2012年8月18日土曜日

終戦

「終戦」というNスペが面白かった。

先の戦争末期、
海外にいた陸軍武官らが日本に送った電文から、
ソ連の参戦は従来考えられていたより、
ずっと早くに分かっていたというスクープだ。

しかし、
歴史が証明しているように、
この情報は陸軍によってもみ消され、
天皇はもちろん、
海軍や外務省にも伝えられることはなかった。

陸軍はなぜこの情報を隠したのか。

番組によると、
日本も戦局悪化が決定的となった、
昭和20年春ごろから首脳は戦争終結の道を模索していた。

だが陸軍は沖縄に上陸した米軍と、
本土決戦で「最後の一太刀」を浴びせたいと考えていた。

それによって、
無条件降伏ではなく、
なんとか日本に有利な状況で戦争を終わらせたかった。

そのためには、
ソ連の参戦という日本にとって決定的な情報は、
明らかにしたくなかった、、、

分析官みたいな人が言ってた。

「自分たちのシナリオに都合が悪い情報は、そりゃなかったことにするでしょう」

310万人といわれる日本人死者のうち、
実に30万人が最後の3ヶ月に死んだそうだ。

陸軍の考えがもう少しまともだったら、
これら30万人は無駄死にすることはなかった。

番組の中では、
「終戦という言葉を考えたのはおれだ」という、
当時の軍関係者の証言テープも流れた。

「ごまかしといえばそうだが、敗戦よりはましだろう」
みたいな内容だった。

67年たっても日本人の浅知恵も、
それに騙される国民性も、
何一つ変わっていないのではないだろうか?

陸軍馬鹿だなぁ、

じゃなくて、

おれたち馬鹿だなぁ、

なのである。


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