母が夕食に新作を出してきた。
といってもハンバーグなんだけど。
本人は思ったようにいかなかったようで、
「どんどん料理が下手になっていく」と、
しょげておりましたが、
その時にぼくは言った。
ゴルフの番組を見て、
こうして構えてこう打ってって、
プロの説明通りにやって、
すぐに上手く打てると思う?
料理だって同じだって。
言われた通り作ったっていうけど、
火加減とか、
材料を入れるタイミングとか、
そんなのが数秒、
数グラムでも違ったら、
結果は全然違うと思う。
だから落ち込む必要はない。
理屈っぽいけど、
言いながら「いいこと言っている」と思った。
料理だってスポーツや芸術と、
何ら変わらない。
プロが言う通りにやって、
プロと同じように出来たら、
プロの意味がない。
プロがプロであるのは、
文章や映像で示せるモノ以外のところにあるのだ。
まぁ強いて言えば、
素人でも再現しやすい料理と、
そうでない料理はあると思う。
そういう意味で、
たかが料理番組でも、
題材選びは慎重に願いたい。
専業主婦歴半世紀の母が、
落ち込まない程度のやつで、
ひとつお願いします。
●クローズアップ現代に、細野豪志大臣が出てた。原発の再稼働に必死な政治家である。40歳。財務省と原子力ムラとアメリカのパシリ総理のパシリってとこか。的を得た質問に対し、大まじめな表情で完全に的外れな答えをする、典型的な政治家。とりあえず誠心誠意な態度を見せておけば、発言内容など関係ないと言わんばかりの、空虚な受け答えが恐い。