心斎橋の通り魔事件は言語道断。
「死刑になりたい」ってあんまりだ。
第一、
もうその動機、
手あかまみれで、
よけいに被害者が浮かばれない。
こんな短絡的な男、
本気で死にたいのかどうか、
疑わしく思える。
ただ。
こうやってぼくは好き勝手言っておいて何だが、
松井大阪府知事が記者会見で、
「自分で死ねよ」と言うのは、
別な意味で短絡的というか、
行政の長の発言として乱暴だ。
本音と建前のスレスレを通すような発言は、
彼の盟友橋下大阪市長にも通じていて、
いかにも「維新」だといえよう。
一見「そうだそうだ」と受けそうだが、
こういう発想は危険きわまりない。
つまり彼は自分たち行政は何の落ち度もない、
という前提に立っている。
出所間がない容疑者が、
なぜこのような凶悪犯罪をいとも簡単に起こしたのか。
そこに対する行政サイドからの反省が、
微塵も感じられない。
そこが、
ぼくのような一市民と、
権力者たる知事の立場の違いである。
自分らは絶対に正しく、
それに従わない者はバッサリ切り捨てる。
君が代斉唱しかり、
入れ墨問題しかり、
助役の喫煙問題しかり。
どじょうの慇懃無礼、
厚顔無恥な発言も嫌いだけど、
維新的マッチョ発言も、
かなりいかがなもんか的に見ている。