2012年8月17日金曜日

読破

ワンピースを大人買いしたのが2月の始め。

ようやく64巻読破した。

だいたい3日に1冊ペースということになるけれど、
物語が進むにつれて内容が複雑に、
絵も緻密になってきたため、
実際にはどんどんスローダウンしてた。

そしてここまできて、
この漫画がなぜかくも人気があるのか、
正直、
よくわかりません。

確かに作者の想像力のたくましさは、
ちょっとアンビリーバブルで、
時におふざけが過ぎるほどで、
それはつまりパワーがあるということだ。

これほどのパワーを、
週一の連載で十年以上続けている、
その作者のパワーの源は、
結局、
作品そのものなんだろうなと思う。

作者はルフィーを描きながら、
そのルフィーらにエネルギーをもらっている、
そんな感じ。

海賊なのだから海が主な舞台だけれど、
空とか海底なども巧みに、
というか思いつきだろうけど取り込み、
その思いつきに説得力を与えようと、
相当な力技で乗り切っていく様は、
なかなかに痛快になってくる。

前にも書いたけれど、
世界政府に処刑される兄を救いに行くというあたりから、
この漫画は一気にブレークする。

いや少なくともぼくの中ではそうだった。

このあたりから、
作者の破天荒な思いつきと、
それに説得力を与えるためにこらされる、
様々な工夫に感心しながら引き込まれた。

画力も素人目にもグングン向上して、
今や単行本のサイズで読むにはもったいないほど、
精緻かつ迫力に満ちている。

ルフィー一味の成長物語だけれど、
いじめとか人種差別や貧富なんかも取り込んでいく。

最初はちっちゃかった物語が、
作者の思いつくままどんどんスケールを広げ、
そんな方に突っ走って大丈夫なの?
と思わせながら何とか解決させ、
そういう綱渡りを重ねながら、
気がついたら結構な叙事詩になっている。

いずれにせよ、
これだけの物語が十年以上の歳月をかけ、
作者が机上で生み出してきたことに、
驚嘆せざるをえない。

面白さがわからないと言いながら、
随分語ってしまった。

そのことが答えかもしれない。

ということで、
早速65〜最新67巻までを追加注文して、
それが今日届いた。

ようやく現在進行形に手が届く。

ちなみに本棚は大変なことになっている。




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