食を食べながら、
マガジンとジャンプを読むのが好きで、
それはここ数年のマイルーティンワークだった。

それが、
張り紙一枚出さず、
突然消えてしまった。

確かに、
いつ潰れてもおかしくはない店だった。

おやじさんが一人で切り盛りしてて、
食事がとびきり美味しいわけではなく、
サービスのコーヒーだって、
一度淹れたのを鍋で沸かし直したような、
ただ苦いだけの代物だった。

それでもぼくには、
ここは精神的なオアシスだったし、
オーダーなしで品物が出てくる、
貴重な店だった。

それが、
一言の挨拶もなしに、、、

予期せぬ別れってこんな感じなのか。

同じような毎日なのに、
たまに歯車がコトリと動く音が聞こえる。

そんな出来ごとだった。

2011年9月25日日曜日

親近

さっき気づいたのだが、
仙台の友人からメール。

「仙台に来てたんなら何で連絡くれへんの」

もちろん考えたけど、
何かもう、
震災のことは思い出したくないんじゃないかって、
勝手に想像したりして、、、

今更ながら思うのだけど、
仙台まで飛行機で行ったのは正解だった。

飛んでいる時間は正味1時間余り。

近い。

それが第一印象だ。

今回は一泊したけど、
日帰りでも十分行ける。

旅の目的地までは、
たっぷり時間をかけた方が、
「はるばる」感を得られていい、
普通はそうなのだろうけど、
今回に関しては逆に「近さ」を感じれてよかった。

同じ日本、
それも本州での出来ごとなのに、
心の中ではどうしても遠い東北。

何十チャンネルもあるテレビや、
いくつもの全国紙、
そしてネット。

これほど情報があるのに、
何か肝心なことが共有できていないような、
そんなもどかしさをこの半年で痛感している。

行ったからといって、
何がわかったわけでもなく、
ボランティアで役立つわけでもなく、
ただ自己満足だけが残ったのかもしれない。

ちょろちょろっと視察して帰る政治家や皇族と、
ほとんど変わらない。

でも、
今回得た東北「近い」感は、
何かしら今後のぼくによい影響を与えてくれると、
自分に期待している。

2011年9月24日土曜日

光速

光より速い物質が観測されたという、 衝撃のニュース。 衝撃の、 なんて書いてしまったが、 実のところよくわからない。 そもそも、 光って物質なの? そんなことはともかく、 これが事実なら、 アインシュタインの相対性理論は、 根本的見直しを迫られる。 なぜなら相対性理論は、 光が最速だという大前提の上に構築された理論だからだ。 しかしあり得ない話ではない。 アインシュタインの前はニュートン力学が、 地動説の前は天動説が、 世の中の真実だったのだし、 それで人々は何ら困らなかった。 というかむしろ、 普通に生きていれば地動説より天動説の方が、 普通に思える。 相対性理論にしたって、 光速に近づくと時間が遅くなるとか、 時空も歪むとか、 そんなことは実感出来やしない。 だから、 人間の五感で光が最速というのは真実に思えたけど、 そうではないということは当然ありうるし、 逆に言えば、 もしそうであっても、 さしあたりぼくらの暮らしにはまったく影響がない。 でも、 科学や芸術や哲学や宗教に与える影響は計り知れない。 タイムマシンもにわかに現実味を帯びてくる。 いやぁ、 いよいよ21世紀だなって感じだ。

2011年9月23日金曜日

話題

会社帰りのタクシー。

相乗りの相手は、
かなりの先輩。

しかも女性。

何度かご一緒させていただくのだが、
その度に会話に困る。

こちらから話しかけない限り、
車内はあの嫌な沈黙に満たされる。

ぼくは心の中で、
話しかけるべき話題を吟味しつつ、
あることを待っていた。

5分ほどの沈黙ののち、
ついに彼女は動いた。

バッグの中からiPadを取りだしたのだ。

待っていたのはこの時。

ぼくは彼女がアイパッドを持っていることを、
前回一緒だった時に確認していたのだ。

「それ新しいアイパッドですか?」

「あ、古いやつ。じゃあぼくと同じですね。しかしホント便利ですよね、これ」

つかみはオッケー。

それからはアイパッド話で盛り上がり、
あっと言う間に時間は過ぎて、
ぼくの家に先に到着。

「いろいろ教えていただいてありがとう」

感謝までされて、
作戦大成功である。

これからはもう、
嫌な沈黙ともおさらばだ。

そういう意味でも、
マイパッドありがとう。

●久々に元町に行ったら、いつもの元町だった。戻ってきた日常。

2011年9月22日木曜日

生還

きのうの晩、
名取市のホテルでテレビを見ていたら、
「はやぶさ」の生還までのドキュメントをやっていた。

そして一夜明け、
今日は、
ぼくが家に生還できるかどうかが最大の問題となった。

朝起きると、
窓の外はすごい風雨。

すでに仙台空港へ向かう電車はストップ、
タクシーも30分待ちだった。

とはいえ、
ぼくには一つやり残した用事のため、
ホテル近くの市役所へ行き、
ちょっと確認をしてから、
昨日のタクシーの運転手の携帯に電話を入れると、
二つ返事で迎えに来てくれた。

再び被災地に向かいながら、
マイパッドで飛行機の運航状況を確かめると、
ぼくが予約していた最終便が、
早くも欠航となっている。

あわててその場で、
予約がとれる直近の便に変更し、
被災地での用事を切り上げ、
そのまま空港へ向かった。

そして待つこと2時間近く。

やっと現れた飛行機は、
何とプロペラ機!

それでもいい、
一刻も早く飛び立たないと、
台風がどんどん近付いてくる。

そう思っていたら、
そのプロペラ機君、
整備不良で飛べなくなってしまった。

おーまいがっと。

結局、
すでに欠航になった便の一つ前の、
午後5時35分発のジェットに振り替えになった。

夕闇が迫り、
風雨はさらに強まる。

空港のテレビでは、
東京がひどいことになっている状況が報告されている。

すでに東海道新幹線は全面運休。

この飛行機が飛ばなければアウトだ。

そんなギリギリの状況でジェットは現れ、
台風の風のおさまる隙をついて飛び上ってくれた。

仙台から伊丹まで、
ちょうど台風をまたぐようにして、
ぼくは何とか生還を果たした。

被災地をこの目で見るという、
目的からすれば、
旅の達成率は10%にも満たなかったと思う。

費用対効果もずいぶん高かったかもしれない。

でも、
先日の赤松さんのライブの最中に思いつき、
その場でマイパッドで飛行機とホテルを予約し、
強行した今回の旅は、
いろんな意味で印象深かった。

他人に話して聞かせるようなたぐいのエピソードは、
ひょっとしたらこの飛行機話ぐらいかもしれない。

しかし、
旅の醍醐味はたぶん、
他人にはな~んにも面白くない、
地味な空気感や景色だったりするものだと、
久々に思った次第。

さぁ休みは終わり、
仕事にいそしもう。

●その前に元町へ寄りますけどね(笑)●マイパッド、便りになった。ブログの更新、位置の確認、飛行機の予約変更、運行状況、台風の状況、暇つぶしのゲーム、、、ほんと助かった。

2011年9月21日水曜日

現場

夏休みの最後の2日を利用して、
宮城県名取市にやって来た。

台風の影響か、
ひどい雨。

時間も限られている。

レンタカーも考えたが、
久しく運転していない。

仕方なくタクシーで震災の現場の今を、
駆け足で回った。

余りに沈痛な光景だった。

畑の中の一本道かと思っていたら、
グーグルマップのストリートビューでは、
紛れもない住宅街。

根こそぎ流された松が、
本当なら稲穂が実っていたであろう水田に、
転々と横たわる。

下腹の奥の方が、
ギューッとなった。

夜、
ホテルの近くにあるジャズ喫茶に行ってみた。

迷い迷い30分。

雨の中、
ようやくたどり着いたら、
入り口に張り紙。

店主が震災の犠牲になったとある。

辛い。

ホテルに戻る足が、
本当に重かった。

●台風が来るなか、無事に帰れるでしょうか?

2011年9月20日火曜日

戦場

ネットで会員登録する時なんかに、
歪んだ数字やアルファベットを入力させられる時、
ありません?

あれ、
セキュリティのためだろうけどは想像つくけど、
具体的にどういうことなのか、
はっきりとは知らなかった。

そんな、
何気にたまっていた疑問が、
先日たまたま見たEテレの「ITホワイトボックス」という番組で、
すっきりわかった。

あれは「キャプチャ」といって、
不正なプログラムによる「侵入」を防ぐためのものだそうだ。

住所とか電話番号とか、
そういうのはプログラムが勝手に入力できても、
最後のあの歪んだ文字の判別は、
今の画像認識技術では無理なんだって!

相当歪んでても、
ちゃんと判読できる人間の脳は、
それほど凄いのだ。

でも、
これからどんどん進歩すれば、
文字の歪みも比例して複雑になり、
最終的には人間でも読めないほどになっちゃうとか。

そういえば今でも時々読めないことがあって、
自分の視力というか認知能力が衰えているのかと、
ちと不安になっていただけに、
納得するやら安心するやら。

三菱重工がハッキング攻撃を受けたと、
大きく報道されている。

先の番組で紹介されていた、
クラウドサービスの人は、
こんな攻撃は四六時中だと言っていた。

絶え間なく繰り返される攻撃を、
必死で防戦する、
見えない戦闘がこの日本でも日々繰り返されているのだ。

そんな戦場にぼくらはいつ何時、
巻き込まれるかもしれないのだ。

ぼくに守るべき個人情報というか、
大層なプライバシーはないけれど、
ある日突然、
預金残高がゼロになってたら大変だもんな。

逆なら大歓迎ですが(笑)

●逆瀬川バックステージのボーカルセッションに始めて参加。2曲歌わせていただいて、それでも尚、マスターはライブをやってよろしいと言って下さった。これでぼくの心は決まった。来年にはなるけれど、必ずやります。みなさま、ご期待下さい。いいお店です。

2011年9月19日月曜日

疲労

久し振りに姉と会った。

「それで、前にあげた天声人語書き写しノート、やってんの?」

「一応、切り抜いてあるけど、、、」

「やってへんの!」

「だって、文章が面白くないねんもん」

「!!!!!!!!!」

オーマイガット姉。

ぼくがひと月書き写してたどり着いた中間報告に、
読んだだけで達していたとは、、、

で、
そんな会話を姉と交わしていたのがここ。














長居スタジアム。

ミスチルコンサート会場です。

一応20年来の隠れファンですが、
コンサートは始めて。

回しを見渡してみたところ、
20代の女性が中心って感じ。

ぼくら40代超は、
あんまりいない模様。

写真ではよく分からないだろうけど、
席はスタンドの中間付近。

でも、
ステージのほぼ正面で、
ラッキーだった。

だって、
アリーナだと、
前の人が立つと自動的にこちらも立たざるを得ない。

ここなら、
前が立っても大丈夫だから。

中年に優しい。

で、
ライブは、、、

噂には聞いていたけど、
本当にMC少ないね。

予習しないで行ったから、
半分以上は知らない曲だったけど、
アンコールになってから、
「イノセントワールド」など、
往年の(?)名曲をやってくれて納得。

最後は「かぞえうた」と「終わりなき旅」で締めた。

昔の曲って、
いいんだけど本当に難しいなと実感。

それから、
最近の音響技術のすごさにも驚いた。
ステージから一番遠いぼくらの席でも、
ものすごい音圧がかかってきて、
その面では申し分なし。

ぼくはほとんど双眼鏡を手に座って聞いていたけど、
アリーナの前の方の女の子ら、
ずーっと立って体動かして、、、

すごい体力。

それにも増して、
桜井和寿の体力に感服。

あんな難しい歌を、
ほぼノンストップで20曲ぐらい歌いきるんだもの。

彼もアスリートだね。

久し振りのスタジアムライブ。

心地よい疲労が残った。

2011年9月18日日曜日

唖然

きょうの天声人語を書き写していて早々、
あ然とした。

今日のお題は、
文化庁の「国語調査」。

「ら抜き」言葉とか、
「早っ」や「でかっ」という用法が、
市民権を得つつあるという結果を、
やや嘆きつつ紹介しているのだが、
その冒頭、
筆者がパソコンで書いていることを、
恥ずかしげもなくばらしている。

たぶん本人は「ばらす」つもりもなく、
至極当然のように書いたのだろうが、
「書き写しノート」を販売しておいて、
自らはパソコンで書いているという状況は、
何か変だ。

先日も書いたけど、
最近の天声人語の文章が「甘っ」と感じられるのは、
鉛筆を握って一言一句を推敲するのではなく、
パソコンでパチパチと打っているからではないか。

そんな邪推をしてしまう。

別にパソコンで書くことが悪いとは思わない。
が、
そこで出来あがる文章は、
手書きのものとは絶対に違うと思う。

こどものころ読んだ天声人語は、
原稿用紙に手書きだったはず。

だれもがパソコンで文章を書く時代だが、
天声人語ぐらい手書きになさったらどうだろう。

あ然といえば、、、

現在開かれているラグビーのW杯で、
日本が開催国ニュージーランドに83対7で負けた。

大差で負けたことにあ然としたのではない。

日本がNZ戦に主力を温存したことに驚いたのだ。

一応背景を説明すると、
日本はこれまで、
W杯で1勝しかしていない。

今大会の最大の目標は2勝することだと、
それは知っている。

NZ代表、
通称「オールブラックス」は、
世界ナンバーワン、
主力を出しても100%負けたとは思う。

がしかし、
残る2戦に勝つために、
あえて主力を温存した戦い方は、
気持ちよくない。

なでしこが五輪予選で、
格下戦で主力をベンチスタートさせたのとは、
全然意味が違うのである。

挑戦者としての意気みたいなものが感じられないのである。

戦略的な起用といえばカッコいいが、
ラグビー素人としては、
弱腰にしか映らなかった。

仮に2勝したとしても、
喜ぶのはコアなラグビーファンだけだろう。

なでしことは天と地の違いだ。

●今週は元町にも住吉にも行けなかった。あ然としないでくださいね(笑)。体力温存です。



2011年9月17日土曜日

改装

出勤前にいつものドトールに寄った。

先日リニューアル工事してたけど、
どんな風になったのだろう。

入ってすぐ、
ヤッパリね、
と思う。

わかりにくいでしょうが、
喫煙コーナーが完全隔離された。

煙臭くて空調がー不十分な、
会社の喫煙室みたいだったら嫌だな。

ところが入ってみてビックリ。
禁煙コーナーより涼しいぐらいて、
換気も上々だ。

その他の、
店のレイアウトは基本的に変わっておらず、
これならすぐに慣れそうだ。

安心した。

元来ドトール好きではあるが、
ここには特別の思いいれがある。

始めて入ったのは、
入社面接で会社を訪れた時だった。

少し早めに来て、
気持ちを落ち着かせたもんだ。

昨日のことのようだけど、
もう20年以上前の話。

すでに一度、
店の場所は移転したんだけど、
支店名は同じで、
だからぼくとしては、
かなり馴染み客の気持ちだ。

今度改装する時は、
どんな風になるだろう?

タバコは一箱1000円にはなってるだろう。

だから案外、
喫煙室は存続してて、
さらにはVIP室みたいにゴージャスに、
、、、なってないか(笑)

2011年9月16日金曜日

部長

会社帰りのタクシー乗り場。

定刻に着くと、
「今日は○○部長と相乗り」ですと言われた。

げっ。

別に相乗りが嫌なのではなく、
見知らぬ人と乗り合わせた時の、
何ともいえぬ車内の白けたムードが苦手なのだ。

そして○○部長とは、
ぼくは顔を知っている程度で、
会話をしたことは一度もない。

しかも既にベンチに座ってぼくを待っているし。

「お待たせしました」

一応これでも社会人である。
間に会っていてもこれぐらいは言う。

すると○○部長、
開口一番、
「まだ歌ってるの?」

「!!!!!!!!!」

「ど、どうしてそんなことを御存じなんですか」

そう返すのがやっとだった。

一体この人は、
どんなルートでぼくのことを調べたのか?

うちの会社は社員の趣味までリサーチするのか!

様々な考えが頭をよぎる。

すると○○部長、
「随分前に▽▽で歌ってたじゃない。ぼくあのころよく通ってたんだよ」

「!!!!!!!!!」

そえはもう5年以上前、
ほんの遊び程度でジャズを歌い始めたころ、
ちょくちょく行っていた店だ。

そこで会っていたのだ。

その時も会話はしなかったはず。

いや、
ひょっとしたら酔ってベラベラ喋ったかもしれない。。。

それにしても、
以後会社でも一度として声をかけられることはなかったのだ。

ま、
いずれにしてもだ。

そんな形でぼくのことを覚えていてくれたとは。

もちろん、
その後のぼくの失敗も全部ご存じのはずで、
そりゃまぁ恐縮することしきり。

でも○○部長、
それからも話題を切らさず、
最後までさわやかに話して先に降りていった。

気を遣ったのはむしろ、
○○部長の方だったかもしれない。

一人になった車内で、
ぼくは「フゥ~」と、
背もたれに体重を預けた。

2011年9月15日木曜日

独占

東電が電気代を15%値上げする、
それだけでも言語道断なのに、
3年たって値上げを終了したら、
社員の賞与を元に戻す考えとのことで、
開いた口がふさがらない人は多いと思う。

まさしく亀のごとし。

批判があるとヒュっと頭をひっこめ、
風雨が去ったとみるや、
知らん顔してのそっと同じ頭を出す。

案の定、
政府の第三者機関から駄目出しをくらったようだが、
仮にそれで東電が諦めたとしても、
この会社がそういう「亀体質」であるということは、
紛れもない事実として残る。

資金が足りなくなったら電気代を上げれば済む。

それは電気会社が地域独占企業だからにほかならない。

自家発電など持たぬ関東の大衆は、
電気を使いたければ東電から買うしかないのである。

電力会社は口には出さぬが、
所詮命綱を握っているのは俺らだと、
引っ込めた頭の中で考えているに相違ない。

しかもこの亀会社の利益の仕組みは奇怪で、
単純に言えば、
かかった経費の3.5%を利益にしてよいと、
法律で決められているのである。

だから、
原発のような、
莫大な建設費のかかる施設を建てるほど、
利益が自動的に上がる仕組みになっているのだ。

この一点だけでも、
東電ならびに各電力会社が、
原発にしがみつく理由がわかる。

彼らにとって原発は、
打ち出の小づちなのだ。

独占な上に、
法律でガチガチに擁護されている、
こんな会社に、
一般にいうところの経営努力とか、
合理化とかの精神があるはずがない。

まずはこんな滅茶苦茶な法律を何とか変える必要がある。

それから、
思いつきだけど、
ガス会社はもっと本格的に発電事業を行うことはできないのだろうか?

発送電分離ってやつですか、
そうすれば、
確かに市場原理が成り立つ可能性がある。

枝野経産相がホンモノか否か。

東電への姿勢で分かるはずだ。

●同じことは国にも言える。野田総理よ、増税する前にやることは、山のようにあるぞ。

2011年9月14日水曜日

梯子

久々にセッションを梯子した。


まずは、
おなじみ天満・じゃず家。
やっぱり人前で歌うのは、
緊張するが、
勉強になる。
気持ちいいのと同時に、
欠点もハッキリ認識できる。

3曲を歌い、
2時間足らずで店を出た。

向かった先は、
甲子園口・キャラバン。














写真、
よくわかりませんね。

正面の白い扉の店です。

ここは完全ホーム、
「向かう」というより帰宅途中だ。

しっかし、
歩いてでも帰れる場所に、
こんなセッションできる店が出来てくれて、
本当にありがとうだ。
ここでも2曲歌わせていただく。

梯子のいいところは、
同じ曲を2回やれるところ。
同じ店だとこうはいかない。

そこで発見。
同じように歌っても、
リスナーの反応がずいぶん違うのだ。

これまでは、
ある店での反応が芳しくないと、
自分の力量のせいだと100パーセント思っていたけど、
必ずしもそうではないらしい。

これは梯子の収穫といえる。

店自体がもつ雰囲気、
その日の参加者、
いろいろな要素が絡み合って、
その日その場所での「人格」みたいなものが出来て、
それとぼくとが合う合わないという、
まぁ相性のようなものがあるのだろう。

それから、
不特定多数の人を前に歌うより、
たとえ一人でも特定の人に歌う方が、
出来はいいようにも感じる。

あくまで感じですが、、、

それにしても、
延べたった5曲、
ちゃんと歌うって疲れる。。。

体力無さすぎな自分を自覚する。

それが一番の収穫かな(笑)

●ただし両方の店ともバタバタ慌ただしく店を出てしまい、あんまりみんなと会話できなかった。それはデメリットでもある。文章までバタバタしているし、、、

2011年9月13日火曜日

指標

世界を揺るがすような大事件が起きた時、
正確に言えばそれを知った時、
自分がどこで何をしていたのか、
セットでおぼえている人は多いと思う。

昨日の夕飯に何を食べたのかさえ、
記憶があやふやになりつつある中年にとっては、
自分の人生を振り返る時、
けっこう大きな指標になる。

1985年、
日航ジャンボが墜落した時、
ぼくはアメリカ大陸一周の旅の途中だった。

1995年、
阪神大震災の時は福井のマンションで就寝中だった。

2001年、
米同時多発テロが起きた時は、、、

あの時は、
ちょうど今ぐらいの時間だったと思うけど、
とあるバーで飲んでいた。

いったん帰った客が戻ってきて、
アメリカが大変なことになっていると、
興奮気味に語っていたのを覚えている。

あれから10年がたったのか。

1年が過ぎるのは最近とっても早く思えるけど、
10年という単位でみたら、
自分史的には「動乱」の日々だったと、
われながら驚く。

10年後の3.11や9.11を、
ぼくはどんな風に迎えるのか。

そういう意味では、
まったく予想がつかない。

まだこのブログは続いているのか。

第一生きているのか。

どうなんですか?

10年後のぼく。

2011年9月12日月曜日

夫婦

懸案だったマイパッドからの写真投稿。

悩んだあげく、
設定をすべてリセットしたら、
あっさり上手く行った。

破れかぶれの最後の一手が、
予想外の展開をもたらし、
こうして書いている。

で、
せっかくだから何か意味のある写真を、
と思ったのだけど、
こんなんしかありませんでした。

ところで、
「毎日かあさん」(小林聖太郎監督)をDVDで。

アルコール依存症の旦那をもった漫画家西原理恵子の、
実話の映画化。

永瀬正敏と小泉今日子、
元夫婦が主役ということで、
興味深く観た。

ダメダメな夫を罵りながら、
でもどこかあっけらかんとしている妻。

夫婦関係っちゅうもんは、
100組あれば100通りのあり方があって、
どれが理想とかハッピーとかはないのだろう。

この夫婦の場合は、
旦那がガンで死ぬことによって、
むしろハッピーエンドとなる。

最後の方の小泉の旦那を思いやるモノローグはなかなかよかった。

あと、
オトシャンオカシャンという、
娘が、
メチャクチャに可愛い。

こんな娘のためなら、
ぼくは何だってするな。

しっかし、
元夫婦の共演って、
さすがの芸能界でも珍しいんじゃないの?

そういう意味でも、
個人的には様々思うことのある作品だった。

●なでしこ、中国にも勝って無敗で五輪へ。これでしばし彼女らも休めるだろう。

2011年9月11日日曜日

人柄














ピアニスト赤松真理さんの演奏を聞きに、
逆瀬川・バックステージへ。

本当に久し振り。

なんやかんやで1年以上のご無沙汰だ。

リズミカルな曲であれバラードであれ、
彼女の演奏の底に流れるのは、
「和」だと確信した。

京都の禅寺かどっかで、
枯山水をじっと眺めているような、
そんな気分。

つまり癒される。

いやいや、
そんな流行り言葉だけで形容できるものではなく、
もっと心の奥に染み入る感じ。

聞いていると、
いつも自然と内省的になり、
心が浄化される。

曲には作曲者の人柄が表れる、
みたいなことを途中のMCで彼女は言ったが、
演奏にも演奏者の人柄がモロに出る。

そんな素敵なひと時に、
見なくてもいいマイパッドで、
「放射能つけちゃうぞ」大臣の辞任のニュースを知ってしまう。

あ~あ。

一体、
異国のひとたちは日本のことを、
どう思うのだろう。

大臣の人柄=お国柄と、
どうか思わないで欲しい。

赤松さんは来週、
ドイツでミニコンサートを開くという。

どうか、
この国の善良な魂を、
かの国に届けて欲しい。

●そんな内省の末、ぼくはちっちゃい決心をした。その話はいずれまた●バックステージのマスター(写真右でサックスを吹いている人)からあらためて、ライブをやってもいいとのお誘い。前はメールだったけど、今度は直接。いやぁ、うそでしょ。本当ですか?信じちゃって、甘えちゃおうかなぁ、、、



2011年9月10日土曜日

処世

「天声人語」を書き写したあと、
僭越ながら、
その読後感を「上」「中」「下」で評価している。

始めてひと月余り。
大半が「中」でたまに「下」。
きょうやっと「上」をつけた。

民主党の「仕分け」で凍結されながら、
今年度よさんで復活し着工した、
埼玉県朝霞市の国家公務員住宅のことを書いた。

昨年末に建設を認めた財務大臣は、どじょう首相その人である。財政危機の下、国民に復興増税を求めておいて、公僕の、公僕による公僕のための低家賃住宅では、示しがつくまい。(中略)国の正念場にも微動だにしない最強の「耐震住宅」は、増税論議をBGMに鉄骨を組み、2年後に完成する。住み心地がよかろうはずもない。

文句なしに「上」だ。

ただし、
まだ甘い。

そういう住宅に心地よく住める人が、
この世の中にはたくさんいるのである。

思うに野田首相なる人、
典型的な「失点しないで昇進する」タイプに見受けられる。

表向きは自分の意見をほとんど明らかにせず、
よって上げ足をとられることも少ない。

その実、
衆目の及ばないところでは、
人知れずこんな税金住宅の建設に「GO」を出す。

永田町という組織で生きるには、
そりゃまぁいろんな処世術があるんだろうけど、
基本、
政治家としての志は低いといわざるをえない。

「下」

「人知れず」といえば、
先日マスコミにちらっと出ていた辻元清美議員が、
民社党入りするという話にはがっかりした。

すでに彼女、
民主党と連立を解消したとたん、
社民党を離党していた。

それから1年余り。

弱小政党の限界を思い知った上での、
現実的な判断ということなのだろうが、
見ようによっては、
「寄らば大樹の陰」ともいえる。

「そーり、そーり」と、
無鉄砲な彼女には好感をおぼえた。

日本の女性総理第1号は彼女だと確信していた時期もある。

社民党の福島党首は「裏切り」とカンカンだが、
土井たか子はどう思っているのだろう。

「上」→「中」

野田と辻元。

二人の50代の処世術を見ていると、
ある台詞を思い出す。

「正しいことをしたければ偉くなれ」(踊る大捜査線)。

それはもっともなんですがねぇ。。。

●昨日から仕事を頑張りすぎ。夕食後、爆睡してしまった。でも土曜日、元町行きますよ。


2011年9月9日金曜日

不敗

何回もテストして、
ようやく今日が本番なのに、
なぜかうまくいかない写真のアップ。

アンビリーバボーなできごとにも、
あわてない。

だって、
なでしこが五輪切符を手に入れたじゃないか。

アジア予選第4戦、
北朝鮮戦も、
信じられない展開だった。

後半ロスタイムにまさかの失点。

99パーセント手にしていた勝利が、
するりとこぼれ落ちた。

引き分けにもかかわらず、
試合後の選手の表情は敗者のそれだった。
ぼくの脳裏にはドーハの悲劇が思い浮かんだほどだ。

でもよく考えてみれば、
なでしこはW杯決勝トーナメントから
ずっと負けていないのだ。

その間、
ぼくのようなにわかファンに追い回され、
サッカーどころではない日々を過ごし、
体調を整える間もなく予選に挑み、
それでも3連勝してきた、
そのことの方が驚異なのだ。

結果的に豪州が中国を下し、
なでしこは五輪を決めた。

不敗記録はいつかは終わる。

でも、
不敗伝説はすでに生まれ、
それは長く語り継がれる。

なでしこは負けない

使命感胸に泥臭く

写真は次回のお楽しみだ。

2011年9月8日木曜日

組織

なでしこにせよ、
ザックJにせよ、
近頃のサッカーを見ていると、
ますますその奥深さを知らされる。

特に昨日のザックJ対ウズベキスタン戦。

前半と後半、
たった一人の選手を入れ替えただけで、
見違えるように日本の動きがよくなった。

それは劇的と表現してもいいくらいだった。

といっても、
入れ替えた選手2人に、
サッカー選手としての能力差があったわけではない。

もし下がった選手の力が劣っているなら、
そもそも先発起用するわけがなく、
いわんや代表に招集されるはずがない。

にもかかわらず、
選手を交替し、
ピッチ上の選手の配置、
役割を少しいじっただけで、
チーム力が格段に上がったのだ。

野球では一人の選手を入れ替えただけでは
これほどの結果は望みにくい。

それはサッカーが野球より、
ずっと流動的な競技だからだろう。

これってあらゆる組織とか、
人間にも応用可能なのではないか。

管理職ではないので組織の方は無理としても、
我が身もひとつの組織と考えて、
何ができるか。

今のぼくのポテンシャルで、
最大限の効果を出す生き方は何なのか。

見落としている組み合わせは、
山のようにありそうだ。

2011年9月7日水曜日

極端

さぶ。

台風一過とはいうけれど、
極端やねん。

ファンヒーター用意しとかな。

母にそう言うと、

「あんたの方が極端や」

ごもっともです。

でも備えあれば憂いなしとも言いますから。。。

さて。

久々の休日(明け)は、
とにかく睡眠で疲労回復。

そして、
細切れで読みつないできた「ジェノサイド」(高野和明著、角川書店)の残りを、
一気に終わりまで。

新薬開発と、
アフリカ内戦と、
傭兵と、
アメリカ政府。

そして人類の進化。

ざっとこんなテーマが絡んだ、
壮大かつ、
ち密なストーリー。

とにかくリアリティー溢れる描写に圧倒される。

といっても、
その真偽はぼくには判断しようもないのだが、
この地球上ではこんなこともあり得ると、
最後までそう思わせる作者の取材力と筆力にただ脱帽。

かなりな残虐シーンも出てくるが、
エンターテイメント小説として抜群に面白い。

そして、
人間とは何ぞやという根源的なことに関しても、
ずいぶんと考えさせてくれる傑作だと思う。

●ザックJ、本当に負けないね。なでしこともども、こちらもすごいスピードで進化してますな●福島の子どもを救え。http://vimeo.com/28577591。これも極端だと思いますか?

2011年9月6日火曜日

期待

台風12号の爪痕は、
ぼくの想像よりはるかに凄いようだ。

マスコミが伝える和歌山や奈良の惨状を見ると、
これは東日本大震災の被災地かと、
ひどい既視感に捉われる。

半年の間に小さな列島の東と西で、
こんな大規模な水害に見舞われるとは、、、

特に西日本の被害者は、
昨日までは震災の被災者に涙していた人々で、
ホント、
こんなことを書いているぼくも、
読んでいるアナタも、
明日はどうなるかわからないですゾ。

既視感といえば、
ドジョウ内閣の支持率がざっと6割だとか。

根拠のない希望を抱くのは、
もう本当にやめにしないか。

鳩山に菅。

ちょっとさかのぼれば、
安倍に麻生に福田、、、

どうせ明確な失望がまた、
ぼくらに襲いかかるのだろう。

もし、
というか、
近い将来、
「やはりどじょうはどじょうか」と失望しても、
それはもはやどじょうのせいではない。

どじょうに期待を抱いた人が悪いのだ。

どじょうなどに期待するから、
いらぬ失望を味わうのだ。

政治家などには、
始めから期待などしなければいい。

かくして政治に対する虚無感は、
底知れず深まっていく。

●菅に期待してなかったぼくは、逆に少しずつ期待値が高まったいったから、辞めてしまって残念だ●でもなでしこには、つい期待してしまう。また、期待に十二分に応えてくれるから、たまらん。

2011年9月5日月曜日

報告

天声人語書き写しノートの1冊目が、
やっと終わった。

7月30日から9月4日まで、
毎日とはいかなかったが、
とりあえず31日分を写してみて思ったこと。

俳句や短歌に川柳。

とにかく引用が多い。

ちなみに、
書き写した31日分をざっとめくってみただけで、
12日分でこうした引用がある。

それから意外なことに、
世間でいわれているほど、
文章は上手くない。

天声人語といえば、
泣く子も黙る達意の名文と、
かってに思い込んでいたのは、
ぼくの方だけど。

切り口が鮮やかなわけでもなく、
読んでいるだけで泣けてくるわけでもなく、
どちらかといえば、
ああでもない、
こうでもないと、
難儀しながらマス目を埋めている感じがする。

普通に書けば原稿用紙10枚ぐらいになるところを、
1枚半に凝縮しているというより、
頑張れば1枚で済むところを、
水増ししているとでもいおうか。

字数ぴったり、
というのも案外簡単な技で、
要は漢字があるのにひらがなにしたり、
あってもなくてもいい助詞を挿入したりして、
1行分ぐらいはどうにでもなる印象だ。

特にこういうコラムでは、
最後の一文が最も大切だと思われるが、
確かに何となく格調高いんだけど、
鮮やかな切り返しや、
寸鉄人を刺すというものは余りない。

なによりも喜怒哀楽、
筆者の生の感情が伝わってこない。

格調の高さと、
感情の吐露は相反するものではないはずだ。

子どものころに読んだ印象と随分違うのは、
こちらが年をとったせいなのか、
筆者の腕の問題なのかは、
定かではない。

断わっておくけど、
もちろん基本は「上手い」わけで、
そこまでぼくはうぬぼれてはいませんよ。

これはあくまで中間報告。

明日から2冊目がスタートだ。

●台風12号が存外の被害を出している。自然は怖い。一寸先は闇だ。

2011年9月4日日曜日

向上

どんなによい仕事をしたと思っても、
家に帰ってきて風呂に入っている時などにふと、
もっといい案があったと、
地団太踏むことがある。

そんな時、
どうすれば忘れられるか。

とりあえずは寝る。

そして次に出社した時、
真っ先にもう一度その仕事を取り出して、
自分としてのモアベターな状態に更新する。

それは決してもう、
具体化されるわけではないのだが、
自分の中での「落とし前」は付けられる。

実は今もそんな心境なのだ。

ぼくの仕事に「完璧」はない。

手を入れれば入れるほど、
知恵を絞れば絞るほど、
絶対に出来は向上する。

それは10年以上かけて知った、
ぼくなりの仕事の真理だ。

だから時間が許される限り、
最後の1秒まで、
全力を傾けるべきなのだ。

だから本当に悔しいのは、
仕事の出来の良し悪しではなく、
最後の最後まで粘り尽くせなかった、
自分のふがいなさに対してなのだ。

●帰宅すると、母の手書きメモ。「サッカー危なかったな~」。72歳母、一人でなでしこ対韓国戦を見ていたらしい。終盤はずいぶんハラハラしたことだろうが、その光景を想像すると笑えた。

2011年9月3日土曜日

完了

ipadを使って、
このブログを更新する企て。

今日もネット上をあちこち探索しました。

文章だけなら何とかなったのだが、
問題だった写真の件も、
クリアできたみたい。

すでに夕方アップしたテスト版をご覧になった方もおられるようで、
恐縮します。

クリアって言っても結局、
それができるアプリを見つけて、
インストールしただけなんだけど。

いかがですか、
ちゃんとなってますか?

ところで、
今日のW杯アジア予選初戦、
危なかったなぁー。

今後もホームでは相手がベタ引きして、
引き分け狙いにくるのは間違いなく、
大きな課題を残した。

話は飛躍するけど、
ぼくの人生をサッカーに例えるなら、
前半オウンゴールで2失点して、
後半もすでに20分ぐらい計画いた段階ってとこか?

もう、
失点のリスク覚悟で、
攻めに出るしかない状態(笑)

いや、
もう実はロスタイムに入ってたりなんかして、、、

でも、
攻めるしかないっていうのは、
案外気持ちいいもんだ。

逆転勝ちとはいかないまでも、
せめて1点はかえしたいんだけどね。

んじゃ、
本日はそういうところで!

●ちなみにアプリはBLOGSYっていいます。今日の写真は本分にはなんの関係もありません。

2011年9月2日金曜日

生命

小学生の時、
「グレートハンティング」という映画を友達と見に行った。

ライオンに人が食べられるという、
ショッキングシーンが話題になった作品だ。

どうやらアレは「やらせ」だったようで、
ぼくの子ども心はもてあそばれたわけだ。














あれから30年以上がたち、、、

映画「ライフ」。

公開初日ということで900円で観てまいりました。

レディースデイとも重なっており、
観客は大半が女性。

子連れのお母さんも多かったようだ。

普段よりも少し騒がしい。

でもそんなことは、
すんごい映像がすぐに忘れさせてくれた。

地球上には500万種類の生物がいて、
だから500万通りの「生き方」がある、
みたいな冒頭のナレーション。

オタマジャクシを背負って樹上に運ぶカエルとか、
地底でキノコを栽培するアリとか、
卵が孵化するまで絶食し、
ついには命尽きるミズダコの母。。。

確かにいろんな生き方があるもんだ。

副題の通り、
命をつなぐことが生物の本質であり、
突き詰めれば、
そのためだけに生物は生きている。

にしても、
いったいあのアリの小さな体のどこに、
キノコ栽培なんていう「本能」というか、
知恵がプログラムされているのか!

85分という、
映画としては短い時間にもかかわらず、
「もう十分」っていうくらいの濃密な内容だった。

ただ、
音声は、
ひょっとして効果音を使用しているのではないか?

望遠で撮影しているのに、
音だけ接近してるのは、
どうにも不自然に思えた。

そうなると、
まさか映像にもCGが。。。

いやいや、
純粋な心で是非観てください。

●なでしこ、五輪予選の初戦。前半途中で外出したのだが、無事3-0で快勝したようで、何より何より●金曜日、元町に参ります。

2011年9月1日木曜日

重宝

ぼくは全くピアノが弾けないけれど、
クラシックピアニストには、
ジャズピアノが全く弾けないという人がママいる。

同じピアノなんだからって、
素人は思いがちだけど、
どうやらそれは、
あなた日本語しゃべれるんだから、
英語もしゃべれるでしょ、
というぐらい、
当たり前ではないことみたいだ。

と、
前フリをしておいて。

ひょんなことで、
MacBookAirを使うことになり、
そしてまた、
ひょんなことで初期化しなければならなくなった。

こんな、
イマドキの人なら何でもないようなことが、
50近いオッサンには全くできない。

なにせ、
自宅や会社で使っているウィンドウズとは、
同じパソコンでも丸っきり違う。

ついこのあいだ、
「各駅停車と新幹線ほど違う」と書いたけど、
それは乗り心地についてだったが、
操作法も同じぐらい違う。

日本語もおぼつかないのに、
英語がしゃべれる訳がないのと同じだ。

こんな時、
やっぱり重宝するのが検索君だ。

あっという間に懇切丁寧なサイトを見つけることが出来た。

困った時はネットで検索。

これ、
安易ではあるが、
実際に最近は仕事でもプライベートでも、
どれほど助けられているかわからないのも事実。

これからの時代は、
ネットを縦横無尽に使える能力は、
語学と同じように必須と思える。

もちろん、
それは土台というか、
日本語がしゃべれます、
っていう程度の意味でしかなくて、
何を喋るかが重要であることは当然であるが。

と書いていたら、
初期化が済んだ。

●ちなみに、そのありがたサイトはhttp://ameblo.jp/nani1448/entry-10821653835.htmlね。

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...