体操の内村選手についてなのだけれど、
彼のロンドン五輪についての感想が、
なかなか面白い。
先日NHKに出てた時のことだ。
彼は今回思ったほど好結果が出せなかったことについて、
「余りにオリンピックを意識しすぎた」みたいに答えた。
もっと普段通りやれば団体でも金を取れたはずだ。
あくまで記憶に基づいているので、
かなり不正確だけれども、
主旨としてはそういうことを言った。
ところが続いて、
団体で金メダルだった中国と日本の差は何かと問われると、
「中国には金を取るという強い執念があった」、
というニュアンスで答えた。
明らかに先と矛盾した答えで、
NHKのキャスターも聞き逃さなかったけれど、
そこを追及することはしなかった。
明石家さんまなら、
徹底的にそこを突いただろう。
そして昨日のさんまの番組での受け答え。
内村はプレッシャーなど感じていないと、
一貫して「否認」していたが、
やっぱりプレッシャーがあったのだと思う。
では内村は嘘をついているのかというと、
そうでもないと思う。
たぶん、
彼はプレッシャーを感じたことが、
これまでの人生でなかったから、
プレッシャーがどういうものか分からなかったんだと思う。
たとえば初恋の時って、
それが恋だと気づくのに、
少し時間がかかると思うんだけど、
それに似ているような気がする。
初めて経験する、
曰く言いがたい感覚。
彼はそれがプレッシャーというものなのだと、
だんたん気づき始めているんだけれど、
他人に言われるとムキになって否定するというか、
認めたくないんだろうね。
自分がプレッシャーに負けたということを。
あの団体戦、
最後彼のミスであのままメダルを逃していたら、
個人総合での金があったかどうか、、、
内村は金じゃなきゃ銀でも4位でも同じだ、
みたいな発言をしたようだけれど、
あのコーチの抗議があったからこそ、
個人総合での金もあったのだと、
そういう風に思えるようになったら、
彼はもっと無敵になれるように思った。
●甲子園口「キャラバン」セッションに参加。プレッシャーなど微塵も感じず、普段通りに歌ったが、上手く行かない。とほほ、、、