2012年3月10日土曜日

弟子

ぼくの「一番弟子」だと自称する後輩が、
きょう仕事上の大役を初めて任された。

弟子っていっても、
ぼくは後輩に特別な何かを教えたつもりはない。

最初に会ったのは確か、
ぼくが復職したころだったと思う。

周囲がぼくのことを敬遠する雰囲気の中、
その後輩だけは積極的に話しかけてくれ、
ぼくは「おれと話しなんかしない方がいい」などと、
口ではいいながら実は随分救われた。

途中入社にも関わらず、
物怖じせず好奇心旺盛で、
当時から頭の回転が早く、
何よりも仕事に対する「感性」が良かった。

あれから4年以上の時がたち、
後輩はメキメキ力をつけ、
そしてついに登り詰めた。

もはや仕事のスピードではかなわない。
何せこっちはマウスを使ってやる作業を、
ショートカットキーだけでこなしてしまうのだ。

スピードだけなら、
たぶんだれも敵わないと思う。

ぼくが二度と座ることのない席にいる後輩を見て、
ぼくは本当に嬉しかった。

今こう打っていても、
涙が出そうだ。

夢をかなえてくれた子どもを持つ親って、
こんな気持ちかな(笑)

これからは先輩も後輩も、
弟子も師匠も関係ない。

互いに切磋琢磨できる関係で、
少しでも長くあれるよう、
ぼくも負けずに頑張る。

●「最後からに番目の恋」。失速気味。酒の勢いを借りないと、本音が言えないようじゃ、駄目駄目だな。客観的に見てるとよくわかる。

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