2012年8月24日金曜日

観戦

拙ブログの読者のお一人から、

どうすればスポーツ観戦が面白くなるのか

といった趣旨の質問をされた。

まず興奮することだと思う。

うちの母など、
どの国とどの国がやっているのか、
そんなことは関係なく、
というか全く知りもせず、
あるいは、
その一戦がどういう位置づけなのか、
なんてことも全く関係なく、
単純に目の前の試合に熱中できる。

あまりの無邪気さに失笑してしまうぐらいだけど、
それはやっぱりスポーツ観戦の基本だと思う。

逆に言えば、
いくらルールや歴史の知識を知っていても、
試合に興奮できなければ観戦する意味がない。

みたいなことを答えたら、
あまりにつれないと質問者は不満げだった。

でもたぶんそれは、
スポーツ観戦に限った話しではなく、
芸術鑑賞においても全く同じなはずだ。

なでしこが五輪で銀メダルに輝いた件について、
個人の技量やチーム戦術はW杯の時より上がったと、
評価する声があって、
それは事実なんだろう。

ぼくのなでしこに対する知識や、
サッカーという競技についての理解も、
あの頃よりはマシになったと思うけれど、
興奮の度合いでいえば、
比較にならないぐらいW杯の方が勝っていた。

五輪決勝のことは十年後覚えている自信はないけれど、
W杯観戦のことはたぶん死ぬまで忘れない。

感動や興奮の度合いは、
知識の量には全く比例しない。





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