2012年3月19日月曜日

再生

「運命の人」の最終回を見て涙また涙。

ただただ沈鬱な1話から9話までは、
この10話のためにあったのだと、
完璧に納得できる展開だった。

特に、
沖縄の海に身を投げた主人公を助けた女性が、
ぼくは初めて見る女優さんで、
少女時代に米兵に暴行された過去があるという難しい役を、
素晴らしく演じていた。

涙の9割は彼女の演技によるものだ。

早速調べたら、
美波(みなみ)さんという21歳のモデル兼女優さんだった。

フランス人と日本人のハーフで、
主に舞台で活躍中のよう。

今後要チェックね。

と、
最後まで見て納得したのだが、
「運命の人」の視聴率は最悪だったようだ。

沖縄機密文書漏洩事件という、
実話をもとにした山崎豊子の小説が原作で、
それ自体が暗くて古い題材。

そもそも万人受けする要素はなかったから、
仕方がないのかもしれないけど、
ぼくは今この時期にこのドラマを作った意味は、
とても大きかったと思う。

普天間基地移設問題とか、
原発事故問題とか、
国家権力とマスメディアの関係が、
かつてなく重要になっている。

最近、
朝日と読売が巨人の選手契約に関する、
「機密文書」の漏洩について、
キャンキャンやってるけど、
何が機密だよ。

もっと他に書く事あるだろぉぉぉぉぉぉぉぉ〜

刀折れ矢尽き、
沖縄の海に身を投げた弓成記者が、
自分を取り戻すまでにかかった時間が5年。

どん底にたたき落とされた人間には、
それぐらいの年月が必要なのだと、
リアルに納得した次第。

●プロフィール写真変えました。撮影byぺんぎんさん。

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