2012年6月9日土曜日

見事

「ドーハの悲劇」をテレビ観戦し、
「ジョホールバルの歓喜」を経て、
W杯出場がどれほど困難か身にしみている世代には、
確かに「衝撃」といっていいだろう。

W杯アジア最終予選ヨルダン戦は、
ザックJが6対0で勝利した。

オマーン戦に続き連勝、
合計9得点には参った。

勝って兜のなんとやら、
ではあるけれど、
はっきりいって今のザックJは、
アジアでは頭一つ抜けたんだなと思う。

ドーハ世代の人なら、
昔、
資生堂の男性用化粧品に、
「タクティクス」というブランドがあったのを、
覚えているだろう。

タクティクス=戦略。

今の彼らには、
ザッケローニ監督の緻密な戦略と、
それを実行できる能力が備わっている。

香川や長友や内川ら、
ヨーロッパで活躍する面々が一堂に会しているんだから、
当然っちゃあ当然かもしれないけれど、
それでも日本代表チームの中心に君臨するのは、
紛れもなく本田だ。

オマーン戦の初得点、
そしてヨルダン戦のハットトリック、
大一番で見せる存在感は圧倒的だ。

決定力不足を嘆いていたのは、
つい数年前だったと思うけど、
この劇的進化は一体何なんだろうって思う。

来年どころか、
再来年の2014年の話しだけれど、
本大会出場はおろか、
ベスト4入りも夢ではないかもと思わせるに十分な、
2戦だった。

12日のオーストラリア戦は、
アウェーということもあり、
難しい戦いになるだろうが、
もしそこも危なげなく突破するようだと、
こりゃ本当に兜の緒を締めないと、
日本中浮かれちまうかも。

と、
喜びで締めくくりたいところだが、
そうもいかない。

どじょうが言いました。

「大飯原発の再稼働の判断の基軸は、国民生活を守る。これが唯一絶対の基軸である」


だから再稼働させたいんだそうだ。


こういう絶対矛盾している言葉を、
でかい面で臆面もなく言える人間がいるんだなぁ。


ある意味これこそ政治家だと、
妙な具合に感心したわ。


そうそう、
これもお見事。





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